見出し画像

西宮ストークス観戦記#10 vs青森1

開幕4連勝を飾った西宮ストークスは、毎年恒例、加古川でのホームゲームで、青森ワッツと対戦します。ワッツは現在2勝2敗。格上のFE名古屋を破った試合を観たけど、かなりコートを広く使って、ラキーム・ジャクソンを中心にガンガン攻めてくる。3Pのアテンプトもずいぶん増えて、すっかりイメージチェンジ。ただ、2勝2敗の成績が示すように、良い時と悪い時の差が激しいイメージ。今日はどちらでしょうか。

◉決まりまくるスリーは必然か

スタートは松崎・道原・俊野・バーンズ・ブラッド。5試合目にして初めて前試合と同じスターターとなりました。

今日はオフェンスが好調。アーリーオフェンスから俊野選手がコーナースリーを沈めると、ここまで絶不調だったバーンズの3Pが2本続けて決まります。さらに松崎選手はピックからペイント内に侵入してジャンパーを決めたかと思えば、スリーまで。どうやら今季のシューティングの成長は本物らしい。新しいコーチ陣が魔改造したのだろうか。フォームは変わってないと思うけど。

1Qだけでなんと3Pが6/8。これで大きくリードし、31-15で終えます。これには青森のディフェンスの悪さも目立っていて、ハイピックを仕掛けるブラッドさんにアンジェロ・チョルが引っ張られて、そのために空いたスペースをケアできていないもんだから、リム周りがスカスカ。道原選手の最初の得点もまさにそこを突いた楽々のレイアップでした。

スクリーンショット 2019-10-05 19.30.05

あるいは松崎選手のドライブが決まったのもこんなシチュエーション。

スクリーンショット 2019-10-05 19.29.35

ただ、確かにチョルのポジショニングは悪いんだけど、守りにくいのは確かで、中央のPNRに対応して両サイドをコーナーまでしっかり使えている。ヘルプに行けば当然キックアウトからのスリーだしね。

ハーフコートのオフェンスだけでなく、今季の西宮はこういうワイドなスペーシングがトランジションでも徹底されていて、3P祭りの口火を切った俊野選手はまさにそれ。そして、開いたら打つという意識づけ。高いスリーの確率は、チームとしての意思の共有がもたらした必然とも言えるのでした。それでも決まり過ぎだとは思うけど。

◉どうしたんだ?ワッツ

ところで、対する青森のオフェンスがとても悪い。とにかくボールを持っている選手以外の運動量が少なく、ピックプレーなどの連係もない。順番に1on1を繰り返すだけで、ミスも多いし、ちょっと心配になるレベル。ラキーム・ジャクソンのペイントアタックに関しては、西宮はダブルチームを徹底しているんだけど、なんかその他の手がほとんど見られないのはなぜなのか。名古屋に勝った時に決まりまくったスリーも打たない。西宮がそこまでキツいプレッシャーをかけてるわけでもないんだけど。

そんな相手を尻目に、西宮はどんどん選手を入れ替えて、やりたいことをやっていきます。青森には悪いけど、みんなでピックプレーの練習をしてる感じ。お久しぶりの浜高選手のエンドワンに、土屋選手や谷口選手までピックをもらって仕掛けたりして。あなたたち、普段はスクリーナーでしょ。それくらいの余裕。とにかく、フィッシャーHCがPNRを重視するコーチであり、それをチーム全体でやっていこうという意識が感じられます。

2Qの終盤、相手にお付き合いするところがあって、このへんはまだまだだなと思う。それでも50-33で前半終了。後半も手を緩めずに勝ちきれるか。

◉相手は自分たち

3Q、特に何も変わることはない。青森の攻撃に、少し連携が出てきたかなというくらい。とはいうものの、青森のシュート確率や積極性が高まるわけでもなく、淡々と時間は過ぎて行きます。今日のバーンズ先生はセレクションがいい。スリーが落ち始めたかと思えば、ディフェンスを引き付けてからのドライブに切り替えたり。基本的にシュートタッチはいいので、キャッチ&シュートも冴えてます。

青森がとにかく単調なので、ほぼ相手は自分たちといった感じになってきた試合。選手を入れ替えながらも、全員が同じバスケットをできるかどうか、試すような時間が続きます。71-47で3Qを終了。正直、あんまり面白くない試合。土屋選手がどんどん存在感を増してきていて、チーム全体で彼を活かそうとしている。見どころはそれくらい。

点差が付いた4Qもほぼ動きなし。今日は青森が悪過ぎたかな。その中で、いろいろな選手を使ってチームワークを深められたのはいい材料。明日はこんなに上手くいくはずはないし、また気を引き締めて6連勝といきたいところ。


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。



この記事が参加している募集

Bリーグ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?