[2024/5/4更新]
「危険なロット番号がある」は誤り。納入数が多いロットは報告数も多くなるだけで、率で見れば同じ。初期に率が高くなっているのは、ウェーバー効果や、高リスク(高齢)者の接種が多かったこと等が理由と思われる。
【解説】
納入数が多いロットが副反応疑いの報告数も多いだけである。危険なロット番号として拡散されたEX3617は、納入数が多い分、副反応疑い数も多いだけだとわかる。率で見れば殆ど差はない。
また、接種開始の早い時期に報告数が多いのは、高リスク者から優先接種したことや、新しい薬は初期に報告数が増えるウェーバー効果等が要因と考えられる。例えばEX3617は、ちょうど高齢者優先接種の開始時期に当たる。
一時期、デンマークの研究が危険なロットの根拠とされたが、翌年、同じデンマークの全国規模のコホート研究で否定された。
藤江氏が言及する他のロットも、同様に率で見れば何ら危険なロットではない。
2023年7月頃、デンマークの研究が話題になり、「ロット番号により危険性が3分類される。危険なロットは回収された可能性がある。安全なロットはプラセボの可能性がある」と拡散されたが、その後のファクトチェックで不正確なデータの扱いが指摘され、2024年1月には同じデンマークの全国規模のコホート研究で否定された。
【追記】
ワクチンの有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。