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B2の2021年オフシーズンを占う|PO進出チーム編②|山形ワイヴァンズ

ワイルドカード下位でプレーオフ最後の椅子を勝ち取った山形ワイヴァンズ。群馬に敗れはしたものの、その未来は明るいはずです。

山形については以前にも少し書いたことがありますが、アンドリュー・ランダルを中心に全員でコートを広く使いながらボールをシェアするバスケットを確立し、今季の躍進に繋げました。

この方針を継続するのならば、ライコビッチHCと再契約を結ぶはずです。また、アンドリュー・ランダルとの再契約ももちろん狙いたいところ。問題はB2ライセンスしか保有していない現状で、フロントがどのくらい本気でチームのレベルアップを望んでいるかでしょう。そのへんは詳しくないのでスルーするとして、あくまで今季のチームを強くする前提で考えます。

山形の強みはしっかりとしたシステムが構築されているため、誰が入ってもうまく機能しそうなところ。もちろんアンセルフィッシュなプレーができるならという条件付きですが。だからこそHCや最後にボールを託せるエースとの再契約が不可欠になるわけで。それがクリアできれば、ある程度選手の入れ替わりがあったとしても大崩れはしないのではないかと思えます。今季の好調を支えた河野・中島のベテランガードコンビと再契約しつつ、若手のガードやシューターを獲得して、ちょっと高めな平均年齢を下げておきたいところ。ナナーダニエル弾が琉球へ戻れば、25歳以下が鶴田だけというのはちょっとね。

また、コロナとも戦いながらBリーグ初となるシーズンで奮闘してくれたキース・クラントンとランス・グルボーンですが、もう少し得点面での貢献を期待したかったのが本音でしょう。シューターとビッグマンという役割はそのままでいくにしても、センターにはスリーは欲張りでもミドルレンジまで、シューターには逆にもう少し得点のバリエーションを求めたい。それが実現すれば、ボールシェアのバスケットがよりレベルアップしそう。

コアを残して今季の方針を継続しつつ、各ポジションのレベルアップを図る。そんなオフシーズンになりそうです。楽しいね。鶴田やナナーのようにB1で出場機会に恵まれない若手を引っ張ってくるのも面白い。

ただし、フロントに今季以上の成績を求める意志があればですが。


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