欲張りすぎるな!一日1回、脳のストレージはゴミ箱を空に
忙しくしてる自分が好きですか?
みなさんは、スケジュールを見ていっぱいになっているのを見て安心するところはありますか?
ぼくはオフィスに行く日は、スケジュールバンバンに入ってると、なんか仕事やってるって感覚があります。
だけど、そんな忙しい時間って、決まってアイデア浮かばないんです。いいアイデアが浮かぶのは、むしろ仕事をしていない時。ぼくの場合はお風呂に入っているとき、車やランニングでの移動中、そして寝る前。
実はゲシュタルト心理学の創始者ヴォルフガング・ケーラーが「過去の偉大な発見は、3Bの環境でなされた。」と述べ、3Bに高い評価をしていることがわかります。
3Bってなんだかわかります?
車のバス、お風呂のバス、そしてベッド
そう、ぼくがアイデアが浮かぶ時そのものです。
マルチタスク
短時間で切り替えながら複数の作業を行っていくこと。ぼくはまさにこれです。
限られた時間で、効率性、タイムパフォーマンスを最高に持っていく。
テクノロジーとともに、もっと早く、もっとたくさんの情報を得て、たくさんの人と関わり、たくさんの成果を得る。
どこまで行ったら人は満足するんだろう。
人は生き物。自分をキャパシティをいっぱいにしたら、容量がなくなったらPCと同じで動かなくなる。だから容量は計算して残さなきゃいけない。
最近、そんなことを考えさせられた本 ジュリエット・ファントさんの著書、WHITE SPACE 仕事も人生もうまくいく空白時間術 の内容に触れて、今日お伝えしたいのは、
欲張って詰め込むな。レベルアップには、何も考えない時間と空き容量が大事
このことを3つのポイントからお話します。
欲張りが首を絞める
脳科学者ジル・ボルト・テイラーは、生物はお腹が減ったら、何か食べるとお腹いっぱいになってもう食べなくなる。欲求を生み出し、満たされると普通になる。休息する。人も最小限のエネルギーで健全に成長する生き物と言っています。
コンピュータやインターネットは、ひと時も停止せず、ゲームやウェブサイトを見るたび、クリック数、時間、注目度を高めるために誘惑が増えていきます。年中無休で神経ネットワークを加速させ消耗させ、もっと仕事やゲームに、早く考えるように仕向けます。
認知的にも感情的にも生物学的システムを疲弊させ、中毒に陥りやすい状態にします。
脳は、1日中テレビ、スマホ、SNS、テクノロジーを駆使したエクセサイズのスケジュール、そして職場のコンピュータから何十億ものデータを集める。
1日数回とは言わないまでも、毎日ゴミ箱を殻にして脳を再起動し、最適な自分として機能できるようにするのが大事といっています。
僕たちは、欲張り・同調圧力・無駄遣いの3つの要因によって働きすぎへと向かう道に乗せられています。
その中の欲張り。
ぼくも人生の容器を何かといっぱいにしたがります。
仕事や用事、約束を限界まで詰め込みます。
それは、他人からの見え方を気にして、隙間をスケジュールで埋めようとし、結果、燃え尽き症候群を呼び起こします。雇用労働者の3人に2人が心に余裕がないと感じ、男性の8割が働く時間を減らしたいと思っているというデータもあります。
僕なんか、何かしようということで迷っている状態で、詰込みもいいところです。
そのほか、同調圧力、一人だけ楽していいのかということや、時間の無駄遣いで、ココロの余裕がない。そんな時代です。
大事なのは、リラックスと社交で回復・削減・内省・構築のための小休止を意識的にとって、”より多く”から、”より少なく”の精神に根差した仕事を意識的に築く必要があります。
時間泥棒
意欲があること、優秀であること、情報をよく知ってること、活発であること。今社会では高く評価され、これらを持っている人が”すごい”とよく言われています。
でもその裏返し、意欲は頑張りすぎ、優秀さは完璧主義、情報は情報過多、活発さはやりすぎになる恐れがあり、これらが時間を泥棒しているというのがこの著書で一番面白いと思いました。
意欲が高い人は、仕事はできるだけ多く引き受けるべきと考えがちで、大きな財産を成せ、他人に自慢できるものをたくさん所有しろと頭の中のひとりごと、チャッターは言ってきます。
でも、実際には目標を厳選することこそが質の高いアウトプットにつながります。仕事が来たときには、手放せるものはあるか。
前回お伝えした、選択肢は減らして時間をうまく使うことが大事です。
優秀な人は、どんな仕事も手を抜かずにやるべきと考えます。運動も家事も、子どもの成績も親としての能力も、ボランティア活動も趣味の腕も、もっとレベルアップをチャッターは言ってきます。
でも、実際には枝葉末節にこだわりすぎると時間とエネルギーを失い、本質にエネルギーを届けることができません。十分とはどの程度のレベルか、じぶんで測ることが大事です。
