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扇町公園”シンボルツリーのケヤキ”、樹木医による最新の診断書

(1)扇町公園(大阪市北区)のシンボルツリーのケヤキ(B1地区4番)、樹木医による最新の診断書


5月24日に大阪市が説明した伐採理由への反論です。

※(追記)「オンライン診断」について
 このことをもって、実際に樹木を見てないんじゃないかなどという批判がされていますが、細野哲央氏は去年9月に東京から扇町公園に来て、このケヤキを診ています。さらに、ことし3月には、ZOOMを使って必要な部分を診ています。
 そのうえで、6月14日にZOOMで私たちとミーティングを行い、扇町公園事務所の松本直己所長による伐採理由の説明(5月24日に行われた団体協議の録画)をご覧いただきました。その際に、私たちがした質問などもふまえてこのたびの診断書を書いていただいています(追記終わり)。

「ケヤキのもつ構造的な弱点は軽微…倒伏・落枝リスクが高くないと判断される以上、一般的に必要とされる措置は経過観察」 。
「強風時の倒伏リスクを重く考えるのであれば、込み合っている枝をいくらか抜いて風受け抵抗を減らすことで措置としては十分」
「ケヤキに対する伐採もしくは全体を大きく切り詰める措置は、一般的に必要とされる水準を大きく超える措置をコストをかけて実施することにな」る。
「その妥当性について科学的・客観的な根拠資料が示される必要がある」。

※市から根拠資料は示されていません。

それなのに、なぜ大阪市はこのケヤキは伐採するのか?

はて?

診断書の全文は下記の通りです。


※3月18日付けのケヤキの診断書はこちらから
   ⇩

※樹木医の細野哲央氏について
樹木医、博士(農学)、国立大学法人 千葉大学 客員研究員 植樹保険鑑定人(損害保険ジャパン株式会社)、樹木医研修講師・樹木医CPDプログラム認定審査部会委員(一般財団法人 日本緑化センター)など

(2)扇町公園のシンボルツリー、ケヤキの伐採保留・経過観察を求める要望書


上記診断書を添えて、2024年6月23日、私たちは、扇町公園事務所長に「要望書」を提出し、下記の3点を求めました。
1.樹木の専門家の見解を尊重し、当該ケヤキの措置を「経過観察」に変更すること。
2.今回新たに提出した樹木医の診断書について、扇町公園事務所としてどのように考えるのか、対面での協議で回答を示すこと。
3.上記協議、回答が終わるまでは、当該ケヤキの撤去工事を「保留」すること。

しかしこの3日後の夜、扇町公園事務所はこのケヤキの伐採を強行しました。”闇討ち”です。
この要望書に対して、扇町公園事務所は「回答」をするとしていますが、”闇討ち”したあとに、一体どんな回答をするというのだろうか。

要望書

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