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「マスクは熱中症のリスクを高める」は根拠不明

[2024/7/24更新]
「マスクは熱中症のリスクを高める」は根拠不明。2022年7月に日本救急医学会等が「新型コロナウイルス感染症流行下における熱中症対応の手引き(第2版)」で根拠なしと発表した。

【解説】
 2022年まで厚生労働省等は「マスクは熱中症のリスクを高める」と注意を促してきたが、2022年7月に日本救急医学会等が「新型コロナウイルス感染症流行下における熱中症対応の手引き(第2版)」で「健常成人においてマスクの着用が熱中症の危険因子になる根拠はない」と発表した後は、それでコンセンサスがとれている。
 現在、マスクが熱中症のリスクになると言われるのは「マスク内湿度上昇で渇きを感じ難くなり水分補給が遅れる」といった間接的な影響のみ。
 マスクの有無にかかわらず、水分補給や空調等、しっかりと熱中症対策をすることが重要だということ。

◾️2020年の厚労省のポスター

◾️2022年7月の「新型コロナウイルス感染症流行下における熱中症対応の手引き(第2版)」
(日本救急医学会・日本臨床救急医学会・日本感染症学会・日本呼吸器学会)
「健常成人においてマスクの着用が熱中症の危険因子になる根拠はない」
https://www.jaam.jp/info/2022/files/20220715.pdf

◾️毎日新聞(2022/7/15)
「マスクで熱中症、根拠ない」感染対策と両立求める 救急医学会
https://mainichi.jp/articles/20220715/k00/00m/040/281000c