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「陽性者の99%が無症状者だと厚労省のHPに書いてある」は誤り

[2023/8/19更新]
「陽性者の99%が無症状者だと厚労省のHPに書いてある」は誤り。入院治療を要する者の内、重症者0.7%の残り99.3%は全て無症状者や微熱だと平塚氏が選挙演説で広めたもの。重症度(軽症→中等症→重症)の内、軽症ですら無症状ではない。「重症」以外は無症状や微熱だとする暴論。

【解説】
「重症」の定義はICU、人口呼吸器、ECMO装着のいずれか。高熱でも酸素投与等がなければ「軽症」、ICUに入らなければ重症の肺炎でも「中等症」とされる。特に、オミクロン株は肺に感染し難いことから重症化の定義が現状と合わなくなってきているので、単純に重症化の比率が低いから心配ないと判断するのは注意が必要。また、軽症や中等症でもかなり辛い症状なので、字面通りの印象で判断すると間違う。それぞれの重症度の割合は、奈良県の調査では、重症と中等症が4割、軽症が6割となっている。

◼️厚労省COVID-19診療の手引き
https://www.mhlw.go.jp/content/000936655.pdf
◼️奈良県調査
http://www.pref.nara.jp/secure/242704/20210203_shiryou01.pdf

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◼️Nature ダイジェスト (2022/2/3)
「オミクロン株には、鼻や喉に感染しやすく肺には感染しにくいという特徴もある。」
https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v19/n4/オミクロン株の構造から急速な感染拡大を説明する/112631