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B2の2021年オフシーズンを占う|PO圏外チーム編

レギュラーシーズンが終わり、プレーオフ進出を逃したチームは2020-2021シーズンが終了したことになります。選手やコーチ、フロントスタッフの方々や試合の催行に関わった皆さん、本当にお疲れ様でした。また、各チームのブースターの皆さんもお疲れ様でした!

さて、オフシーズンの楽しみは何と言っても契約延長や退団・移籍など選手の動向です(急にゲス顔)。プレーオフ進出チームにとってはまだもう少し先のことになりますが、GW明けからぽつぽつとそれらのニュースが出てくるでしょう。というわけで、本格的なオフシーズンの到来を前に各チームのGMになったつもりで勝手にオフの動きを占ってみたいと思います。

最初に断っておきますが、あくまで素人の個人的な感想です。ずっと応援してこられたブースターの方とは意見が異なることもあろうかと思いますが、どうかお許しを。また、各チームの財政状況や昇格への本気度などは一切考慮しません。見落としている点、考えの至っていない点も多々あるはずですが、「そういう見方もあるんだな」くらいでお目こぼしください。

【東地区】

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■8位|青森ワッツ

〈今シーズン〉
マスコットのデッチがブランケットでリーグを席巻したものの(したのか?)、チームは2年連続の低空飛行。外国籍選手は合流が遅れただけでなく、入退団を繰り返すなどなかなかメンバーが揃わず、チームとしての形は最後まで見えなかった。
〈オフの動向〉
どこから手をつければいいのだろうか。下山のシュート力、門馬のディフェンスとガッツ、佐野のドライブ、ビリシベの身体能力…。好材料はいくつもあるが、チームの将来を託すには決め手に欠ける。まずはフロントがしっかりとした考えを持ちチームを方向づけることが必要だろう。それ次第で誰が残っても移籍してもおかしくない。案外、外国籍選手をPGに据えるのもいいのではないか。動きの多そうなオフシーズンになりそうな予感がする。

■7位|アースフレンズ東京Z

〈今シーズン〉
前回も書いたが、怪我人に泣かされたとはいえ、チームの編成方針とHCの起用法がちぐはぐで、期待の若手が期待のままで終わってしまった。シーズン終盤にACを加えたり、トーマス・ウィスマンをチームコンサルタントに迎えた動きは何を意味するのだろうか。
〈オフの動向〉
HCやフロント陣も含めて動きは多そうだ。選手編成では、まず中心選手を誰にするのか明確にする必要がある。終盤の戦いぶりを見れば、ここはやはり栗原に賭けたい。はらたいらさんに全部だ。ハンドリングスキルをさらに向上させ、来季はPGを任せてもいい。その相棒に誰を選ぶか? 久岡・紺野・高木ら若いグッドプレイヤーは多いが、ポジションの被り方やサイズを考えると物足りない。悲しい別れもあるだろうが、新たなスタートを切る時期だろう。

■6位|福島ファイヤーボンズ

〈今シーズン〉
シーズン前半は素晴らしいスタートを切った。延長にもつれ込んだ群馬との試合では、勝利をほとんど掴みかけていた。しかし、その後はネパウエやマーフィー、さらには神原の負傷離脱もあってリズムを崩してしまった。フェイゾンとセントフォートの加入後は、ボールが落ち着かず散発的な攻撃が目立った。プレーオフ進出を逃す結果となったが、チームの進むべき方向性が見えてきたシーズンだったのでは。
〈オフの動向〉
思い切りよくシュートを打ちまくる勢いのあるバスケットを来季も継続するのかどうか。
するならば、クラッチシュートを何度も決めたマーフィーとの再契約は至上命題。神原・菅野のシューター陣、村上・鈴木らのスピードも必要だ。それに合わせて外国籍選手のラインアップは再検討すべきだろう。一人で得点を取れるエースタイプよりも、スクリーナーやリバウンドを頑張ってくれるブルーワーカーの方がフィットしそう。ポジションに関係なく若手もあと1〜2人加えたい。

