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B2|2021-22シーズン展望#14|愛媛オレンジバイキングス

ついにこのシリーズも最終回を迎えました。ラストは愛媛オレンジバイキングスです。最後になったのには特に理由はありません。単純に気が重かったから。その原因はもちろん例のパワハラ事件とその顛末です。パワハラの当事者がACとして残るってどういうことよ。書くのを止めようかとも思ったけど、なんとなく切りが悪いし。あっさり目ですがご容赦ください。

■2020-2021シーズン

17勝38敗で西地区の最下位。上位との戦力的な差はあったけれど、ここまで結果が出ないとは予想できませんでした。実はシーズン前には台風の目になるんじゃないかと予想していたりもしたんだよね。しかもその理由がB1経験の豊富なコーチ陣を迎えたことだったりして、自らの短見を恥じることになったわけです。

地元出身の俊野兄弟に加え、ユージーン・フェルプス、ペリー・エリス、ライアン・ステファンら実力派の外国籍選手をそろえながらのこの成績に、失望したブースターも多かったことでしょう。シーズン当初は走るバスケットを標榜していたものの、フェルプス頼みのオフェンスになるシーンも多かったように思います。とはいえ、オフェンシブスタッツはそこまで悪くないんだよね。3FG%なんて群馬に次いで2位。試投数はそこまで多くなく、そもそもシュート回数自体が少なめではあるけれど。

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低迷の理由は明確にディフェンスで、被FG%が悪く、ペイント内やターンオーバーからの失点もB2のワーストレベル。DRtgはやっぱりリーグ13位。守れないから走れなくて、フェルプスやエリスになんとかしてもらう形が増えたということでしょうか。チームとしての形がなかなか見えなかったわけですが、結局はそれも…と言いたくなるのもしょうがないよね。

■オフの動き

【IN】
山本柊輔  八幡圭祐  石井峻平  城宝匡史
アンドリュー・フィッツジェラルド  ライアン・クリーナー
■継続
坂田央  坂井耀平  俊野佳彦  俊野達彦
ユージーン・フェルプス

【OUT】
小澤智将  伊集貴也  髙畠佳介  山田友哉
大﨑翔太(横浜エクセレンスへ期限付移籍)
ペリー・エリス  ライアン・ステファン
※シーズン途中の退団などは含まず

こうして見ると、主役どころは結構残っています。俊野兄弟がシーズンを通して働ければ、地元も盛り上がることでしょう。それはチームにとっても喜ばしい。坂田やフェルプスと再契約できたのも良かったよね。そこへ山本や石井といった活躍の場に飢えていそうな選手を加えたのは面白い。

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その一方で、フィッツジェラルドはどうなんだろう。結局またフィッツに頼ることになるんじゃなかろうか。せっかくいいメンツが揃っていても、チャンスが与えられなければね。初めて日本にやって来る新外国籍選手のライアン・クリーナーがとても良さそうだから、余計にそういう気分になってしまう。案外、フィッツがシックスマン的に登場して、主力が休む時間帯を繋ぐ働きをしてくれた方が強いような気もする。

■今シーズンのロスター

PG|俊野達彦  山本柊輔  坂井耀平
SG|八幡圭祐  石井峻平  城宝匡史
SF|坂田央  俊野佳彦
PF|ユージーン・フェルプス  アンドリュー・フィッツジェラルド
C|ライアン・クリーナー

※順不同、ポジションは適当です

フェルプスとクリーナーのサイズと推進力を、ハンドラーたちが上手く活かしたい。外国籍選手たちの得点力には期待できそうなだけに、単にボールを預けるのではなく、日本人選手との連係の中で力を発揮できる形を目指してほしい。

アウトサイドのシューティングも課題になりそうだし、日本人エースである俊野佳彦が自信を持ってプレーできるかも大切。とにかくチーム一丸になって戦えるかどうか。選手はどうあれ、チームとしてはマイナスからのスタートなんだから、まずはとにかくブースターを魅了する試合を期待したいものです。

■鍵を握る選手
俊野達彦

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スターティングPGを務めそうな俊野達彦の出来は、今季の愛媛の命運を握っていそうな気がします。インサイドに頼れる選手が増えたけれど、今さらポストプレーなんてやってる時代じゃない。ドライブやシュートが持ち味の選手ですが、ハンドラーとしてフェルプスやクリーナーはもちろんチーム全体を動かす役割が求められます。

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