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映画『マッチング』


初めまして、こんにちは。さかなちゃんと申します。ここでは私が観た映画や舞台、コンサートなどの感想を書き溜めていきたいと思っています。
ネタバレになる可能性が高いのでお気を付けください。

今日は先日観た『マッチング』という映画について書いていきます。

主演は土屋太鳳さん。Snow Manの佐久間大介さんや金子ノブアキさん等が出演されています。

ここから感想になります。


まず初めに思ったことは片山萌美さん演じる同僚、尚美の行動。

なぜあそこまで空回れる人がいるのでしょうか?

輪花(土屋太鳳さん)のスマートフォンを奪い取りアプリにいいねを勝手に押す。勝手にメッセージを送る。勝手に輪花が影山(金子ノブアキ)と恋愛に発展するように声を掛ける…。


Silent Loveに出てくる親友も空回っていたような……。内田英治監督のなかで主人公の友達はそういう立ち位置だと相場が決まっているのでしょうか?

何も考えず人の人生に土足で踏み込んでくる様子がどうしても居心地悪かったです。(私に友達が少ないからそう思うのかな…)
物語を回す上で必要不可欠な人物ですが、主人公たちが自分の選択で人生を歩めていない感じがどうもやるせない気持ちです。(人生とはそういうものなのかな…)

Silent Love繋がりでもう一つ。どちらの映画でも女性が闘争心を抱いた瞬間に聖母像が映るのはどうしてなんでしょう。浜辺美波さんが鉄パイプを手にして覚悟を決めた瞬間。斉藤由貴さんがハサミを手にした瞬間。そこにはどちらも聖母像がありました。
マッチングではそれ以上に十字架の印象も強く、監督のこだわりになるのかなと感じました。



話がずれました『マッチング』に話を戻します。

映像に関してはとても絵画的な印象を受けました。特に殺人現場。普通に考えるとグロテスクになりますが夫婦連続殺人事件の現場はとてもロマンチックさもあります。(人が死んでるのにロマンチックはないか…)
しかし、4組目?輪花の先生が殺された現場は明らかに別の人物が作った現場感がありました。ある意味わかりやすい作品です。(警察はこれを同一犯と思うのか…と失望しかけましたね)


ただ、映像以上に感銘を受けたのは音声です。叫び声が印象的で怖さを増幅させていました。殺されている瞬間、人が落ちてきた瞬間。土屋さんの叫び声や怖がる演技がとても素晴らしかったです。(それが一番怖かった)


ストーリーとしてはミステリーが好きな人にとってはおおむね予想通りだなと言った感じです。トムや影山のキャラクターも予想通りでしたね~。
もう少しどんでん返しがあっても良かったな、と個人的には思います。
一つ面白かったのは、物語の説明というか解決編?と言ったらいいのか、そこにかけられている時間が長く、またもうひと恐怖与えられるのは、畳みかけるな…とワクワクしました。もう終わっちゃうな、からのもうひと恐怖は良かったです。

全体的に面白かったのと、ラストシーンには余白がしっかりと残されており、続編があればぜひ観に行きたいなと思いました。

トムは本当にカップル連続殺人犯なのか。地に濡れたカッターナイフはミスリードか。影山が模倣犯を演じる時はカッターナイフで犯行に及んでいました。輪花の家族写真に白いバツ印を付けたのも、カップル連続殺人犯と同様でした。模倣して殺人をしているのでカッターナイフをそろえたことに疑問はありませんが、写真に対する白いバツ印は影山が殺人犯を模倣する必要は無いのではないかと感じました。
万が一、アパートが殺人現場となり、天井に張られている輪花の写真が警察に見つかったとして、同じ印がある為に輪花を殺した人物とカップル殺人事件を同一犯と考えるでしょうか。
その点は少し引っかかるものがありました。

物語の軸となる”マッチングアプリで出会い結婚した夫婦殺人事件”に関して全く触れられなかった点は面白いのと、続編への布石になるなと思います。


ここからは小話です。
輪花がトムにプレゼントした”明るい色のジャケット”
あれはピンクでなくても良かったですよね(笑)
佐久間さんに寄せているな~と思いました。
また、屋上で佐久間さんが言った「ピースフルなファン」
これはアニメオタクを公言している佐久間さんが言うから説得力があるのと、映画を見に来ている佐久間さんのファンを意識し也セリフだったのだろうかと想像を膨らませてしまいました(笑)
推す気持ちも推される気持ちもわかっている佐久間さんが演じるからこそ面白い役だったなと。
ある意味ハマり役かなと思いましたね(笑)


以上、今回は映画『マッチング』についてのお話でした!


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