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「本当はご飯を作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」を読んで

なんだか最近ちょっといい感じ。夏の暑さが少し落ち着いたせいだろうか。とにかく湿気と暑さに弱くて、体力も精神力も削られて、毎年夏が怖い。今年は漢方の力を借りて、完全にバテることなく過ごすことはできたけれど、コロナの圧力はすごくて、ただでさえメンタルが弱い私はずっと低空飛行だった。未来とか夢とかこの先のことが全く描けなくて、人生が終わったような気持ちになっていた。でもちょっとしたきっかけで、精神的に楽になってきた。

その中の一つがコウケンテツさんの「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」。この本を読んだらすごく楽になった。私も料理が好きで苦痛に思ったことはなかったけれど、いつからか義務感ばかりが先行して、ごはんを作ることがすごくしんどくなってしまった。読み始めたら、涙が出た。こんな気持ちなのは私だけじゃないんだ、しんどかったらしんどいって言っていいんだ。

子供のご飯を作るには特に栄養面、品数に縛られて、作りたいというよりも作らなきゃという強迫観念に囚われていた気がする。でもこの本を読んで、もういいやと思えた。作りたい時や余裕がある時は気合入れて作るけれど、時間がない時や自分が辛い時は無理しない。多少栄養バランスが悪くてもいい、そう思えたらものすごく楽になった。コロナ禍で全く外食はしていないけれど、大変な時は出前やテイクアウトも全然OK。確かに、私が元気にハッピーでいる方が子供も喜んでくれる。もっと早く肩の荷を下ろせば良かった。

そんなこんなでこの本をきっかけに、自分の中で凝り固まった不要な固定観念が少しずつ剥がれ落ちたせいか、ちょっと余裕が出てきた。最近は少し夢や未来も描けるようになってきた。もしご飯作りに悩んでいる人がいたら、ぜひ読んで欲しい。きっと心が軽くなるから。誰かが苦痛に思うことなく、いつもみんなで楽しく食卓を囲めますように。


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