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毎日のランチ。夫の【おにぎり】の価値

パパに、おにぎり作るー!
と言って始まった
我が家の【おにぎりプロジェクト】

実践していましたが、
最近作ってるところを見なくて。
『あら?』と、気になり、子どもに聞いてみたんです。

こんな面白い答えが返ってきて、
なんだかなぁと思うところ。


おにぎりプロジェクト?

経緯

うちの夫は、お昼ご飯がお弁当(社員食堂もあり)

なので、私が毎日作ってた。
食費とは別に5000円もらい(1食250円程度)
作っていたのだ。

2022年、
夫の行動に耐えられなくなり、
大爆発して、夫婦を一回、壊してみた。

離婚騒動まで発展し、
彼といると息が詰まる!と言って、
友達の家に逃げたのも、今となっては、いい思い出だ。

結局、夫婦仲の再構築は
まだ
できてなくて、模索の日々である。

そうすると、
わたしの才能が、とうとう爆発したのだ。

『好きな人にしか、
 おいしい料理が作れない』

夫のためにお弁当が作れなくなった。
冷凍食品なら詰められるのに、
卵焼きが奇跡的な不味さになる。
お好み焼きが、なんだこれ? というものになる。

しかも、
早起きもできなくなった。

なんで
わたしがしなきゃいけないんだろう?
という疑問が拭えず、
お弁当を辞退。

毎月初めに、
5000円とともに、
『今月もお願い』
と言われるが、

3日連続して
『ありがとう』や『美味しかった』と言わないと、残金を返して、
その任務を辞退する。

その辞退が3ヶ月も続いたのだ。


だから、
てっきり社員食堂で食べてると思ったのだ。


オレ、おにぎり買ってる。

社員食堂も高いんだよ。
だから、おにぎり2個買ってる。



えっ!?
おにぎり2個なら、
子どもたちに作ってもらえばいいじゃん!


うちの子たちは、料理は一通りできる。
わたしが教えてきたから。

今や、子どもお料理教室で
年下から羨望の眼差しでみられ、
人気の2人なのだ。
包丁、炒め物、火の扱いなど完璧に近い。
おにぎりくらい、容易いのだ。


子どもたちに聞くと、
『いいよー!』と。

2こ30円で作ってくれることになったのだ。


ルールはこれ

ルールはこうだ。

報酬は、2個で30円。

おにぎりの中に入れる具材は、
パパさん専用おにぎりボックスから使うこと。

おにぎりボックスの中身

味付けのり
ふりかけ6種類
肉味噌
鮭フレーク
シーチキンマヨ
おにぎり用明太子ふりかけ
など、

一般家庭にありそうなご飯のお供たち
3000円分

ご飯の量は、
パパさんのお茶碗1杯と
子ども用茶碗1杯分。

それを、7:20までに握ること。

なかなかルールが細かい。



はじめは、よかった。

「おっ、作ってくれてるのか?」
「うん!」

という、
優しい会話が朝から聞こえてくる。
キッチンは少し邪魔だけど、
お弁当を作るよりマシなので、致し方ない。

お金を貯めたい息子が率先して作っていた。

息子ができないとき、
妹の登場!
代わりに作っていた。

そういえば最近、息子は作ってないなぁと思っていたら、
娘が作っている。

『今日は海苔!ぺんっと!!』
と言いながら
白米に海苔をつける娘。

まぁ、3年生が作ってるし、
忙しい朝もある。
かわいいなぁ、と思ってみていたのだ。


あれ?最近作ってない。

ふっと思ったのだ。
最近、キッチンに子どもたちが来ない。

朝のんびり起きてきて、
ご飯をゆっくり食べて、

『いってらっしゃーぃ』と
ぼんやり言うのだ。

おにぎりプロジェクト、どこいった?


娘に聞いてみよう!

息子が林間学校でいなかったので、
娘に事情を聞いてみた。

「ねぇ、最近おにぎりつくってるところを
 見ないんだけど……なんで?」

「えっ?つくってないから」

そりゃそうだ。
もうひと声、欲しい。

「なんで作るのやめたの?」

「うんとね、
 おいしかったよー、とか
 ありがとー!とか
 パパ、言わないんだもん。
 作りたくない」


この気持ち、
すごいよくわかってしまって、

「それなら、仕方ないね」

話が終わった。


やる気を摘むのがお上手で

子供にとって、
朝の時間は貴重だ。

【2分でできるじゃん】
と思うかもしれないが、

その2分さえも
『使いたくない。作りたくない』と拒否してるわたしだ。
だったら、その2分で自分で作ればいいじゃん、と思ってる。
(まだ再構築終わってないからね)


子どもたちは、
まだ子どもなので(当たり前)
1つ1つの作業に時間がかかる。

母が2分で作るおにぎりは、
子どもたちなら5分ー10分かかる。

起きて、
学校に行くまでに、
ギリギリまで寝ていたいし、
ご飯も食べるし
身支度もするし
テレビも見たいし
なんなら、ゲームもしたい。

その中から
貴重な5分を捻出してくれてるのだ。

パパのおにぎり作り、
は、
ゲームや朝ごはんと勝負しているのだ。

たった30円のお手伝い料金で、
ゲームに勝たなければいけないのだ。

ということは、
それ以上の付加価値が欲しい。

子どもたちにとって、
それは、
認められることであり
褒められることなのだ。

『つくってくれてありがとう』
『昨日のおにぎりで元気出たわ』
『今日はなんの具材かな?楽しみだ』
『美味しかったよ!ごちそうさま』
『いつも助かってるよ』
『本当おにぎり名人だね!』

と、
褒めて、認めて、感謝して。

それで動いてくれるのだ。
ありがたいじゃないか!

なのに、
言わないから、
自然消滅したらしい。

もったいない。
非常にもったいない。
今しか作ってくれないのに。
思春期前に、パパと子どもたちの絆を作るいい機会だと思ったのだが、
わたしの予想外のオチで終わりである。


夫のおにぎりの価値

彼にとって、
子どもたちのつくったおにぎりは、
昼ごはんであり、
30円払ってるのだから、
つくってもらって当然の物なのだろう。
きれいにつくってもらえるもの、なのだ。


わたしにとって
子どもたちのおにぎりは
時間をわざわざあけて作ってくれたもので、
それは愛情表現。
そして、
わたしのことを考えて具を入れてくれてる、
思いやりの塊にみえるのだ。



実母は、
30円なんて安いじゃない!
プライスレスなんだから!!
と力説してた。

知り合いのお姉さんは、
おにぎりクイズができるわね💖
海苔しかついてない時は、
どんなにいそがしかったのかな?って、
想像しちゃう笑笑

って。


やっぱり人によって違うのだが、
作ったものを認めるって大事だなぁと思ってしまう今日この頃。

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