散歩記録 不気味な「幸福橋」
前回のゲートブリッジ周辺の散歩記録とは打って変わって短めの記事です。
幸福橋
今回紹介する幸福橋は、神田川の杉並区永福~下高井戸間に架かる橋。
この幸福橋、車道が無く完全な人道橋となっていてかつアクセスする手段が神田川沿いの遊歩道からのみという、かなり限定的な用途の橋。
構造的な面白さや大きさや景色のすばらしさなど、ゲートブリッジはもちろんその他の橋に勝っている点はあまり無いかもしれない。
が、渡った時のインパクトだけなら個人的にかなり上位に食い込む橋だった。
まずは名板(名前の書いてある板)の写真を見てもらいたい。
どうだろうか。
元がチープな感じの名板な事に加えて、保護プレートの部分にはひびが入り螺子も錆び「幸福」の文字が薄ぼけている。
これが…幸福?
その直球で明るそうなネーミングからは想像もできない惨状がなんとも不気味。
また、
漢字の方と比べて比較的状態がマシな平仮名の方も亀裂が入りなんだか不気味な雰囲気を放っている。
細かく入る亀裂のせいか、見つめているとウルトラQのタイトルシーンのように文字がゆがんでくるような気さえしてくる。
橋の欄干なども決して綺麗な状態ではなく、周囲に生えた植物たちがこれまた鬱蒼とした雰囲気を醸し出していて怖い。
(写真が無いので代わりのストリートビュー)
極めつけは、橋を渡って下流の方に進んだ先にある
この像である。
マフラーや帽子を被せられ愛されているだろう像にこんなことを言うのはあれだが、表情が絶妙に怖い。
下に書いてある「川は」の文字も謎だ。
作品名だから意味を含ませた物になるのは仕方ないが、口の形が絶妙にマッチしているせいでこの子供の像が発している言葉のように思え、それに続く言葉を発するために動き出してくるんじゃないかと思った。
夜中にこの、「幸福橋」→「川は」の恐怖のコンボを目の当たりにしてしまったら間違いなく絶叫する。
そんな、ネーミングと立地と芸術作品と経年劣化が生み出す恐怖のマリアージュ「幸福橋」。
おすすめです。
↓以下「川は」の拡大写真。
おわり。
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