記憶を、写そう。【GR IIIxを半年使った感想】
かなりお久しぶりになってしまいましたね。
こんにちは、おさけいです。
気がつけばもう夏になりました。
前回の記事でも取り上げたGR IIIxを使い始めてから半年が経っていましたので今日はそちらを書いていこうかなと思います。
作例もたくさん用意してるので、最後まで読んでくださると嬉しいです。
ではよろしくお願いします。
(ほんとは7月中に出す予定だったのでサムネがJulyになってます笑。きにしないでね。)
※顔が写っている写真にはモザイクをかけています。
写真全体を見せることができなくて残念ですが、
全体の質感など、参考程度に見ていただけると嬉しいです!
GRの良さ is...?
みなさんが1番興味あるのはここでしょう、
なにが良いんやと。
【小ささ】です。
じゃあ小さいことのなにが良いのか?
そりゃ持ち運びしやすいことです。
でも、それだけじゃなかった。
小さいから、人に威圧感を与えにくいということ。
このテーマについて、今回は掘り下げてみようと思います。
人を撮ることが増えた
ご存じの方も多いと思いますが、自分は高校生です。
GR IIIxを買ってから毎日カバンに入れていたし、学校行事の時も使っていました。
そうして過ごしていく中で感じたのは、『撮ってー』と言われる機会が増えたこと。
なにもカメラを学校に持っていくのはGRが初めてじゃないわけです。
1年生の時も、2年生の時も、COOLPIXやらD5600やらを持って行っていました。
それでも、GRになってからは撮ってと言われる割合が増えました。
カメラによって相手の反応が変わるの、なんだか不思議じゃないですか?
ここから分かるのは、撮られる側もカメラによって何らかの判断をしているということ。
それを分かりやすく言うのなら『威圧感』『ラフさ』なんて言葉が適しているのかな。
撮られることに対しての緊張感の薄さや、見た目から溢れるカジュアルさも、GRの利点であるんだと思いました。
買う前には思いもしなかった、意外な副産物でした。
最近は学校で人を撮ることが多いので、なかなかX(Twitter)にあげられない写真も多いのですが、、、残り少ない高校生活は確実に一枚ずつ残せている感じがしています。
記憶を、写そう。
さて、タイトル回収といきましょうか。
GR IIIxを使って感じたこのカメラの存在意義。
それは、『究極の記憶カメラ』である、
ということでした。
13万円のコンデジって高いですよね。
それだけお金を出せば、いまや十分な性能の一眼レフやミラーレスが買えるわけです。
その中でもGR IIIxはレンズ交換は出来ないし、特段画質が優れているわけでも、動画に強いわけでもありません。
それでも発売から3年経った今もなお愛されている理由は、最強のコンパクトさにあると思っています。
どんなに高性能な一眼レフやミラーレスだろうと、レンズをつけたらポケットには入りません。
撮るのにも、鞄から出して、レンズキャップを外して……と、ひと手間かかります。
もちろん常に首からかけていれば幾分か手間は減りますが、
常に首かけしておくのは、1日の大半を高校で過ごす学生には難しいのです。
高校生に限らず、誰にも同じようなことが言えます。
旅行に行きたいけど、荷物は減らしたい。
友達と出かけたいけど、流石にカメラバッグは持っていけない…etc
そんなニーズに応えてくれるカメラです。
カメラ趣味じゃない人と出かける時にも、GRならコンパクトに相手に負担をかけずに立ち回ることができるかと思います。
何より見た目がかわいい(かっこいい)ので、
そのカメラなにー?と話題になること間違いなし。
相手に威圧感を与えず、軽いフットワークで、スマホより一段上のポケットカメラ。
それこそがRICOH GRの真価であり、究極の記憶カメラであると感じています。
スマホじゃダメなのか?
さて、ここまでお読みいただいた方は薄々思っていることでしょう。
スマホじゃダメなの?と。
写真を撮る手段はいくらでもあります。最近のスマホは十分に綺麗に撮れますよね。
なぜ『カメラ』たるものをわざわざ持ち運ぶのか。
皆さんは考えたことがあるでしょうか?
多分、『スマホよりも綺麗に撮影できるから』という答えが返ってくることでしょう。確かに。
じゃあ、スマホよりも綺麗に撮影できたその先になにがあるのか?
