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ハレの料理とケの料理

お久しぶりです。
前の旅行記を書いてる途中で放り出してしまって、はや数年。
考えてることとか色々吐き出し口が欲しくて、また開いてみるなど。
お料理について、思うところができたので書くよ。

大学生のガクチカはなんですかって聞かれたら、ありがたいことにたくさん思い浮かぶけど、やっぱり一番は料理なんじゃないかなと思う。
4年間で総計600人近くを家に呼んで料理を振る舞った。そりゃ、うまいもん食いたけりゃお店に行けばいいんだけど、金では買えないサービスってなんなのかなって、自分なりに色々追求してきた

そういうサービスのひとつが、魚料理だった。大学生はみんな魚料理あんまり食べれないもんね。自分の存在意義は魚を捌けることにあるに間違いないと、思った。人に振る舞うご飯は、やっぱり見栄を張る。見栄を張ると、姿造りが登場したり、寿司コースが登場したりする。それをツイッターに投げれば、それを見てくる人はそういうものを求めて来るようになる。
多い時には1週間に4回とか、魚料理を作った。おかげでめちゃくちゃ料理は上手くなったと思う。本当にありがたい。俺はもう一生寿司には困らない生活ができる。

卒論がこの半月ほど、忙しすぎて人に料理を振る舞えなかった。それどころか、自分も家でゆっくり夜ご飯なんてわけにはいかなかった。でも、2024年はご自愛の年にすると決めていたから、コンビニ飯とかでは済ませたくなかった。だから、自分が自分のために作る料理をせねば、となった。

ここで気づく。自分、自分のために半月もご飯作ったことあったっけ、と。1回生の一番最初は確かに友達もおらんかったから、自分に飯作っていたけど、あれは料理なんて呼べる代物ではなかった(今思うと、ね。)。そのあとは下宿にいる時は基本的に1週間に数回以上は人のためのご飯を作って、自分はそのおこぼれに預かるだけだった。俺は自炊が得意なんじゃなくて他炊が得意なんだよ〜なんて言いながら。

自分が日常的に食べるご飯でも、毎晩寿司パーティーだって技術的にも金銭的にも(自分で捌けば安いから)できる。でも、それは逆に疲れちゃうなと思った。ケの料理が必要なのだ、と思った。寿司は、刺身盛り合わせは、ピザは、全部ハレの日の料理。失敗できないし、見栄えが大事だし、日持ちがしない。これに対して、ケの料理は、日持ちがして、見た目よりも栄養バランスが大事で、毎日食べても飽きないもの。

自分はこれまで、ハレの日の料理とケの日の料理の比率が逆転してたなぁと思う。日常の中で、ハレの料理が9割。でも、ご自愛するときに毎日を支えていくのは、ケの日の料理なんだよな。だから、作り置きとか、冷凍保存術とか、もっと色々勉強したい。鶏胸肉を、美味しく料理できるようになりたい。

半分冗談半分本気で、「俺を振った元カノは一生分の寿司を逃したんだ!」みたいに言うことがある。これを、近いうちに、「一生分の激うま肉じゃがと激うまシチューと激うま生姜焼きがついてきますよ!」って言えるように、いっぱい練習するぞ。


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