【西地区】

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■8位|愛媛オレンジバイキングス

〈今シーズン〉
B1経験のあるコーチ陣が就任、外国籍選手もペリー・エリスら実力者を揃えたもののまさかの地区最下位。選手もコーチも、そして何よりブースターも失望しているはずだ。勝てないストレスからか、選手とコーチが上手く関係性を築けていなかったのは、シーズン終盤に発覚したパワハラ問題を見ても明らか。一から出直すほかはない。
〈オフの動向〉
「走るバスケット」を掲げていたが、選手の編成はそれに見合ったものだったのだろうか? 走るためには守れなければいけない。そのための選手を集めるならば、来季の顔ぶれはまったく別のものになる。地元出身の俊野兄弟を看板としてキープしつつ、再建のためのオフになるだろう。

■7位|バンビシャス奈良

〈今シーズン〉
藤高・長谷川をB1チームから獲得、大塚・薦田といったベテラン陣も加えて臨んだシーズン。メンバーを見れば物足りない成績かもしれないが、前シーズンから一気に選手を入れ替えたことを思えば、これ以上は望めなかったのかもしれない。それでも仙台・西宮・名古屋・佐賀といった上位チームからも勝利をあげ、爪痕をしっかり残したのはチームの持つ底力だろう。
〈オフの動向〉
シーズン終了を待たずに間橋HCが退団したが、来季も総入れ替えになるのだろうか。ここ数シーズンを見ても、いい選手はいるものの、チームの顔となるフランチャイズプレーヤーが見当たらない。ビッグスポンサーを獲得したこともあり、中長期的な視点に立ち、どのポジションでもいいので若く花のあるスター候補生を獲得したい。

■6位|熊本ヴォルターズ

〈今シーズン〉
昇格をかけて群馬と死闘を繰り広げたのも今は昔。キング石川海斗を獲得したものの、2年続けてブースターの期待を裏切る結果となった。マーベル・ハリスとのダブルPGは未完に終わり、イバン・ラベネルやジャヒード・デイビスについ頼りがちになってしまった。しかし、B2に新人賞があれば間違いなく選ばれていた佐々木隆成というスターが現れたのは明るい材料。木田・本村・ウィタカとヤングコアは揃っている。
〈オフの動向〉
ディフェンスを一向に改善できなかった点はあるにせよ、今季の低迷をすべてHCの責に帰するのは気の毒だ。それよりも問われるべきは選手の編成。ガード過多の布陣はどう考えてもバランスが悪く、彼らを活かすためのサポートも不足していた。そのためオフの最優先課題はロスター整理。佐々木をフランチャイズプレーヤーに育てるためにはキングの庇護は不要だ。可愛い子には旅をさせよう。

■5位|ライジングゼファー福岡

〈今シーズン〉
オフに各チームから「ファイター」たちを呼び寄せたペップHC。ファウル上等の激しい守備でボールを奪い、消耗戦を強いて勝ち星を拾うというスタイルを確立した。今季の結果をどう捉えるかは微妙だが、チームカラーを明確にすることができたと考えれば上出来だったのではなかろうか。来季はさらに進化するのだろうか。
〈オフの動向〉
守備のイメージが定着した一方で、特にハーフコートのオフェンスでは得点に苦しんだ。ガード陣の強気なドライブも、言い換えれば向こう見ず。ボールハンドリングもできるシューターなど、得点力と展開力をウィングに加えたい。今季はペップHCにとってのセレクションだったのではないだろうか。理想とするスタイルに合う選手を見極め、そこにどう上積みをしていくのか考えているはずだ。

■4位|香川ファイブアローズ

〈今シーズン〉
大黒柱・ウッドベリーを擁するとはいえ、最後までワイルドカード争いを演じるほどの躍進を予想した人は少ないのではないか。熱い男・兒玉だけでなく藤岡・高比良らがシーズンを通して好調だったことも、下位相手に取りこぼさなかった要因だろう。ケビン・コッツァーのいぶし銀の仕事も光った。
〈オフの動向〉
西地区4位は悪くはない。しかし、これ以上の成績を望むならば、そのための材料が見当たらないのも事実。いつまでもウッドベリーに頼ってばかりもいられない。上位と渡り合いプレーオフ進出を目指すならば、各ポジションをアップグレードしてウッドベリーを引き留めつつ、若返りを図るのが理想的だ。現状維持か成長か、好成績がかえって頭を悩ませることもある。


※なお、予想が外れたことについての苦情は受け付けておりませんので、悪しからず。



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