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フィトテラピー(植物療法)に出会って

私には夢がある。フィトテラピー(植物療法)を本場のフランスで学ぶこと。

なかなかにハードルの高い夢だけれど、考えるだけでわくわくする。夢とはそんなものだ。そして、この夢を見ることができるようになったのも、まさにフィトテラピー(植物療法)のおかげだった。

つい最近まで私は、全く夢を見ることができなくなっていた。未来のことを考えることができなかったのだ。ちょっと先の未来のことも。だから予定を立てるのも苦手だった。やってみたいことは色々あれど、その願望を口に出す前に、頭の中で「子供がいるから無理だ」「年齢的に無理だ」「お金がないから無理だ」と全て打ち消す癖がついていた。それにさえ気づかないくらいに。

だけど、こんな自分を変えたくて、植物療法のひとつ、フラワーエッセンスを試してみることにした。2、3日経った頃だろうか、不思議と今までのモヤモヤが晴れた気がした。毎日のことにも前向きになれたり、今までよりも日々が楽しくなってきたのだ。微々たる変化だけど、はっきりと分かった。

それから、植物療法のことが書かれている鈴木七重さんの「ゆるめる 温める 巡らせる」という本に出会った。この本がそれはもう素晴らしくて、私にはこの本を読むことも癒しになった。その中に書かれていた、アロマオイルでおこなう首と肩のマッサージを毎日続けてみた。時間にしたらほんの3分位だけれど、確実に首のこりと偏頭痛が減った。毎回台風が来た時には頭痛に悩まされていたのに、今回の台風では一度も頭が痛くはならなかった。

毎日ハーブティーを飲んだり、日々の中に植物療法を少しずつ取り入れる中で、やりたいこと、したいこともどんどん増えてきた。植物の力を身をもって感じることができたから、フィトテラピーについてもっともっと知りたくなってしまった。まずは国内の講座を受けることだけれど、最終的には本場で学んでみたい。

私にとってフランスは憧れの地。大学でフランス文学を專攻していたのでフランス語を学んでいたのだけど、今ではすっかり忘れてしまった。それも一から学び直したい。自分で勝手に作り上げてしまった心の不要なフィルターが取れたら、フランスの文化が大好きだった気持ちも戻ってきた。またフランスに行きたい。自分の気持ちにすごく素直になれていて、今は毎日がとても楽しい。

気づけば植物はずっと好きで、観察したり、お花を飾ったり、ハーブティーを飲んだり、アロマテラピー検定も受けたりしていたけれど、なんだかそういうこと全部がようやくつながった気がする。そんな自分がもどかしくもあるけれど、それが自分。もっと若い頃にたどり着いていたらとも思うけれど、今の自分だから思えたこと。いつだって今の瞬間が一番若いのだから、今から始めればいいこと。

悩んでいたばかりの自分がようやく進めた一歩。ゆっくりでもいいから少しずつ進んでいきたい。


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