上達のフレームワーク
例えば僕の仲良くさせていただいている先輩に、ダーツも将棋もバスケも上手い人がいます。そういう人、一人は知り合いにいませんでしょうか。その人は初心者から始めてフットサルもかなり上手になりました。「競技フットサル経験者ですか?」と他の参加者に聞かれている程です。
そんな風に何かをできる人って、
他の分野でも応用できていると感じたことはありませんか?
もしかすると上達するためのフレームワークのようなものがあってそれを知ればなんでもできるようになるかもしれない!というお話です。ちなみに僕の持論です。
フレームワークというのは型(かた)という意味です。
ざっくりと"基礎"と同じ様に捉えていただいて結構です。今回、基礎が大事という話をしたいのですがここで言う基礎は「インサイドキックの練習をしよう」というミクロな話ではありません。ひとつずつお話していきますね。
個性は基礎の上
なんでもやってみることはとても大事です。そして失敗して試行錯誤することも大事です。フットサルも上手くなりたいと思った時、色んな練習をしてみるのもひとつです。
でもフットサルを始めたばかりの人が自分で考案した練習メニューで練習しても僕は上達は遅いと思っています。
これはフットサルリーグのチームの練習をみても同じく(試合では対人の場面が溢れているのに練習では対人要素がないなど)そう感じます。
余談と言いますか触れておきたいのがエンジョイのチームでの練習で同じく効率が悪いと思うこともありますが、上達<楽しむを優先させているためそれに関しては問題ないと思っています。
例えば何かを始めた時、最初はどうすればそれが楽しくできるかでいいと思います。そしてある時点で(楽しむ気持ちを持ちつつ)上達したいと思った時にこの記事が少しでも役に立てばと思っています。
「初級者から中級者になりたい」と思った時でしょうか。
(初級者の定義も難しいところなんですが)
以前にも書きましたが例えばピアノを始めて、自分なりに練習してずっと弾いていたAさんとプロにずっと教わっていたBさんではBさんの方が上達しそうと思いませんか?(データはありません)
僕は上達の要因として基礎があると思うんです。世の中、基礎があるから応用できるのに最初から応用しようとしてたりオリジナルでやっちゃってるケースが多いと感じませんか?
スポーツでも集客にしてもなんでもです!
温故知新。もっと読書なんかでその道のプロのやり方を、たとえ断片的だとしても学ぶことが成功へ繋がるのではと思っています。
定跡を学ぶ
将棋を指すと数手指しただけで初心者かどうかわかります。フットサルもインサイドキックを蹴ってもらうだけでわかるのと同じです。
まず開戦の火蓋が切られて対局が開始されたらどうするか。将棋の序盤戦です。戦国武将が軍を引き連れ川を挟んでにらみ合っている状況です。
実は将棋では兵隊が適当に配置されているのが序盤です。攻めるにも守るにも適していないためまずは筋肉をストレッチするように陣形を作っていきます。
この陣形を作る時に重要なのが自分の好きな陣形を作っているだけでは実力のある人にはすぐに負けてしまうことです。
相手が右辺から攻めてきそうならその防御を固め、相手の左辺を攻めれないか、もしくは攻めさせてカウンターを狙えないかなど相手の状況を見ながらこちらの陣形を作っていくことになります。
このように陣形を作る手順は定跡(じょうせき)として最短手順で整備されています。相手の陣形に対しての定跡やこう攻めてきたらこうするというパターンも含めてです。将棋の棋士たちはそういった無限のような定跡を頭に入れて戦っています。
「定跡にとらわれず戦う」という棋士は定跡を知ってるから言えることです。近年AIが指す将棋で過去に見たことのないような陣形を作りましたが、それも定跡を"学んだ"からできることでした。
最初からオリジナルではありません。
万人に共通する正解はない
では集客をするために沢山本を読んだとします。結果を出している人の本です。すると本によって様々なことが書いてあります。何をしたらいいのかわからなくなるかもしれません。
再び戦乱の世に戻ります。
相手に勝つためにどんな戦略、戦術を駆使するかは時代や資源など状況によって変わります。
(諸説ありますが)長篠の戦いで織田軍は鉄砲というテクノロジーで当時最強と言われた武田軍の騎馬隊を一掃しました。残念ながら現代に過去の成功事例である鉄砲隊が来たとしても、より進んだ武器の餌食になるだけでしょう。
このように上達するための戦術をなんでもやればいいというわけではありませんが、まずは定跡を知る、定跡を探すということが第一歩だと思っています。
野球の投手として高校のトップレベルだった森田君という後輩がダーツを始めた時に最短でプロになりました。本人は投手の経験から「筋肉の使い方の知識とか応用できると思ったんで」といった旨を話してくれました。
投手の経験という陣形を作ってきたこと(駒組み)がダーツの盤の上でも結果を出せた要因のひとつだと思います。
定跡を学ぶ時、駒組みのその意味
定跡を知ってそれを自分のものにする時、自らに応用する際には「なぜそれをするのか」を知ることで他にも応用できます。
幸い将棋の本(棋書)にはその説明が書いてあることが殆どで、TVなどでも棋士の先生もそれをしっかり解説してくださいます。
上達論のnoteでも書きましたがフットサルでも「なぜその練習をするの?」と考えることが上達に繋がります。フットサルの場合もう少し具体的には「その練習は試合のどこで使えるのか」です。
といっても最初から"考える"は答えがでないかもしれません。わからなければ調べたり聞けるプロの先生がいればラッキーです。
