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神社仏閣めぐりの書

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生八橋モナカソが行く神社仏閣めぐり。御朱印集め趣味から西国巡礼に出て先達になるまで一年足らずの深すぎる沼を眺めるマガジン。Todaiji-TempleやJishu-Jinja-S…
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#京都

西国三十三所第29番 松尾寺 病気平癒・交通安全、馬頭観音のお寺

前回のあらすじ。 城崎(きのさき)の温泉寺で三十三年に一度まみえる奈良の長谷寺(はせでら)と同じ霊木の観音様を見、トラブル続きで中断したGoToトラブ……ゴホン、GoToトラベルキャンペーンの一時(いっとき)の恩恵で豪華老舗旅館に泊まり、お布団でキンドルオアシス(電子書籍端末)に入れたBL書籍を読み明かした一日目、外湯めぐりで宿泊旅館の温泉は使わなかったが入湯税を取られた。 二日目は、日本海側を東へ行き、成相寺で観音様の化身かもしれない鹿と会ったその夜、牛肉を食べた口で家族へ

西国三十三所第19番 革堂 猫のいるお寺

革堂。こうどうと読む。昔の表記ではかうだう。正式には行願寺(ぎょうがんじ)。西国三十三所唯一の尼寺である。 山号は霊麀山(れいゆうざん)。麀の字は雌鹿(めじか)の意である。 開基の行円(ぎょうえん)上人は狩人だった。行円が射て亡くなったはずの雌鹿から仔鹿が生まれるのを見て、殺生を悔い、仏門に入ったという。行円がその雌鹿の皮を身につけていたことから革聖(かわひじり)と呼ばれるようになり、革堂という名が通るようになった。 「革堂観音」の大きな提灯(ちょうちん)が印象的なお寺である

西国三十三所第21番 穴太寺 病気平癒のお寺

西国三十三所、全てに行けるとは、このときまだ考えてもいなかった。 「行けるところはどんどん行こう!」 桜がまだ綺麗な頃、季節柄無鉄砲だった私は、善峯寺(よしみねでら)参拝後に穴太寺(あなおじ)へ向かった。 穴太寺はJR亀岡駅から京阪バスが出ている。 善峯寺から穴太寺へ向かう場合、JRで向日町(むこうまち)から京都で嵯峨野(さがの)線に乗り換え、亀岡まで行くと、片道三十分少々で五百円。おそらくこれが一般的なルートである。 阪急東向日(ひがしむこう)から桂で嵐山線に乗り換え、嵐

西国三十三所第20番 善峯寺 神経痛・腰痛に効くお寺

西国三十三所でお気に入りのお寺といえば、京都・烏丸近くでアクセスのよい六角堂や、滋賀・大津市の琵琶湖を展望できる広大な三井寺(みいでら)をすでに紹介しているが、もうひとつある。 善峯寺(よしみねでら)である。 庭園の美しさが群を抜いている。善峯寺は桜と紅葉の名所となっている。私は桜の頃に行ったが、それはもう見事であった。 まずは境内から庭園を一望でき、色づく山の木々の様子や遊歩道に咲く花々を眺めることができる。京都の街並みや比叡山も見渡せる素晴らしい景観である。さらに、一

西国三十三所巡礼 まとめページ

それぞれの紹介ページのリンクを貼ったまとめページを設ける。 第一番 那智山 青岸渡寺/和歌山県・那智勝浦町 2019年7月 第二番 紀三井山 金剛宝寺(紀三井寺)/和歌山県・和歌山市 2019年4月 https://note.mu/osakanom/n/n9b463a6d904c 第三番 風猛山 粉河寺/和歌山県・紀の川市 2019年4月 https://note.mu/osakanom/n/n1478d92fee22 第四番 槇尾山 施福寺/大阪府・和泉市 2019

西国三十三所第18番 六角堂 縁結びのお寺・いけばな池坊発祥の地

京都には有名寺院が数多ある。本当に、どこから巡ろうか迷うほどである。 そんな中、京都の中心地から少し足を伸ばせば立ち寄ることができ、コンパクトながらも見応えは十分で、歴史も由緒ももちろんあるという素晴らしいお寺を紹介したい。 六角堂 頂法寺である。 丸竹夷二押御池(まるたけえびすにおしおいけ)、姉三六角蛸錦(あねさんろっかくたこにしき)、四綾仏高松万五条(しあやぶったかまつまんごじょう)……。京都の通りを歌った歌がある。「劇場版 名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)