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「しあわせは食べて寝て待て」を読んで

秋は感傷的になる季節。漢方的にも悲しい気持ちになりやすい季節だと言われている。公園の木々が色とりどりに変化していく様子を見るだけで色々と物思いにふけってしまう。暑い日々から寒い冬に移行する中で、ちょっとゆっくり休息する必要があるからなのかな。自然はうまくできている。

植物療法を実践する中で体調が少し落ち着いてきた反面、気持ちはズドンと落ちていた。自分ではどうにもならない体調の変化はメンタルにも影響する。それに加えてHSP気質も増してしまい、日々のぐるぐるが止まらない。さらに落ちるを繰り返してしまった。日々丁寧に過ごしたい。ただそれだけなのに。

そんな中、すごく自分自身の気分ともマッチして、癒される漫画に出会った。

「しあわせは食べて寝て待て」

膠原病の不安を抱えた主人公が団地に引っ越したことで出会った人たちに囲まれて、少しずつ前に進んでいくお話。大家さんの鈴さんがとにかく素敵で、こんなおばあちゃんが近くにいてくれたらいいのにと思いながら何度も読んでいる。

自分自身も坐骨神経痛を発症してから常に違和感を抱えながらの生活に時々物凄く疲れてしまう。そのほか自律神経やらHSPやら自分ではどうにもできないことに嫌気がさしていたんだけど、でもそういうことを受け入れて、自分に合った生活をしていけばいいだけのことなのかなと思える。そんな癒し漫画。薬膳が絡んでくるのも好きなポイント。

もうすぐ2巻が出るのが楽しみだけど、気に入った本は何度でも繰り返し読む私は、数え切れないほどこの本を読むだろうなと思う。とても優しい物語。そして、外見ではわからなくても病を抱えた人はたくさんいるはずで、そういう人に寄り添える人間でありたいと思う。健康であることは本当に奇跡で、当たり前ではないのだから。


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