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NEDO Entrepreneurs Programについて

代表の伊庭野です。

大阪ヒートクールはNEDOによるスタートアップ支援事業であるNEDO Entrepreneurs Program(NEP)プログラムに採択されています。

こちらは具体的な技術シーズを活用した事業を構想するスタートアップを支援する取り組みです。株式放出無しで、研究開発予算の助成や、カタライザーによる事業に関するアドバイスを頂けるプログラムになっています。

さらに予算使途について行政ならではの綿密な指導をいただけるので、今すぐにでも上場できるのではないかというくらいクリアな会計システムを社内に構築できます

採択まで

NEDOなどの助成事業は申請が大変です。
慣れていない人だと申請書の準備に1~2か月はかかると考えたほうが良いです。

皆さんに納得いただく使途になるようにキッチリとした事業計画が必要であり、また必要な研究項目も適切である必要があります。ということで申請書作成に必要となる能力は「起業家+研究者」の2つとなり、両方を持ち合わせる人は希少でしょう。

ただし、本プログラムはあくまで「起業家候補」を支援するプログラムであり、完全なる起業家である必要はありません。ですので、「起業家としてはまだ未熟で、事業計画にも少し不透明な部分があるけど、磨けば光るんです。」といったアピールが求められていると推察しています。

また研究計画も「誰もやってないから」とか「本研究で明らかにする本質的な問いは」といったことではなく、「◇◇という有益な研究知見があるのだが、〇〇という事業をするためには、あと△△についてわかる必要がある。」という事業化に直結した研究開発の必要性を訴えるべきであると思います。

採択率は2~3割ですので、研究費としては高いほうかなと思います。教員の間では、「研究費は申請しなければ採択しない。」が格言としてよく言われています。皆さん頑張って申請しましょう。

採択後

NEPとして採択してもらうと、本プログラム以外にも様々な支援が得られます。大きなメリットとして、NEDOプロジェクトを紹介する展示会やピッチイベントなどへの参加があります。日本の大手企業もNEDOから支援を受けており、NEDOのイベントには多くの企業が参加しています。量産化に向けたパートナー探索や、BtoBの顧客開拓など極めて有益な機会が多く提供されます。


NEDO推薦枠としてCEATEC2022に出展している様子

またNEPはその後のSTSやPCAプログラムなどの支援事業に繋がる足掛かりにもなっていきます。

助成金に頼っていては起業家とは言えませんが、産官学連携を潤滑にする素晴らしいプログラムだと思います。
チャンスがあれば是非応募を検討してみてください。

ライター:伊庭野 健造

大阪ヒートクール株式会社 代表取締役
大阪府箕面市船場東2丁目5番47号COM3号館4-2号室
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