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僕が考えるレベルの指標

例えば1DAYフットサル大会の問題点をあげた時に「ファウルされても審判が笛をふいてくれない」というものがあると思いますが、審判の研修をすれば改善されそうなそんな問題に対し「募集カテゴリーより上手い人がきてる」という問題は昔からなかなか改善できないものだと感じています。そもそも、

ビギナー募集:フットサル、サッカー歴10年未満

などと定義されていてもその基準が曖昧ではないですか?

「1年に1回フットサルして10年やったら歴10年?」と言う人がいますが、実際歴が短い人でも上手な人がいると思います。

例えばダーツの場合だと、RT(レーティング)といって全て実力が数値化されます。僕は大会の問題を解決するためにも「フットサルの実力も数値化できればいいのに」と常々思っています。

話は変わりますが、
うちの個サルの場合初心者の方に配慮するため、集まった20名を現地でゆったり蹴りたいorそこそこがんばりたい組に分けさせていただいています。

かなりさりげないので気づいている人はいないかもしれませんが、日によって「ゆったり蹴りたい方はこちらへ!"超"がっつり蹴りたい方はこちらへ!」等と言い方を変えています。

twitterでも事前に予想レベルを呟いていますが、予約時にゆったり希望かそこそこ希望かの2択しか選べないため、現地のメンバーを実際見て超ゆったりなどとより詳細な言い方に変えています。但し、例えば初参加の方がすごく上手だったことで予想が外れるなんてこともあります。

あと上手い人がゆったりに来ることも多くあり、ゆったりの方がレベル的には高くなることもありますし、反対にゆったりに一生懸命プレーされる初心者の方が多くいたことでゆったりの方がゲームスピードが速くなることもあります。

ですのでうちの場合はあくまで"カテゴリー"とし、"レベル"とは違うというのが前提です。

今回は、そんなゆったり、そこそこといつもお伝えしているカテゴリーに関しても頭の中で超ゆったりとゆったりはどう違うのかを改めて考え、そして定義してみることにしました。あくまで僕なりに!

但し「私ってどのレベルですか?」と聞かれてもお答えしません!

口が裂けるなら裂けるのは嫌なので言いますが、傷つく覚悟がある、前金で50,000円払っても良い方だけお伝えします。笑

なぜならこの記事の目的は誰かを傷つけることではなく、レベルの参考になる指標を作り大会運営などに役立てるためにあります。いずれAIがプレーを判断しダーツのようにRTを作ってくれるかもしれませんが。

指標につきまして

さて本題に入るにあたり何がその人をウルトラビギナーと定義するのか、ビギナーと定義するのか考えてみました。今回FP(フィールドプレーヤー)のお話になるためゴレイロの方ごめんなさい。

指標は、やはり定量化できるものとして相手をかわすドリブル成功率、パス成功率、ゴール決定率などがあると思います。将来のAIが判断するフットサルRTもこちらが判断のベースになってくるのではと思います。

僕も上手い人をみつける時はプレーの成功率、正確性をみます。過去にも他の人が上手いと言わなくても僕が声をかけた正確なプレーをする選手は、たとえプレーが地味でもリーグで活躍してきました。

反対に稲妻のようなドリブル(どんなドリブルだよ)を持っていたら、初心者の人にとって「あの人上手いですね!」となるのですが、5回に1回しか相手を抜けていなかったら僕にとってその人は上手ではありません。

そして上手な人はよく"基礎ができている"と言います。ある程度の経験者になると、一回インサイドでボールを蹴ってもらうだけでその人のおおよその実力がわかると思います。

ボールを蹴る動作をAI的に判断するなら、上半身の向き、軸足を置く位置、蹴り足の固定度、全体的なバランス、試合中ならどれだけ顔があがっているかなどが判断材料になるかもしれませんが、フォームはあくまで正確に蹴るための手段のため、どれだけ力をボールに伝えられているか、男女別である程度の強さで試合中に狙ったところに蹴れるかが判断基準になるかもしれません。

