「大切な相手とどんな対話をしますか?」
本日の担当はKです。
唐突ですが…私は母のことが大好きです。
私の容姿からは想像つかないと思いますが、母は痩せていて美人です。
若いころのニックネームは「メーテル」でした。
気は強いですが、家族を守る気持ちが何よりも強い人です。
私の中にあるモチベーションや、意欲・根性は、女手一つで育ててくれた母を想う気持ちがあると思います。
負けたくない、何かを成し遂げたい。育ててくれた人が母親だけでも、立派な人間になれると証明したい。
そういった気持ちが、心の奥底で灯っています。
『大切な相手とどんな対話をしますか?』
大切な相手と聞き、真っ先に浮かんだのは母でした。最近、母とどんな対話をしただろう。
実は、ちゃんと思い出せません。
私は来年30歳になりますが、いつまでも独身・低収入で、母にとって心配の種です。電話をしてきては、耳が痛いことばかり言われます。
しかし、誰よりも自分が一番わかっていることを、1時間も電話で言われ続けると辛いものです。
鬱陶しそうに返事をするだけで、私からは大した話をしていないのです。
はいはい。わかってるって。
うん。忙しい。疲れてる。
なんとかするから。もういいでしょ。
口にしたことといえば、こんなところでしょうか。
ご存じでしょうか、「話す」という言葉の語源は、「放つ」だと言われています。
“心事を放す”。自分の心を相手に放つことが、話すという言葉に転じました。
大切な相手が、明日も元気でいてくれる保証はありません。
そんな相手に、最後に伝えた自分の心が、もしも嫌なものだったら。
いくら後悔しても足りません。
疎遠になった友人、遠くに行った人、一緒に働いていた人、別れてしまった恋人。
大好きだったけれど会えなくなった人は、たくさんいます。
最後に伝えた心は、どんなものだったでしょうか。
それが最後だと知っていたら、何を話したでしょうか。
改めて、大切な人と対話するとき、少しでも感謝や愛情を伝えるべきだと感じました。
近いうちにさっそく母に電話してみて、色々な話をしたいです。
不思議ですよね。これだけ多くの人に、1行目から「私は母のことが大好きです」なんて宣言できるのに、本人には話していないなんて。
長々と失礼しました。みなさま、ぜひ大切な相手とお話をして、よい週末をお過ごしください。
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