OSKYRKSL FUTSAL CONSIDERATION【#6-5】フットサルの動きの正体

忘れそうになりますが第6章では2vs2をしています。

完全に持論ですがダイヤ、ボックス、クワトロというポジショニング(配置)のようなものがあるのですが、それの最初は全て中央があいていると思います。けれどそのまま攻めるのではなく必ず降りてきて中央のスペースを使っていきます。このように僕はスペースは基本先に入らずに空けておいてから使うと思っています。今回はパラレラという動きを通してそれをお伝えしようと思います。

パラレラの狙い

まず最近の映画の題材にもなっているためパラレルワールドという単語を聞いたことがあると思います。訳すと平行世界という意味です。パラレラは"平行"のポルトガル語です。ちなみに僕の好きな"さよなら私のクラマー"という女子サッカーを描いた漫画でフットサルをするシーンでもパラレラは活用されていました^^

何が平行なのかというと横のラインと平行という意味です。具体的には、AがBにパスし、Bが横のラインと平行に縦(Bの前)にパスをしてAができればそのままシュートするという動きです。

特に相手守備のBが中を切っており縦にスペースがある場合に有効とされます。

ステップと体の向き

上の絵のような戦術ボードは完璧ではありません。

僕は特にステップと体の向きが再現されていないと感じておりフットサルでは特にそれを意識するべきだと考えています。

パラレラではAがBにパスを出しそのままBの前のスペースに走っていく場面もよくあります。ただそうした場合に自分についているマークと駆け引きをしていないことから相手DFががっつりついてきてしまうことがあります。もうひとつは早くスペースに入りすぎるためにパスを受けた時点で相手陣地に背中を向けてしまうことがあります。これは4vs4になった章で書く予定なのですが、基本相手陣地に常に背中を向けないように受けるということが大切なポイントになってきます。

上の絵のパラレラで走った選手から出てる手のようなものがざっくりとした体の向きを表しています。

それでも全然うまくいくのですが、例えばもうひとつ有効なのがAからBへパスを出した後Bの方へ数歩寄ります。それによりワンツーとパラレラをノーモーションでどちらでも発動できる状態になりました。ワンツーの場合は寄ってきたAにリターンしBが縦に走り再度パスをもらう外⇒中⇒外のコンビネーションです。

数歩寄ったらBが「パラ!」等と声をかけ縦のスペースにパスを出してもらいそこへ一気にAが加速します。先にスペースに入った場合、ボールを受けると相手陣地へ背中を向ける状態になってしまいましたが、スペースを空けて活用すると、このままシュートまでいけそうです。

ちなみにBのパスはできれば少し浮かせるのが基本です。浮かせないと非常に速いボールになってしまったり自身のマークに引っかかったりするため腰の高さ位浮かして縦に出します。

よく「フットサルの動きが知りたい」という声があり、パラレラのパスを実践されたりしますが、結局漠然とした"フットサルの動き"というものの正体はこういったステップと体の向きだと思っています。

後は走り過ぎないことでしょうか。
「ヘイ!」等とボールを要求しながらコートを横断するように走ってしまうことがあるかもしれませんが、パスを出す方は「どこでほしいんや!」となってしまいます。

中央のスペースは相手が一番やられたくないところです。ですのでこちらもそこを空けて使って、パスが通らなければすぐに動きなおして顔を出してを繰り返しポジションを流動させてチャンスをうかがいます。

今回は縦のスペースを活用するパラレラを紹介しました。まだ人数的に2vs2の段階のため、なんとなく「そういうことか」と思っていただければ幸いです。

お読みいただきありがとうございます。実用的な記事を書けるよう努力してまいります。大阪ゆる個サルへのご参加もお待ちしています!