【軽井沢】周回遅れのワーケーション

友人に誘われて軽井沢にワーケーションに行ってきました。

まったく違う業界で働いている20年来の友人で、たまたまお互いの繁忙期が重なったとき「もう無理」「自然がみたい」とLINEしたことで「繁忙期終わったらいこう」と約束。

その日から行きたいエアビーURLをお互いに投げつけ続ける(LINEで)現実逃避をして、なんとか乗り越えた繁忙期。その先の軽井沢ワーケーションでした。

朝9時に新幹線の車内で集合。
横の席をそれぞれ抑える予定が、私が元来のテキトーさを発揮して一列飛ばして向かうことに。車内に入ってきた友人を見つけてアイコンタクトを取り、離れた席に座る。降りる直前にもアイコンタクトを取り、出口に向かう姿は、はたから見たら完全に不倫カップルのムーブだったと思う。

10時過ぎに軽井沢に到着してチェックインの間までアウトレットを散策して、チェックインまでまだ時間があったのでフードコートで軽食を取る。遠方に来た解放感も手伝って、地ビールを1杯ずつ。この時点で”ワーケーション”の名目は早くも完全に崩れてた。

そろそろコテージに向かおうかとタクシーに乗り込む。
和やかでおしゃべり好きなタクシー運転手さんで、ここでふたりそろっていかんなく外面の良さを発揮。どこでスイッチが入ったのか超絶社会人モードに。取引先のお偉いさんを相手にするように運転手さんの話によどみなく相槌を打ち、「さすが!」「知らなかった」「すごいですね」「センスですね~」と”リアクションのさしすせそ”をコンプリートせんばかりにあの手この手で会話を受け止めてまたボールを投げる。
運転手さんのお子さんの名前までたどり着いたところでコテージに到着。あと5分到着長かったら、たぶん地元の友人まで話が到達していたと思う。
「・・・あのさ」
「・・・うん、だよね」
「うんうん、なんであんなにモードに入ったんだろうね」
とコテージに向かう道すがら2人で笑ってしまった。
友人も私も友達は少なく、どちらかといえば社交性も乏しいタイプ。仕事の時はそれを悟られまいと”社交性”を出すことに躍起になっているので、ふたりそろって突如スイッチがはいったことが余計可笑しかった。

コテージについてかろうじてメールの処理だけし、ワインを飲みながら焚火を囲み止めのない話をする。ここで完全に仕事はあきらめた。

周囲のコテージは空いているようで、私たちが言葉を止めると鳥の鳴き声や葉の揺れる音だけが聞こえて、静かな間もまたよかった。火をみると落ち着くね、という話を途中何度かした。
この日は適当に買ってきたものを食べて、ビールを開けて、お菓子をつまみ、だらだらと映画を観ながら就寝。

読み返してみると、やはりワーケーションではなかったな。

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