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なぜあらそうの?

 この本との出会いは大学生のころだったと思います。当時は学生ボランティアをしていて、小学校の教室に入り込ませてもらっていました。
 その時に、ある先生が『なぜあらそうの?』を読み聞かせされていました。ただ、読み聞かせですが、読んではいません。なぜなら、文字がない絵だけの本だからです。

争いって?

 誰のものでもない一本の花を奪い合うことから、争いは始まり、対話のない対立は事態を悪化させ、終末へと向かっていきます。言葉で表されていないのに、非言語のコトバを感じる一冊です。

 平和を考える時、ともすると消極的な説教になったり、昔を耐え忍んだから今があるという感動話になったりしてしまいがちです。
 字のない本から、内なる自分との対話をじっくり深めるのもよいのかもしれません。

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