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B2|2021-22シーズン展望#11|バンビシャス奈良

だんだんと残りチームも少なくなってきました。書きやすいところから思いついた順番で書いていたのですが、どう書こうか迷うチームが残ってしまいました。つまりはちょっと書きづらいということですが、全チームやると決めたからにはやるんだ。今回はバンビシャス奈良を取り上げます。

■2020-2021シーズン

20勝38敗で昨シーズンは西地区7位に終わりました。この成績をどのように評価すべきなのでしょうか。B1チームから長谷川智伸、藤高宗一郎、あるいはショーン・オマラを獲得したシーズンとしては期待はずれというのが率直なところではないでしょうか。

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決して弱いチームという感じはなく、むしろ勝負強さを見せた試合はいくつもありました。同じ西地区でプレーオフに進出した西宮・FE名古屋・佐賀からそれぞれ2勝を上げているのがその証左。毎年のことですが、誰一人サボる選手はいない清々しいチームです。ただ、勝ちパターンがないというか、大塚選手の終盤のゲームコントロール以外にはこれといった強みを見出せないままシーズンが終わってしまった感がありました。接戦にはわりと強いんだけど、そこまでたどり着く術に欠ける。

■オフの動き

個人的に奈良にとって最大のテーマは「チームの顔」がよくわからない点にあると思っています。現在、在籍年数が最も長いのは種市選手ですが、じゃあ種市のチームなのかというとね。奈良と聞いてまず思い浮かべるのは、チアやおじんビーナスといった応援が熱いイメージ。あとはシカッチェ? 目まぐるしい入れ替わりの中、どんな選手が来てもあたたかく迎え入れてくれるブースターの方々ですが、いつまでも甘えてばかりもいられないよね。

【IN】
横江豊  鈴木大  板橋真平  三森啓右
クリス・オトゥーレ  コーリー・ジョンソン  グレッグ・マンガーノ
■継続
藤髙宗一郎  薦田拓也  玉井健介  種市幸祐  木村啓太郎

【OUT】
大塚勇人  長谷川智伸  伊藤大和  石塚裕也  小林大起
ラキーム・ジャクソン  ショーン・オマラ  マーカス・ダブ

※シーズン途中の退団などは含まず

特別指定の2人(板橋・三森)を含め、玉井選手ら若手と再契約ができたのは好材料。ポジションも被ってないし。たくさん使ってほしいなあ。一方で、その他の日本人選手や外国籍選手には特に何か方針があるようには感じられないんだ。特別指定の2人を含めれば7人は継続となり、横江やマンガーノといった復帰選手も多いわけですが、そこにチームのコアを固めるといった意図があるのかどうか。まあ所詮は素人の感想ですから、きっとフロントには何かしらビジョンがあるのでしょう。

外国籍選手は奇しくも3人全員が元Bリーガーを呼び戻す形になりました。コロナ禍にを背景としたビザの問題も関係していそう。過去に在籍していたマンガーノを筆頭に計算できるプレーヤーを揃えたとも言えますが、全員がボールを持ってこそのタイプなので、どのように整理するのか、コーチ陣の手腕が問われそうです。

■今シーズンのロスター

PG|横江豊  木村啓太郎  鈴木大  板橋真平
SG|玉井健介    
SF|薦田拓也  種市幸祐  藤髙宗一郎
PF|三森啓右  コーリー・ジョンソン  グレッグ・マンガーノ
C|クリス・オトゥーレ

※順不同、ポジションは適当です

ガードはややサイズ不足な印象。外国籍選手のタイプ的に走るチームではないでしょう。オフェンスはハーフコートが主体になりそうで、ジョンソンやマンガーノはアウトサイドからもシュートを狙えることから、昨シーズンはリーグワーストだった3FG%をどこまで改善できるかがまずは鍵になるのは間違いありません。

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ベテランたちが落ち着いた展開の試合をつくり、その中で木村選手や板橋・玉井といった若手ガードがアクセントとなるのが目指す形でしょうか。ディフェンスで粘らないと、点の取り合いはしんどそう。

■鍵を握る選手
藤髙宗一郎

もうこの人しかいないでしょう。地元関西出身の未完の大器に、ぽっかり空いたフランチャイズプレーヤーの穴を埋めてほしい。

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昨シーズンは外国籍選手がインサイドプレーヤーが多かったこともあり、コーナー待機に甘んじる時間帯が多かったのですが、190cmの日本人ウィングが担う役割としては余りにももったいない。じゃあエースプレーができるのかと言われたら未知数だけど、やってもらいましょうよ。昨季よりは少しはインサイドにもスペースがあるはず。外からの仕掛けでも、ポストアップでも、なんでもいいからとにかく一番目立ってくれ。


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