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東西対決から占う残りシーズン

今シーズンの地区制のレギュレーションでは、東西の2地区にそれぞれ8チームずつ分かれています。レギュラーシーズン60試合のうち、同地区内の対戦がホーム&アウェーで42試合、他地区との対戦は18試合です。この数をどのように捉えるかは人それぞれだと思いますが、レギュラーシーズンの約半分を終えた今、他地区との対戦がプレーオフ進出の鍵になりそうな気が。というのも、他地区との対戦は基本的に1節(2試合)しかなく、同じ相手と何度も当たる同地区間同士の対戦よりも戦略が立てづらく、「一発勝負」感が高いため。それだけに勝敗を読みにくいのです。

そこで、各チームの「東西対決」におけるここまでの勝敗と、残り試合数を調べてみることにしました。とはいえ、単に他地区との残り試合数だけを見て意味がないので、勝率5割以上のチームとの対戦数も加えました。強いチームとの対戦がどれだけ控えているかということですね。また、必ずどのチームとも一度は当たるのですが、それだと同地区対戦42試合(7チーム×6試合)+他地区対戦16試合(8チーム×2試合)=58試合となって中途半端なので、他地区との対戦カードがもう2試合組まれます。この「プラス2」はチームによって異なるのですが、それがどこになるのかもシーズンの行方を左右しそう。なお、表は12月末時点での順位で並べました(試合数の差は考慮せず)

■東地区

まずは東地区です。東地区の場合、強豪とそうでないチームの差が激しく、中でも群馬がズバ抜けて強いため地区内での対戦では中位チーム同士の勝敗差がつきにくいという状況があります。だからこそ他地区との対戦結果が大きな意味を持ちそうな。

東地区

首位の群馬は西地区との対戦を12試合残し、そのほとんどが勝率5割以上のチームとの対戦です。だからって群馬がポロポロと負けるイメージは浮かばない。もう2ヶ月くらい負けてないんだっけ。連勝をストップさせる西地区のチームは現れるのでしょうか。

逆に影響を受けそうなのは茨城で、西地区の対戦が残り14試合もあり、勝率5割以上のチームとの対戦も8で、プラス2も上り調子の香川。越谷も似たような状況ながら、対戦数が2試合だけ少ないのがどう出るか。一方、仙台は西地区との対戦をすでにかなり消化していて、5割以上との対戦も6。福島も6で、この2チームは同地区下位との対戦をしっかり勝っていけば順調に勝ち星を積み上げていきそう。こうしたちょっとした差が、プレーオフ進出ラインの上位3チームやワイルドカード争いにも影響を与えそうです。

西地区は東と違って混戦状態で、下位であっても上位との差はそこまで大きくないので侮れない。それだけに東の上位を狙うチームにとっての「東西対決」は厄介なものになるかもしれません。

■西地区

打って変わって西地区は混戦ムード。昇格初年度の佐賀が予想以上の健闘を見せたかと思えば、福岡もハードな守備とファイティングスタイルでしぶとく勝ちを拾っています。しかし、コロナ隔離期間の禁を破ってまで意気込んだ西宮がパッとしない成績であることや、名古屋の日曜日弱過ぎ問題などももあり、5位までが勝率5割以上という状況は東と同じではあるものの、勝敗数の差はまったく異なります。現在6位の香川は借金2とはいえ、ウッドベリー復帰後に猛追。それだけに東地区の強豪との対戦数やプラス2の相手がとても大きな意味を持ち、下位相手には絶対に落とせない。

西地区

比べてみると佐賀・名古屋は残り試合も上位との対戦も少なめ。西宮は群馬のプラス2も含めて上位との対戦が多いものの、逆に言えば下位との対戦も4つ残っているわけで、これを取れれば福岡との差になるのかもしれない。一番キツそうなのは熊本で、東地区上位との対戦が10。ここで頑張らないとワイルドカード争いにも残れない。

ただ、西地区の場合は首位と最下位でも戦力的にそこまでの差はなく、同地区内での対戦結果によってこれからもどんどん順位が変動しそうだし、拮抗しているだけに大きな変化は生まれづらいとも考えられるかもしれない。そうした中で東地区との試合に勝利できれば、その白星はより大きなものとなるはずです。

■プレーオフレース

以上を踏まえて、プレーオフ進出チームを占ってみましょう。予想するの好きなんですよね。今季のプレーオフ進出条件は、各地区の上位3チームと、それらを除いた残り10チームのうち上位2チーム(ワイルドカード)の計8チームです。

東地区は群馬はもう間違いない。というかほぼ優勝だろうね。おめでとうございます。これに続くのが茨城と、今回の記事の趣旨を汲んで、スケジュール的な観点から仙台が3位に入ると予想。

西地区は、盤石とは言わないまでも佐賀と名古屋は当確でしょう。直接対決によっては順位が逆転する可能性も充分にあります。3位はこれもスケジュールを加味して、なんだかんだで西宮が食い込みそう。

となるとワイルドカードは、越谷が一歩リードした形で残りの1枠を福島・福岡・熊本が争う感じかな。スケジュールを考慮すると、今後キツそうな熊本に代わり香川が上がってくる可能性もある。

多いような少ないような、大きな意味を持ちそうなそうでもないような「東西対決」。もっと東西で差が出るかなと予想していたのですが、地区ごとのトータルでの勝敗はほとんど同じでした。1月はたくさんのカードが組まれているので、どんな結果になるか楽しみです。








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