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逸夢七屋が、黒潮よさこいで踊ったよ――2023/11/26

黒潮よさこいに参加させていただきました。
逸夢七屋が参加するのは、チーム設立の2019年以来です。



相変わらず、銚子は行くのが大変だ。
でも、相変わらず良いお祭りでした。

朝は5時半に家を出発して、会場入りしてから最初の演舞まで1時間も無い。
その日最初の演舞が審査のメインステージだった。

各イベント、その日一発目の演舞では思うように力を発揮できないという、チーム内の課題があった。
今回は、その対策として練習を工夫していたこともあり、
黒潮よさこいの逸夢七屋はというと、過剰に緊張することなく演舞ができたと感じる。この一年で、チームが成長できた部分がある、とハッキリ感じる演舞だった。

それと同時に、個人的にもチーム的にも、「もう少しできたな」という欲が出た。

この欲を「口惜しさ」と名付けよう。


後ろ姿、かっこいいね


あ、そうそう。

今回のお祭り中に、
「あ~。よさこいだなぁ。」

という、印象的なことが起きた。

ステキな出来事だったので、
私の記憶が風化する前に覚書として書いておこう。


ここ数日、よく晴れて、暖かな日が続いた。

にもかかわらず、黒潮よさこい当日だけは気温が低く、
ドロリとした寒さが背筋にまとわりつく。冬らしい一日だ。

事前に見た天気予報では「雨」のマークがならぶ。
ところが、いざ当日になってみると、
予報は「くもり」のマークに変わり、
降水確率は60%から、20%に変わっていた。

こいつぁ「日頃の行いが良い」というヤツだな!

そう思って油断していた。
いや、調子に乗っていた。
(「銚子」とかかっており、大変面白いジョークだ。)

3回目の演舞が始まるころには、
ひっそりと降り始めた。

音もたてずに舞い出した風花みてぇな雨は、もちろん気のせいではなく、小雨や通り雨でもなかった。

潮風に凍えた体を、衣装を、しとどに濡らしていく。

2連続のパレード演舞が終わり、雨ガッパを着こむ時間もないまま、
お次に向かうは、本日最後の会場「飯沼観音ステージ」会場である。

飯沼観音ステージは、お寺の目の前で踊れるという、ロケーションのいい会場だ。和装が映えるので、逸夢七屋とは相性がいい。
2019年に参加した時の1作品目「夜曉」の演舞でも、
雰囲気のあるいい写真が残っている。

↑  2019年の夜暁の写真
(黒潮美遊の代表さんのツイートを引用)


今回の2作品目「墨鹿毛の馬」も、
きっと演舞が映えるだろうと、楽しみにしていた。

しかし。
メインの会場から歩いて20分ほど離れている この会場は、
あいにくの雨模様によって、ガランとしていた。

ステージ前の客席は50脚くらいの椅子が用意されていたが、
その9割以上が誰にも座られること無く、
ただ滴る雨粒がモノ悲しげである。

激しさを増す雨脚。 20分の徒歩移動。
会場に着いてから 待機の15分。

防寒もままならない薄手の衣装のまま、
屋根のある場所に避難することもできず、
ひたすら雨に打たれ続けるしかない状況。

この悪天候の中、この会場にいるのは、
会場の運営スタッフ・屋台のスタッフ。
ごく一部の、雨でもお構いなしでよさこいを見に来る猛者と、
覚悟のキマっている よさこいカメラマンの皆さん。

そして演舞チームと、その関係者くらいだ。

こんな天候でも、我々を見てくれる人がいる。
一人でもいるなら、その人のために踊ろう。

襟を正して、出番にのぞむ。

しかし、眼前いっぱいに広がる
空席&空席&空席&空席。
今も毎秒、勢いを増し続ける冬の雨と風。

気持ちが折れかけた矢先。

逸夢七屋の、次の出番で待機していた
「朝霞なるこ遊和会」の皆さんが、

ステージの袖から声をかけたり、
手拍子をしたり、
この会場を、どうにか、どうにか盛り上げようとしているのだ。

おかげさまで、逸夢七屋はどうにか、
どうにか本日最後の演舞を踊り切ることができた。

この冷たい雨の中で、なんと暖かいチームだろうか。


・・・では、
今から始まる この「朝霞なるこ遊和会」の
皆さんの演舞を盛り上げる人が、この会場に居ないなんてことが
あっていいのか?

いや、「盛り上げる」のは朝霞なるこ遊和会のみなさんだ。

・・・ならば「盛り上がる」人間が必要だろう。

恩は返さねば、逸夢七屋の名折れであるぞと思い、
逸夢七屋の演舞終了後、私はMCのお立ち台から降りて、
その足でまっすぐ観客席の後ろを陣取った。

逸夢七屋のメンバーには、演舞の直後で疲れているところ申し訳ないけど、
「さっさと防寒着でも、雨合羽でも羽織って、
それからすぐにでも、朝霞なるこ遊和会の皆さんの演舞を観にもどってきな!!」


と、言おうと思っていた。

・・・と、言おうと思っていたのだが。

言うまでもなかったね。


演舞を終えた逸夢七屋メンバーは、
私と同様、駆け足でまっすぐ観客席の後ろを陣取った。

ガヤとして、とりあえず、はしゃぐ面々。
みんないい表情である。

どうやらこの後も、雨の飯沼観音会場では、
「演舞前後のチームが演舞中のチームを応援する」
という連鎖がしばらく続いていたようだった。

朝霞なるこ遊和会の皆さんが作った空気を、逸夢七屋が繋ぐことができて、
それが連鎖していくこの一連の様子が、光景が、
なんというか、なんというか・・・。

みんな口をそろえて、
「あ~。よさこいだなぁ。」と言っていた。

朝霞なるこ遊和会の皆さん。
準大賞、誠におめでとうございます。


乱舞曲が流れると、つい踊ってしまう面々


良いお祭りでした!

つみれ汁も、鯖寿司も最高!

あと、メイン会場で売っていた和菓子が、
ぶったまげるほど美味かった。

来年は草餅を箱で買って帰りたい。箱で売って欲しい。


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おっと、
追記。追記。

逸夢七屋では、
現在、メンバーの募集活動として、
12/3(日)に、練習体験会の参加者を募集しています。
近々ですが、ぜひお気軽にお越しください!

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お祭りレポート

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