200211 独占できないけど、独り占め

相性が良い人は、その人の匂いが好きらしい。
そして、その匂いを司るのは恋愛遺伝子とも呼ばれているHLA遺伝子らしい。
ってことは、もう遺伝子レベルでこの人好き!って見えている部分もあるらしい。

思い返せば、その人自身の匂いではないけども、その人のつけている香水の匂いから、その人のことが気になって、気づけばその匂いをそばで嗅いでいたくて、その匂いがないとどこか寂しくて、その人に夢中になっていくことはある。

本人がいなくてもちょっとその香りがするだけど、ホッとしたり心が安らいだり、ときめいたりすることだってある。

ただ、匂いって独り占めできない。
「僕だけ」が許されない。


でもね、その匂いに関する思い出は僕だけのもの、いや、僕らだけのもの。

同じく「いい匂いだね」って表現でも、その匂いから想起される思い出は、紐付けられる思い出は、時を共にした同士しかわからない。

広く遍くいい匂いを振りまいても、それによって何人かが振り向いたとしても、その匂いによって浮かぶ景色が2人だけのものならば、その匂いはもう独占しているって言ってもいいんじゃないかな。

同じ匂いでも2人だけの特別な匂い。

香っただけでニヤッとしちゃう。

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