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B2の2021年オフシーズンを占う|PO進出チーム編③|ファイティングイーグルス名古屋

西地区2位でプレーオフに進出し、越谷アルファーズとの死闘の末に散ったファイティングイーグルス名古屋。敗れはしたものの、古豪にふさわしい素晴らしい闘いぶりでした。

そんな名古屋のシーズンオフを予想してみようとしたのですが、これが結構難しい。その理由はB1ライセンス。本気なの? そうじゃないの? どっちなの? 何の根拠もありませんが(このブログの記事はすべてそう)、私は実はかなり本気じゃないかと予想しています。だって昇格への野心を持たないチームが、こんなにも長い間チームを強いままにしておくと思う? というわけで、名古屋が昇格を果たすためにはどうすればいいのか、勝手に考えてみようと思います。

まずは松山駿との再契約。プレーオフでも素晴らしい活躍を見せた将来のフランチャイズプレーヤー候補と、できるならば複数年契約を結びたい。名古屋にとって今オフ最大の焦点であり、ここがスタート地点です。

次に今季のロスターを振り返ってみます。特別指定選手としての在籍もカウントすると、実は今季は契約を継続した選手が多かった名古屋。これらの選手たちの見極めに取りかからなければいけません。

#1 宮崎恭行
#8 ジャワラ ジョゼフ(特別指定選手経験あり)
#11 杉本慶
#15 ソウ シェリフ
#18 飛田浩明
#21 会田太朗
#22 林瑛司(特別指定選手経験あり)
#45 鹿野洵生

契約継続選手は多かったものの、毎試合まとまったプレータイムを得ていた選手は多くない。これをどう評価するか。杉本や鹿野らレギュラークラスの層がやっぱり厚かったとも言えるし、ジャワラ・会田・林といった若手選手が伸び悩んだシーズンであったとも言えそうです。

一方、新規入団選手は以下の面々です。

#00 ブラッドリー・ウォルドー(シーズン途中退団)
#12 アンドリュー・フィッツジェラルド
#23 横江 豊
#33 ジェロウム・ティルマン
#34 ベンジャミン・ローソン(シーズン途中入団)

うん、やっぱり補強で獲得した選手が活躍したイメージが強いね。すると若手選手のテコ入れが必要のように思えますが、一気に平均年齢が上がってしまう。すでにチーム内でのポジションを確立している松山とソウ以外に、若手の有望株がいないのが悩みのタネといったところでしょうか。いや、2人もいれば十分か。だからこそ絶対に離したくない松山。

とにかくシーズン途中に加わった荒川を含め、若手選手のセレクションは必至でしょう。ちなみに特別指定で輝きを放った土家くんはまだ3年生。卒業後は是非とも松山とコンビを組んで欲しいところですが、果たして。

では、外国籍選手を含めた新規入団選手はどうでしょうか。アウトサイドシュートに磨きのかかったティルマン、無類のシュート精度を誇るフィッツジェラルド、献身的なプレーのローソン。素晴らしい選手ばかりですが、今季以上の成績を望むならば物足りない。相手が悪かったとも言えるけれど、越谷とのプレーオフで露わになった通り、インサイドのパワーと運動量不足は攻守両面においての課題です。そうなるとローソン、そしてフィッツの再契約をどうすべきかは悩ましいところです。

だからと言ってその他の中堅〜レギュラー陣も盤石というわけではないはずです。そう思っていたら、早速、飛田・荒川の2選手の契約満了がリリースされました。思いの外に早い今日の契約満了のニュースを見ても、何やら動きの多そうな気配が漂います。

連戦の2試合目に弱いという今季の問題点を思い出せば、全体的にエネルギッシュで動ける選手を集める方向へシフトすることも十分あり得ます。それはB2で2番目に試合のペースが遅く、山形と並んで最もシュートを打つ回数の少ない名古屋にとって大きな変化となります。だとすれば、このオフの動き次第でチームの方針がわかりそう。同時にその先に見据えているものまでわかってしまうような、大きな意味を持つオフになるのかもしれません。






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