自分なりに考えて出た答えは、思い出の質というところでした。
綺麗で鮮明な写真に付加される記憶は、スマホのそれよりもずっと明瞭です。
撮って、レタッチをして、あんなこともあったなぁと振り返る。
自分の中にそっとしまっておくのも良し、友達に送って喜ばれたりも。
『一眼カメラの写真は綺麗だけど、デカい、重い、見た目が仰々しい、撮った後がめんどくさい……』
そんなハードルを軽々と乗り越え、自然と日常に溶け込む。
そこに価値を感じることができたら、是非ともGRを触ってみてほしい。
きっと、気に入ること間違いないです。
個人的お気に入りポイント3選
1.イケメンであること。
見てくださいこのカッコいいボディ。
デザイナーの方に拍手。大田区を向いて礼拝。
極限までシンプルを極めたデザインに、荘厳な佇まいなGRのロゴ。
そこにリングのアクセントが加わってとても美しいわけです。
リングは純正・サードパーティ製の色んなカラーが用意されているので、自分好みにカスタマイズすることができます。
もちろん通常バージョンもかっこいいですが、グレー塗装に青リングが付属したGR IIIxのUrbanEditionは特にオススメです。
2.操作性がとても良い
過去にRX100M5Aの記事でも書いたことですが、コンデジというものは
フットワークが軽いからこそ操作性に富んでいるべきだと思っています。
その点においてGRは他社のコンデジよりも特に優れており、
押しやすい幅広のシャッターボタン・前ダイヤル・背面レバー(押し込み可)・背面ホイール
などなど、他のコンデジには無いような物理スイッチが多数あります。
シャッターボタンに関しては僅かながらレンズ方向に向かって傾斜が付いており、非常にユーザビリティに配慮した設計となっていることがわかります。
以前にRX100M5Aを使った時に不満だったことが全て解消されているような気がします。
3.共有もラフに
GRから写真を転送するときは『ImageSync』というアプリを使いますが、これがとにかく素晴らしい。
本体をあらかじめ設定しておけばスマホのアプリからカメラを起動でき、カメラの内臓Wi-Fiを使って無線で安定して画像を転送することができます。
JPEGよりも少し時間はかかりますが、もちろんRAWの転送も可能。転送が終わった後はアプリからカメラをシャットダウンすることも可能です。
転送後はJPEGをそのままSNSにアップロードしたり、Lightroomで編集したり。
GooglePhotoやAmazonPhotosの自動バックアップとの合わせ技で、勝手にクラウドにも保存されます。なんて楽なんだ。
写真を撮ったら、パソコンやカードリーダーがなくてもすぐに人に送ることができたり、SNSにアップロードすることだって出来ちゃいます。
撮影から転送、編集まで、スマホ1台あれば完結できるのもこのカメラの魅力の一つです。
粗探し
ここまで言っておいてアレですが、パーフェクト100点満点のカメラでもないことも伝えておきたい。
GR IIIxの残念ポイントは、オートフォーカス。
APS-Cセンサーに単焦点レンズという贅沢仕様なカメラではありますが、ピントが合わんとどうにもならんわけです。
<カタログスペック>的には像面位相差とコントラストのハイブリッドではありますが、挙動としては“ほぼほぼ”コントラストAFの挙動をします。
ピント面を移動させた際に、二つの合焦地点が非常に近い(ピント面のシフトが少ない)場合は像面位相差っぽくスッスッと合焦してくれますが、デフォーカスからの復帰や単色の被写体に関してはなかなか合いません…
イメージとしては自分が別に所有しているNikonのエントリー一眼レフ、D5600のライブビュー撮影に近い感じでした。
AF-Cに関しても、正直使い物にならないレベルです。単純に遅いです。
被写体が移動してからピントが追従するまでに1秒弱かかるので、ピンポイントAFにしてもう一度半押しした方が早い場合がほとんどです。
なので、私はいつもピンポイントAF、フルプレススナップに無限遠を割り当てて使用しています。
ついでに、動画機能に関してもイマイチです。
スチルをコンセプトに作られたカメラなので、動画機能はおまけ程度になります。
動画機能に関しては近年のスマートフォンの方が優秀だと思いますので、動画用途での購入は避けた方がいいでしょう。
あとは個人的な要求になってしまいますが、防塵防滴くらいはつけて欲しかったなと思っています。
カメラの構造上、レンズや駆動系が剥き出しになってしまっているので、少しの雨でも心配になります。
ただこの辺はRICOHさん側でも検討はしていたらしく、そのような機能をつけると大型化は免れないとのことで採用を見送ったとのことです。
まあそれなら仕方ないかと思いつつ、次期モデルはなんとかこの辺上手くやってほしいなとか思ったり。
多少大きくなってもいいから、防塵防滴になってほしいなぁ。自分だけでしょうか。笑
でも本当に不便なのはこれくらい。
それ以外、これと言って文句を言えるところは見つからないかな。
総括して
半年使ってみて思ったことは、シンプルに良いモノだということ。
いつでも持ち運べて、綺麗に撮れることの恩恵は計り知れません。
いくらスマホの写真が綺麗になろうとも便利になろうとも、
所有欲を満たしてくれるボディや、物理的な光学性能の高さなど、モノとして腐ること決してないでしょう。
多少AFがおバカなところも含めて愛せる、そんなカメラであると感じました。
やっぱり、GRの人気はそこにあるんだろうな。
スマホでいいや。と今まで妥協してた人にこそ触ってほしいカメラです。ぜひお試しを。
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受験もあるため、次回の記事は年度が変わってからになると思います。次は何を書こうかな。
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