ということでフットサルAIがない現状で、レベルを判断するために僕はパスの成功率と相手ボール保持者への寄せ方を基準にしてみました。

ゴールすると嬉しいのでゴール数に目がいきがちですが、攻撃はアドリブのドリブルとアドリブのシュートでゴールまでいくことができるのに対し、守備はわかっているといないでは大きな差がでてきます。

守備をわかっているような人だと、ボールキープの仕方やフォームのことも学ばれていることが殆どだと考えました。

最後に先ほどの出てきたフットサル歴の部分。

個サルに5年間毎日行ったとしたらフットサル歴5年ですが、レベルを計るためには教わりながらサッカーやフットサルをしていた年数を歴にしたいと思います。

これは僕の経験として、
・小さい頃遊びとしてのクラスでサッカーを習う⇒上達は少し
・高校時代サッカー部に1年所属⇒教えられたことで少し上達
・18歳~28歳位までおっちゃんたちと週1でフットサル⇒ほぼ上達せず
・競技フットサルをする(練習含め3~4年)⇒一番上達する

ということがあり、人は教わって練習しないと緩やかにしか上達しないと考えているからです。

さて能書きはもういいですよね、お待たせしました!一度こんな感じでレベルを定義してみましたのでみてみてください!RPGのレベルアップのように次のステップに何が必要かがわかるきっかけになればと思います。

ウルトラビギナー

■うちの目安:超ゆったり(ダッシュ、強いシュート禁止開催)
■プレー成功率:30%
■ボール保持者への対応:ほぼ何もしない

一言で言うなら運動初心者の方がこちらにあたります。

ボール保持者が自分の近くに来たら足を出すことがありますがまだゲームの全体像や自身のその場面での役割がわからないのでほぼみているだけです。

攻撃時も縦への推進力が高く、ボールを持ったら縦へのドリブルか縦パスを狙おうとします。

補足しますがそれが悪いという意味ではありません。前回の記事で書いたように音楽のようにスポーツは全力で楽しむべきで周りもそれを否定するべきではないと考えます。

次のレベルにいくには楽しくボールを蹴り、徐々にフットサル(運動)習慣をつけていくことです!

スーパービギナー

■うちの目安:ゆったり~そこそこ
■プレー成功率:40%
■ボール保持者への対応:がむしゃらに足を出す

フットサルがどういうものか知ってくることでスーパービギナーにレベルアップします。

ボールを持った時の縦へのドリブルは減りますが縦へのパスを狙う頻度はまだまだ高くありその殆どが失敗に終わってしまいます。

相手が組織的に守備をしてくればしてくるほど、縦(相手陣地)へのパスを出させないように守ってきます。味方が前にいるからパスを出してしまうかもしれませんが、その時の味方の体の向きやその味方についているマークなど、漠然としたゲームの全体像の解像度をあげていくことで次のレベルにステップアップできます。

ボール保持者へはがむしゃらに足を出してボールをとろうとしてしまうため、相手には後出しじゃんけんでかわされてしまうこともしばしばです。がむしゃらに足を出すことで相手を蹴ってしまっていることがよくあるので注意するとともに、論理的にボールをとれるようにするのが上達の第一歩になります。

スーパービギナーの方は良くも悪くもがむしゃらさが強い傾向です。パスが来たらそれをダイレクトでターンしようとするなど難しいことを一度にしようとします。肩の力を抜いて上手な人が何をやってるか観察してみるのもおもしろいかもしれません。