ここまでのまとめ:プロのやり方を知る、探す
そのやり方をなぜで分析する。
敗北や失敗を楽しむ
「失敗を楽しめ!」そんな意識高い系の人がよく言ってることはよく聞くかもしれません。失敗なんて誰だって嫌です。何故か僕たちはそうできています。失敗すると悲しい、悔しい。感情はわかります。
でも試合に負けてお葬式のようなミーティングをする。それは完全に時間の無駄だと思います。悔しいという感情は一旦横に置きましょう。悔しいのはわかります。その感情は必要です。次の試合のための燃料に。(って前もどこかで書いた気がする)
そして論理的に何が足りなかったのかを導きます。
但し最初の結論なんて稚拙なものだと思います。フットサルの知識が無いと全体像が見えず間違った結論に至ることがしばしばかもしれません。目的と手段をはき違えるかもしれません。
そんなときにそれが理念に反していないなら、アップデートし続けるのであれば必ず成長できる筈です。
ボコボコに負けたとしても、上達したいのなら「自分たちの課題があぶりだされてラッキー」なんです。
あとがき
今回の記事は問題提起してぼんやり伝えて終わってるかもしれません(笑)これだという正解が人や状況によって違うため難しいんですよね(汗)
ただそういった考えの基礎がないのに「オリジナルのやり方でやってないか」と自答するきっかけになればと思います。(※ちなみにうちのtwitterやインスタ運営はオリジナルでやってます。絵描いたり楽しみたいだけなので)
そういえばグロッケンさん(あげているブログやフットサル動画を僕が時々リツイートしている最近京大を卒業した人)はフットサルにハマりご自身でフットサルスペインリーグを中心に沢山観て、その個々の動きやチームの意図などを分析されました。僕には真似できない、頭良いなぁと思います。
学校の勉強というボスを倒すために得た、分析能力というフレームワークがあったのかもしれません。
もひとつ今回の記事をまとめるなら要するにプロはすごいということです。
おうち時間としてYoutubeでプロのミュージシャンや漫画家さんの動画を観るのですが、分析力と言いますか本質をついた話をされることに「プロは全然違う世界を見てるんやなー」と感心します。
JリーガーやFリーガーに「下手くそ!」と言ってる方は反省してください(笑)対峙したらえげつないです。化け物です。
絵のプロの方の動画にしても、左右の目の位置だとか重心を意識してるかとか重力を考慮した服のシワなどなどを意識できているかという基礎があり、その上で個性が大事だと話されます。
英語学習の場合なんでしょう。英語を話せるようになるための方法。
まず文法を教える学校の教育は本質からズレている気がしますよね。実際それで英語話せるようになった人少ない説な上に現地で話されているスラングも知らないままなので生きた会話ができないのが事実だと思います。同じ語学である日本語を覚えたところにヒントがあるかもですね。
そうやって考える材料になり、結果的に読んでくださった方の何かが上達速度が上がれば幸いです。
アンコール!アンコール!
アンコールをいただいたためもう少し話します。
先日恐縮ながらもzoomで"個サル集客のポイントセミナー"でざっくりと話す機会がありました。(※そういえば数根前某中学校でこんな職業あるよと体育館で話したこともあるんですよ!数学3点だった僕が!)
これはさすらいフットサラーこと伊藤さんが繋げてくださりフットサルタイムズの北谷さん提案で開催できました。来てくださった方含め感謝しています。
一緒に話をさせていただいたのは、大阪でうちと北斗と南斗と呼ばれる巨星(?)の相川の個サルの相川氏と地方(鳥取)で集めた実績があるラビサルのジュンイチ氏とでした。
いやー、本当にお二人共しっかりとした考え方があって僕自身勉強になりました。身内ノリにならないための方法やキャッチフレーズを含め優れたUIのその戦略に感動しました。(※以下、zoomにてお金を払ってくださった方のためにも細かくは書きません)
勿論3人みんなそれぞれ考え方は違います。けれど僕はそれを最大限尊重しています。
僕はまず理念が大事と言いました。これはビジョナリーカンパニーという本の影響です。まず理念ありきで事業やチームは生まれると思います。
個サルの現場での本質的な部分は怪我、喧嘩がないか、なるべく不快にならないためのシステムだと僕は考えています。(※集客の部分はzoomで僕がひねくれた性格のためそうしていると話した部分です)
飲食店で例えると現場の本質的な部分は清潔かどうかでしょうか。
集客はmixiというSNS全盛期に毎日DM送ったと話しました。mixiは「大阪に住んでいて」「フットサルをしたい人」がすぐにみつかるので便利でした。一年休むことになり大阪ゆる個サルを立ち上げた時もインスタで関西のフットサル場でプレーしたと写真を載せている人を片っ端からフォローしたと話しました。
ただこれはうちの元々の隠れた認知(前団体が有名になった)があったからで、同じことをしても集まっていない団体を知っています。
結局そういったmixiDM、インスタフォローもそうですが、相川君もジュンイチさんも共通して地道なことを積み重ねたんだと思います。
人を集めるためには「うちがやってきたこと、やってることを真似して」と言ってもしんどすぎてできない人が殆どだと思います。
僕は性格的に「あれもやってあげたい、これもやってあげたい」というだけで、うちに参加される方はそんな手厚く、そしてなるべく意志も尊重するスタイルを好きでいてくださってるんだと思います、たぶん。
お読みいただきありがとうございます。実用的な記事を書けるよう努力してまいります。大阪ゆる個サルへのご参加もお待ちしています!