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涼
2022年10月8日 15:00
泣いて泣いて泣いて泣き過ぎて息が出来なくなって目が覚めた。目を開けたら自分は泣いていなかった。そのことで、さっき見た景色は夢であったことを悟る。そしたらまた息が乱れた。嗚咽がこみ上げて、息を吸う度に涙が出て、息を吐く度にそれが流れていく。粘土みたいな私の胸を大きな三本指が下から上にやさしく深く、えぐっている感じがする。苦しくないけどもどかしい。電車に乗っていた。唐突に或る人が煙草を吸っている