ビギナー

■うちの目安:そこそこ
■プレー成功率:50%
■ボール保持者への対応:時々足を出す

「中学までサッカーやってました」という方のイメージです。

サッカー経験があるため身体能力も高く、ボール保持者へもがむしゃらに足を出しません。なんとなくマンツーマンでマークをつこうという意図もあります。

キックフォームもサッカー経験者感がでているのでシュート力も強いです。

縦へパスをするための横パスや後ろの味方へのパスも増えてきます。但しそのようなパスを消極的なパスと捉えているのか縦に比べパススピードが遅い傾向にあります。

縦以外のパスこそ、縦パスに繋げるための一気に展開を変えるパスになるため、速く正確なパスをイメージしてみてください。

自陣向きでボールを受けた時も、自身の得意なターンをすることが多く、ボールをさらしたところに相手がいてとられてしまうことがあります。

次のレベルになるためには、自分のしたいことをするプレーから、相手をみてプレーできるようになることです。相手が左手側にいるなら右手側にターンすればいいだけです。

相手がどこにいるのか、何を意図しているのか。より首を振り情報を多くインプットすることに慣れていくことが必要です。

エンジョイ

■うちの目安:がっつり
■プレー成功率:60%
■ボール保持者への対応:ある程度の距離感で寄せる、ワンサイドカット

なぜ関西ではレベルの高い方がエンジョイというのかはフットサル七不思議のひとつです。関東では逆のようです。間違えて初心者の方がエンジョイでボコられるという事件も聞いたことがあります。

エンジョイになると高校や大学までがっつりサッカーをしていたという印象です。

基礎がしっかりしており強くて速いキックを蹴ることができます。

このレベルになるとドリブル時のフェイント、パス、シュートと全てのプレーに多く駆け引きがあります。シュートも打てると思っても打つフリをしてGKの体制を崩すなど常に相手の姿勢をよく観察しています。

ボール保持者へ寄せるスピードも速く、一発で飛び込みません。そして無理矢理とりにいかずにワンサイドカットをしながら寄せていくことでパスコースを限定し次の味方のパスカットを狙いやすくします。

次のレベルにいくにはよりフットサルの動きを知ることだと思います。僕はサッカーだとこのレベルの人に適いません(笑)フットサルだから誤魔化せています。

オープン

■うちの目安:超がっつり
■プレー成功率:70%
■ボール保持者への対応:エンジョイに加えより論理的に組織的に

いわゆる「どんなレベルでも来てください」という大会募集に使われる用語がオープンです。エンジョイの強いチームやフットサルの競技チームが集まります。

サッカーでいうとJユース出身や強豪校、選手権に出ていたなど華々しい経歴のある方が多くいらっしゃいます。

上でエンジョイ以上の人に僕はサッカーでは適わないと書きましたが、競技フットサルをするなどし、フットサルを知ることは本当に上達の近道になると考えています。

ただ競技経験者といっても基本的にはお金を払えば誰でも都道府県の社会人リーグに入れるので(※強豪チーム、関西リーグなどはセレクションがあります)競技経験者自体の実力はSビギナー~ピンキリです。

ただフットサルを学ぶことでプレーの成功率があがります。

例えば個サル中、連写で写真を撮るとエンジョイ以上の人がボールを持っている時、相手が近くにきた時にはさりげなくボールと相手の間に軸足を置き物理的にとられないようにしているのがわかります。相手が左側からくれば左手でガードしています。

相手ボール保持者へのマークはエンジョイまでのプレーに加え寄せる距離がより近づきます。サッカーとフットサルではプレッシャーを与えられる距離感が違うためです。

そして相手が背中を向けた時には手をつかって距離をとりながらも振り向かせないようにし一気に他の味方選手が次にボールをとれるように仕向けます。もちろん隙があれば股の間から足を入れボールを奪ってしまいます。

守備も全体をみてポジショニングを決めることができます。ボールラインより下がり常にカバーリングを意識します。マンツーマンだけではなく受け渡しもスムーズに行うことができるレベルです。

ドリブルしてくる相手に対してもエンジョイまでの人はボールを蹴ろうとしてカットしようとし、相手ボールになったりボールを蹴ることで勢いに負け怪我をすることがあります。

オープンレベルになるととれる時はボールを踏み物理的に負けないようにする、体を入れるなどしボールをとりきりマイボールにします。マークの時もボールをみるより相手の目をみます。

オープンレベルで特筆すべき点は、ボールをもっていない時の駆け引きです。パスをもらうとみせかけて止まるなどフェイクを多用します。

まとめ

占いみたいになってしまいました(笑)

うちの大会これを踏まえた審判の裁量でレベルの高すぎる人を注意することになります。

「私は、こういう人がビギナーでここまでがエンジョイだと思う!」という話がしたいので良ければご意見ください!

お読みいただきありがとうございます。実用的な記事を書けるよう努力してまいります。大阪ゆる個サルへのご参加もお待ちしています!