見出し画像

11.08 vs群馬|準備は大切に

優勝候補・群馬の攻守に考え抜かれたゲームプランと遂行力にお手上げだったGAME1。一矢報いたい西宮ですが、そう簡単にはいかないだろうな。

【前半】
GAME1でも書きましたが、群馬のPNR対策は巧妙で、ディフェンダーが距離を詰めてスクリーンをセットしにくいようにしたり、ハンドラーがドライブをしづらくなるようビッグマンもプレッシャーをかけるなど、さまざまな仕掛けをしてきます。1Qの西宮はそこを逆に上手く突けていて、前がかりにくる群馬のディフェンダーをいなすように、裏に空いたスペースにビッグマンがスリップ(スクリーンをかけに行くふりをしてスペースに走りこむこと)したりして得点できていました。

デクワンさんにもアイソレーションしやすいようにしてあげて、伸び伸びやれてたように見える。豪快なダンクにはこれまでの鬱憤を晴らすような気合がみなぎっていました。

画像1

ムボジさんもこの試合ではシュートタッチがいいようで、ショートミドルも決まっていました。

一方の群馬は、GAME1ではファウルトラブルで不完全燃焼だったトレイ・ジョーンズがこの日は絶好調。今野先輩をぶっちぎってドライブを決めたり、外も入る入る。1Qだけで12点。出だしはあんまりシュートの入っていなかった群馬を引っ張ります。アイソさせとけば点取ってくれるんだもん。チームメイトは休めるよね。そうかと思えばジョーンズは2Qは0得点で、シュートすら打ってない。バランスアタックで的を絞らせないのはさすがだし、それを可能にする選手のクオリティ。

画像2

前半は互角。西宮にとっては悪くない。気になるのはシュートがDJ&シェイクに偏っていること。1Qは10/15、2Qは8/15で、かつ2人からのアシストは前半を通して1本だけ。つまり彼らがフィニッシャーを担っているわけだけど、フィッシャーHCがやりたいのはこの形なんだろうか。

【後半】
GAME1では一気に勝負を決められた3Q。序盤は一進一退で、7分過ぎに渡邉選手のスリーで同点に。昨日とは違うな、ただファウルが多いな、なんて思っていたら、群馬のオールコートプレスとゾーンディフェンスにまんまとハマってまたまた点差を広げられてしまいました。

結局、これが響いて敗れるわけですが、3Qにガタガタっと崩れた点では同じように見えるものの、内容は少し異なります。リバウンドでの優位を前提にディフェンスの強度を上げ、速い攻撃を仕掛けたのがGAME1。どちらかと言うとGAME2では西宮のミスを誘い、それをきっかけにリードを広げていきました。逆に言えば、西宮はやや集中力に欠けた。もちろんオールコートプレスは強烈だけど、そう何度もやられてどうするんだ。このプレスのミソは、アンカーがクウェリでリムプロテクトが強固な点。プレスを抜けても簡単には得点できない。ずるいよ。

画像4

オフェンスの構築に苦労した西宮は、前半で好調だったムボジ選手のインサイドをあまり有効に使えず、このQの13本のシュートのうちスリーが7本と半分以上。まあ相手はゾーンだから当たり前だけど、ワイドオープンをこれだけ外したら差は広がるばかり。群馬の2-3ゾーンに対しては、福田選手がいいタイミングでハイポストに入るんだけど、ゴールを背にしてパスを捌くだけなのはもったいない。あそこでミドル決められれば全然違って来るのに。ちなみにDJ&シェイクは3Qは合わせても2本しかシュートを打てていない。そう考えていくと、GAME1では群馬の強さが光り、GAME2では西宮の脆さが目立ったと言えそう。

画像3

脆さって何だろう。感じたのは準備不足。プレスへの対応の遅さ、ハンドリングやパスミス、オープンのシュートを決められない、などなど。心構えができていないのか焦りや疲れなのか。このQだけでオフェンスリバウンドを3本もぎ取り(前半は3本)、西宮から6本のターンオーバーを引き出した群馬とは対照的で、高さのミスマッチもあるとはいえ、50-50のボールは必ず群馬が制していた感じがする。

【試合のターニングポイント】
3Q 6:30|渡邉選手のパスミス

GAME1でも笠井選手の激しいディフェンスに手を焼いていた渡邉選手。この場面では、相手のフリースローミスのリバウンドから攻撃に転じようとした瞬間に、甘いパスを飛び込んでスティールされました。笠井選手の反応は見事なものでしたが、追い付いてさあこれからというタイミングでのボーンヘッド。かつ笠井選手にエンドワンを献上し、群馬に流れを渡してしまった。

後半のルオフ選手のレイアップミスや、同じくルオフ選手や道原選手のオープンスリーのミスも、何とか踏みとどまろうとする足を自分たちで引っ張ってしまった感があります。4連敗でホーム1勝5敗は情けないね。





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?