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中央線から「平成の電車」が引退する話

昨日、大阪メトロの公式YouTubeチャンネルにて、

「今年度中に30000A系と400系の2種類にする」

との発表がありました。

これはすなわち、昭和に製造された「20系」と、平成に製造された「24系」がどちらも居なくなる、ということを意味しています。

大阪メトロ9路線の中では、中央線が最速で「全ての電車が令和製に統一される」ことになりました。

この旨を当サイトで公開したところ多大な反響が寄せられ、皆さんにもインパクトのあった話だったんだな…とちょっぴり嬉しくなりました。

ということで、もう少し掘り下げてこの話を書いてみようと思います。


偉大な昭和の「20系」

20系は、現在大阪メトロを走る車両の中では最も古い形式で、4本が稼働中です。
最も古い2605編成で、1985年製(昭和60年)となっています。

設計、および一部車両の製造は昭和期に行われていますが、量産車の製造自体は平成元年まで続けられました。
昭和の電車は「2605編成」のみで、残る3編成は平成の電車となっています。

20系は高速鉄道用車両として、「夢の制御装置」と呼ばれたVVVFインバータを初めて実用化した偉大な車両。
昨今の電車は全てこのVVVFインバータによって制御されており、鉄道の歴史になくてはならない存在です。


近代化した平成の「24系」

一方、車体の作りやアメニティ・素材などを、来るべき「平成」に向けてブラッシュアップしなおしたのが24系です。
外観は全く似ていませんが、20系と機器設定やMT比は同じになっています。車でいう「ビッグマイナーチェンジ」にあたります。

24系は1991年(平成3年)から製造を開始し、一時は11編成までが竣工しましたが、紆余曲折あって最終的に4編成が中央線に残りました。
現在谷町線への転出が行われており、残り2編成となっています。

あと半年…

「宇宙船」をイメージした400系電車

現在、奇抜な車両デザインで多くの注目を集めている400系、および30000A系への入れ替えが進む中央線。
万博効果とはいえ、最も早く昭和・平成時代の車両が消えるのが中央線だとは思いもしませんでした(御堂筋線と思ってた)

20系・24系が消えるまであと半年ほど。ゆっくりと記録していこうと思います。

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