情報をたくさん持てる人は、知識はどこまでも詰め込めると考えます。ニュースやスポーツ、文化的な催しや最新トレンドを隅々までチェックして旬な話題に通じているとチャッターは言ってきます。
でも実際、人間の脳は限られた量の情報しか取り込めません。本当に知るべきは何か、頭のストレージを整理しましょう。わすれていいものがたくさんあります。
活発な人は、”忙しい”と”生産的”は同じ意味ととらえてます。予定を詰め込むほど、また自分や他人のためにやることを増やすほど、人生というゲームの終わりに高得点を得られるとチャッターは言ってきます。
でも実際には絶えず動いていると思考が制限され、心身が消耗していきます。本当に注目すべきは何か。これを厳選する。選択肢を断捨離しましょう。
ぼくらはテクノロジーの進化により、快楽のランニングマシンの上で踊らされています。”もっと欲しい”の価値感で、今あるものに慣れてさらにもっと欲しくなっている。
これを快楽順応というそうで、1つ進歩するたびに満足のレベルもリセットされ、もっと成し遂げ、もっと秀で、もっと知り、もっとやるとき、その新たな状態に慣れてすぐ物足りなさを覚えだす。
ゴールについたと思うたびにゴールラインが動く
こうして終わりのないゲームが進んでいきます。
潜在意識を活用しろ
幸福論で有名なバートランド・ラッセルは、集中した後で、潜在意識を活用すると解決策が見つかる述べていて、数時間もしくは数日間考え続け、その後は仕事を潜在意識に任せると、数ヶ月後にそのテーマを意識にのぼらせたときには、仕事が終わっているということです。
悩んでも早く解決に至らず、悩んでいる間は何ら解決を見ないまま時が過ぎているだけとされています。
アイデアが浮かれてこなかったら、頭を切り替え、放っておくのです。
で、ホワイトスペース、空白の期間を置くと、潜在意識が答えを見つけてくれます。
この期間を創るために、必要なのは、シンプルに考えること、それと偽りの緊急性にだまされないことです。
時代は地の時代から風の時代に2020年から変わったと言われてます。
モノや量の持つ価値から、それぞれの人が持つ個性や価値に軸足が変わってきてます。
より速く、より瞬時に反応するほど人は考えてから行動することをしなくなる。つまり自動思考で動くのが一番ストレスがなく、考えて行動するのは、動かないとき。これがWhiteSpaceというわけです。自分を見つめ直す。毎日、毎月、毎年のルーティーンを見直すにはこのWhiteSpaceが大事です。
スケジュールに追われる。時間に追われている。でも、それを実際に見てみると、案外、急がなくていいものが多いかもしれません。急いでいるのはあなた。あなたが急ぐと決めている。感情で緊急だと思っているのかもしれません。
感情的な緊急性、焦りや好奇心がストレスから緊急性を感じている。
でも、明日でも逃げない。明日やっても状況は変わらない。
そんなこと多くないですか?
ピンチには、アドレナリンで乗り切る場面と、ホワイトスペースで心を落ちづかせたほうがいい場面があります。
少し、俯瞰的に見て、明日も逃げないものなら、優先順位を変えてもいいのではと思います。
太古の昔から、人は今から逃れようとしていたのだと思う
著書ではこう書かれていました。
狩りや農耕をしていた時代からそう
いのちを守るため、種を繋ぐため、今が一番ハードです。
外敵から身を守る。
辛い労働に耐える。
それは今も同じ。
働く、学ぶ
今だけを切り取ってみると、結構ハードなことばかり。
だから、未来に気持ちを寄せたり、過去を振り返ったり、また今ではデバイスをで全然違う世界観に触れたり。
でも、動物は全て今に反応していくのが生きていく基本。
そんな今に反応できる力をWhiteSpaceを意識的に創って対応力をつけていく。そんなことではないかと思います。
いいルーティーンを創るのが人生の目的。
そう、仕事も情報もやる気もなんでも、おなかがいっぱいになったら、休みましょう。
実は、人がお腹が空く感覚も、時間でそう感じるだけらしいですね。
仕事も情報もやる気は、疲れを最初感じずにどんどん食べてしまいます。詰め込んで詰め込んで。でも食事でも、おなかがいっぱいだと、美味しく感じなかったりしませんか?仕事も情報もやる気もおなかが減ってから取り掛かったほうがいいかもしれませんね。
街を五感で感じながら、ぶらぶら歩く。ランニングする。
自分と会話しながらお風呂やベッドに入る。
デバイスもお休みしてもらって
皆さんも、そんな時にいいアイデアが思いついたって方がいらっしゃったらコメント欄で教えてください。
今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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フクシンでした。