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勝手に選ぶB2アワード2020-21

B2はレギュラーシーズンおよびプレーオフの全日程が終了しました。コロナに悩まされ続け、消滅した試合もありましたが、なんとかシーズンを終えられたことをひとまずは言祝ぎたいと思います。

さて、シーズン終了後のお約束といえばアワードです。今シーズン活躍した選手たちを表彰するものですが、残念ながらB2にはそれがありません。なんでないんだろう? NBAのGリーグにもプロ野球の2軍のリーグにだってあるよね? 昇格を賭けたプレーオフの盛り上がりを見ても、B2を取り巻く熱気は高まってきています。アワードを設けることでさらに盛り上がり、選手のモチベーションもアップすると思うのですが。

正直、とても不満なのですが、ないものは仕方がない。というわけで勝手にやってみることにしました。言っておきますが、何の権威もない独断と偏見に満ちたアワードです。「なぜ私が応援しているチームの選手が入っていないのか?」などと凄まれても困ります。ご納得のいかない点も多々あろうかと思いますが、そういう時はご自身でやってみてください。いろんな人があっちこっちでアワードやったっていいじゃないか。「勝手にそんなことされちゃ困る」と言って、リーグがやってくれるかもしれないよ。

というわけで早速やってみようと思います。対象はレギュラーシーズンの成績のみ。プレーオフは考慮していません。Bリーグの場合、特別指定選手の制度があるので新人賞やMIP(最も成長した選手)がややこしくなるのですが、適当に考えました(おいおい)。部門はBリーグのアワードを参考に、NBAのものもちょこっと入れています。なお、カッコいい写真は西宮ストークスブースター写真部の皆さんからいただいたものです。ありがとうございます!

■B2リーグMVP

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トレイ・ジョーンズ(群馬クレインサンダーズ)
52勝5敗、勝率9割超えというとんでもない成績を残した群馬においても、その存在感は群を抜いていました。シュートの正確性、ドライブの鋭さ、ライニングプレーからのフィニッシュ、広い視野とアシスト。対戦チームのブースターを「ここB2だよね?」と何度も疑わせた理不尽トレイは、MVPにふさわしいと思います。

【ノミネート】
アンドリュー・ランダル(山形ワイヴァンズ)
チームのプレーオフ初進出に大きく貢献。アンセルフィッシュなプレーはBリーグ向きだね。

テレンス・ウッドベリー(香川ファイブアローズ)
香川の大エース。神様仏様ウッドベリー様。スモールマーケットチームを引っ張り、ワイルドカード争いを熾烈に。

■オールB2チーム

1st
トレイ・ジョーンズ(群馬クレインサンダーズ)
松山駿(ファイティングイーグルス名古屋)
デクアン・ジョーンズ(西宮ストークス)
佐々木隆盛(熊本ヴォルターズ)
レイナルド・ガルシア(佐賀バルーナーズ)

2nd
笹倉怜寿(仙台89ERS)
ダニエル・ミラー(仙台89ERS)
マイケル・パーカー(群馬クレインサンダーズ)
平尾充庸(茨城ロボッツ)
アンドリュー・ランダル(山形ワイヴァンズ)

3rd
アイザック・バッツ(越谷アルファーズ)
チェハーレス・タプスコット(茨城ロボッツ)
マット・ボンズ(西宮ストークス)
石川海斗(熊本ヴォルターズ)
相馬卓弥(佐賀バルーナーズ)

「チームを勝たせた」という視点で選び、それを振り分けた感じ。思い切り好みが入っているので異論は認めます。1stチーム弱そう。

【ノミネート】
エリック・ジェイコブセン(仙台89ERS)
エリック・マーフィー(福島ファイヤーボンズ)
福澤晃平(茨城ロボッツ)
長谷川智也(越谷アルファーズ)
クレイグ・ブラッキンズ(越谷アルファーズ)
杉本慶(ファイティングイーグルス名古屋)
アンドリュー・フィッツジェラルド(ファイティングイーグルス名古屋)
道原紀晃(西宮ストークス)
兒玉貴通(香川ファイブアローズ)
テレンス・ウッドベリー(香川ファイブアローズ)

■ベスト6thマン

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マット・ボンズ(西宮ストークス)
シーズン途中から西宮に加わり、モタついていたチームに闘魂注入。球団新記録の14連勝を飾る立役者となった。途中出場が主ながら、1試合平均20.0得点はリーグ8位、ORBは3.4本でリーグ3位。ベンチスタートからハードワークで流れを引き寄せる大活躍を見せた。

