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10.25 vs福島2|長い道の途中

新外国籍選手3人が加わった最初の試合を勝利し、ホーム初白星も挙げたストークス。2連勝したいのはもちろんだけど、上り調子の福島は決してやさしい相手ではありません。ちなみに、この試合後には短期契約の中でもひたすら身体を張ってくれたアレクサンダー・ジョーンズ選手のサンクスセレモニーが行われました。

前半
スタートはGAME1と同じ。デクワン・ジョーンズ選手が攻撃の中心になる展開も同じでした。大きく違ったのはインサイドで大活躍したシェイク・ムボジ選手が開始3分で2つ目のファウルを犯し、ベンチへ下がらざるを得なくなったこと。そのせいもあってか、西宮は攻めも守りもどこかちぐはぐな感じで、スタートに躓きます。このあたりはGAME1で逆にムボジ選手にやられた福島がネパウエ選手を上手く使ってきた印象。ファウルコールにアジャストできていないと踏んだのか。2-11と大きく出遅れます。

ただ、インサイドの核が不在となり逆に吹っ切れたのか、西宮のオフェンスはむしろ活性化。1Q中盤からドライブでのアタックをどんどん仕掛けます。うん、いいぞ。と言うか、それしか攻める手段がないからね。スリーは入らないし。福島のシュートは相変わらず好調で、とにかく思い切りよく打ってくる。2桁リードを許したものの、6点差まで戻してなんとか試合をつなぐ格好で1Qを終えます。

2Qは西宮のいい時間帯もあり、プレスからボールを奪ってイージーレイアップで得点するなど、一時は西宮が逆転します。特に良かったのは岸田選手。速攻に加えてスリーも2本決めてました。渡邉選手もだんだん自分の強みである積極的な仕掛けをどこで活かすのかわかってきた感じ。

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しかし、それも束の間。勝負強い福島の前に差を詰められたのは1点だけ。決してディフェンスが緩いわけではないので、鈴木・神原・菅野・マーフィーら福島の選手を褒めるべきかもしれない。ただ、まだやはり西宮は連係が悪く、特にピックプレーによってヘルプが発生した時に、ボールマンとは逆のサイドが甘くなったり、単純にリム周りが手薄といったケースが多く見られた。ムボジさんの不在が攻守に響いた形で、福島5点リードで前半終了。

GAME1に続きかなりハイペースでシュートを打ち続けるDJ。正直、セレクションが微妙なんだけど、合流してまだ日も浅く、無理にセットを組むより調子を掴んでもらいたいということなのかな。それにしてもと思うシーンも結構あったけど。

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一方、ムボジさんはファウルを立て続けに吹かれて前半はほとんど出番なし。2Q中盤に一度交代したものの、直後のオフェンスでポストプレーの際にボールを奪われ、取り返そうとつい手が出たところを吹かれて3つ目。すぐにまたDJと交代という場面があった。落ち着こう。意外とおっちょこちょいな可愛い一面があるのかもしれない。そしてルオフ選手は随所にビシバシすごいパスを供給するものの、やはり様子見は継続中。

後半
DJのバスケットカウントで始まった3Q。ただしボーナススローは入らず。こういうのがなあ。まるでその後の展開を象徴するような詰めの甘さ。点の取り合いがその後は続いて、3〜5点差を行ったり来たり。こういう展開の場合、追いかける方は点が取れているうちに上回る必要があって、モタモタしていると機を逃してしまう。福島のシュートが入っている(つまり、守れていない)だけにね。

するとやはりその瞬間は訪れて、ほんのちょっとしたミスからスリーを許すと、あれよあれよという間に点差が広がり始めます。この時間帯は明らかに集中力が切れていて、ミスも多く、そこにシュートが好調な福島の勢いが重なってしまった。終盤、ムボジ選手や道原選手の活躍でなんとか1桁点差まで戻して終了。それでも、岸田選手がやっぱりエンドワンのボーナスを落としたりと、詰め切れないのはQの始まりとまったく同じなのでした。

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4Qもほぼ同じというか、攻守に光るプレーは見られるものの、5〜9点差が続く展開。西宮にとっては喜久山選手の2本のスリーが痛かった。どちらも5点差にした直後で、ここぞというシュートを落とさない福島はやっぱり強いし、それを西宮は止められなかった。ただ、好調の相手がその好調さを発揮してもなお、そこそこのところまではいけるわけで、チームとしてはまだまだ走り出したばかりの状況での結果をどう捉えるか。ほぼ個人の能力だけで合わせてるような感じだし、案外悪くないのかもしれない。

【試合のターニングポイント】
→3Q 6:00|谷選手のシュートチェックが一瞬遅れる

インサイドのマーフィーに気を取られ、マークマンである菅野選手へのシュートチェックがほんの一瞬遅れた。決まった瞬間、谷選手は天を仰いだものの、これがきっかけとなって福島のランが始まったのでした。3〜5点差が続く拮抗した展開だっただけに、その反動は大きかった。逆にもう一歩近づけていたら、違う結果もあったのかもしれません。

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