『カカシの(探偵作家)警備員』
今日は一日雨だった。
俺は正式に認可を得ている探偵だけれども、事務所を構えてまだ一年。依頼はそうそうこないので物書きも兼任している。けれどメインはほとんど警備員。そんなオレの今日の仕事はビルの解体現場での、一人での警備の仕事だった。
週末という事もあり、人影はまばら。オレはほとんどカカシとなって、ビルを解体した瓦礫が歩行者に当たらないよう周囲に気を配った。
簡単な仕事ではあったから、カカシと化したオレはずっとずっと考えごとをする事で一日を終えた。
今日は一体、どんな事を