【ノミネート】
松山駿(ファイティングイーグルス名古屋)
シーズン中盤からはすっかりエースの風格。飄々と得点を決める恐るべき24歳。去就が気になる。

ジャスティン・キーナン(群馬クレインサンダーズ)
キーナンがベンチから出てくる脅威。6thマンというか、選手層がB2では段違いだよね。

■MIP(Most Improved Player)

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兒玉貴通(香川ファイブアローズ)
ドライブやテクニックは凄いけどという印象だったのが、今季はシュート力が開花。3P%を飛躍的にアップさせ、平均得点・FG%も上昇。外からの得点が加わったことで脅威が増し、アシストも増加。ウッドベリーと共にチームを最後までワイルドカード争いに加わらせる原動力に。ちなみに名前の読みは「たかゆき」。

【ノミネート】
松山駿(ファイティングイーグルス名古屋)
特別指定選手としての2シーズンとの比較になるのでノミネートするかどうか迷ったけれど、同じ立場の選手と比較しても成長の幅が段違いでした。去就が気になる(2回目)。

俊野佳彦(愛媛オレンジバイキングス)
昨季はシーズン途中に地元へ凱旋。アウトサイド中心の印象が強かったけれど、ドライブや速攻でのフィニッシュがこんなに多彩になるとは。

■新人賞

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佐々木隆盛(熊本ヴォルターズ)
新人賞の資格があるのかないのかよくわからないのですが、まあいいでしょう。勝手にアワードですから。50-40-90なんて偉業を24歳のシーズンで達成できるなんて。先発出場が49試合、平均出場時間が24.5分というのも立派。願わくば熊本のフランチャイズプレーヤーに。

【ノミネート】
笹倉怜寿(仙台89ERS)
さすがはアルバルクが目を付けた逸材。期限付き移籍で仙台にやって来ると、独特のリズムのステップと正確なシュートで瞬く間にエース的存在に。おまけにパスも巧み。来季はどうするのかな。

渡辺翔太(仙台89ERS)
特別指定選手から本契約を勝ち取った乃木オタハンドラー。スピードと度胸は天下一品。スリーも上手いしディフェンスも頑張る。

澁田怜音(佐賀バルーナーズ)
まだ大学生とは思えない堂々としたプレーで、知将ルイス・ギルHCの信頼を勝ち取った。菅田将暉に似てるよね。

■ベストディフェンダー賞

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笠井康平(群馬クレインサンダーズ)
群馬が勝負所でギアを上げる時はいつもこの選手から。相手PGからボールを掻っ攫うシーンを何度見たことか。自信に満ち溢れたようなプレーぶりで、能力者の揃う群馬でも不動の地位を築いた。

【ノミネート】
ダニエル・ミラー(仙台89ERS)
チームで組織的に守る仙台のディフェンスレベルを支えるのは、この選手の献身的なプレーとリバウンドがあってこそ。ペリメーターも結構守れる。いつもファーストネームが思い出せない。

レイナルド・ガルシア(佐賀バルーナーズ)
屈強な身体能力と腕の長さを活かしたスティール。ただ、終盤はコンディションが落ちたのか、ややディフェンスの強度が下がったように感じられた。

■オールB2ディフェンシブチーム

笠井康平(群馬クレインサンダーズ)
レイナルド・ガルシア(佐賀バルーナーズ)
今野翔太(西宮ストークス)
マイケル・パーカー
(群馬クレインサンダーズ)
ダニエル・ミラー(仙台89ERS)

あまり考えずにイメージで選んでしまいました。見落としている選手も多いと思います。ジェラルド・ビバリー(ライジングゼファー福岡)、チリジ・ネパウエ(福島ファイヤーボンズ)あたりは迷いました。

■ベストタフショット賞

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ケイン・ロバーツ(アースフレンズ東京Z)
これでしょう。タフショットの解釈が違うかもしれないけれど、細かい話は置いとこう。

【ノミネート】
該当者なし。他には思い当たりませんでした。

■最優秀ヘッドコーチ賞

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ミオドラグ・ライコビッチ (山形ワイヴァンズ)
決してタレントに恵まれたわけではないチームを初めてプレーオフへ導いた手腕は評価されて然るべき。全員でボールをシェアし、時間をかけて攻めながら接戦に持ち込み、切り札はアンドリュー・ランダルの勝負強さ。このロスターで勝つにはどうすればいいかを考え抜いた戦略でした。

【ノミネート】
平岡富士貴(群馬クレインサンダーズ)
驚異の勝率を達成したBリーグの歴史に残るであろうHC。充実この上ないタレントによる部分も大きいけれど、能力のある選手たちがそれをそのまま発揮できるように導くのは、案外難しいことだと思います。


以上です。受賞された選手の皆さんおめでとうございます。なんの価値もないアワードではありますが、各選手の来シーズンのさらなる活躍をお祈りしています!



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