見出し画像

05.03|奈良@東京Z|希望の向かう先

アースフレンズ東京Zの最終戦です。今季は(今季も?)苦しいシーズンになったアスフレの試合はちょくちょく観ていたのですが、それゆえに気になることがありました。それは観る度に違うチームであるような印象を受けること。その違和感について書いてから試合を観て、来季への展望に繋げてみたいと思います。うん、余計なお世話だ。

アスフレに対する違和感はシーズン開幕前からありました(早いな)。久岡・栗原・高木・紺野・ケインといった若手の有望株を何人も抱えながら、獲得したのが岡田優介やドゥレイロン・バーンズといったベテラン。しかもボールを持ってシュートを決めてなんぼの選手で、せっかくの伸び盛りの若手たちのシュート機会を奪ってしまうのではと思ったのでした。編成を考えても、良く言えば「若手とベテランの融合」ということなのでしょうが、悪く言えばちぐはぐ。ポジションのバランスもどうだったんだろう。私のようなザッピングウォッチャーにとっては、チームの中心が誰なのかわかりづらかったな。

若手とベテランという対立軸(仲が悪いってことじゃないよ)に加えてもう一つ、中と外という対立軸もありました。そもそもアスフレは開幕をストレッチ系のナンナ・エグー、ボールコントロールに長けたバーンズ、高さというよりタフさや強さで勝負するレーンという外国籍選手のラインアップで迎えていて、外国籍=インサイドという概念に囚われないバスケットを見せてくれるのかと期待していました。そもそも東頭HCってそういうのを目指している人だし。

ところが、バーンズ先生がコンディション不良で早々と退団し、代わりに獲得したのはアレクサンダー・ジョーンズというインサイドで輝く選手。このあたりからちょっとブレ始めてきて、イシュマエル・レーンの負傷離脱という受難に際してはカイル・バローンで穴を埋めようとしたものの、合流後すぐに怪我したりして、フィットしているとはとても言えず。なんか好きなタイミングでシュート打ってただけのような。せっかく凱旋してきた増子がまた怪我をするなど不運による部分が大きいのは重々承知していますが、誰がどこをどうやって攻めるのか、チームとしての形は最後まで見えなかった。

若手かベテランか、中か外か、あるいは日本人か外国籍か。いくつもの要素を抱え、結局どれも解決できなかった今季。降格の恐れのないシーズンは若手を育てるには持ってこいだったと思うのですが、いろいろな事情があるのでしょう。まあでも、B2を見渡しても(あるいはB1でも)若手の育成に振り切ってるチームってないけどね。一つくらいあってもいいのに。

文句ばっかり書いているわけですが、でもアスフレは好きだし期待の膨らむ選手もたくさんいるんだ(でなきゃこんなに観ない)。来季こそ中心に据える選手を決めて、チームカラーをはっきりさせてほしい。少なくともケイン・ロバーツくんはいないわけだから、彼には頼れないよ。でも、他にもいっぱい期待の星がいるじゃないか。そんな目線で奈良との最終戦を観てみたのでした。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?