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課税はそもそも無駄

 大阪市減税会 事務局 陰気なたまむし (@inkinatamamushi) です。関西で継続的に減税活動し活動報告をしますので、フォロー頂けたら幸いです。
 今回は、課税によって市場に与える悪影響を、需給曲線を用いて解説します。課税はそもそも無駄です。

需給曲線とは

 需給曲線は、市場を分析する際に使うアイテムです。まあ、いくらで売り買いしたい人が何人いるかを図にしただけなんですけどね。
 需給は言わずもがなですが、需要と供給のことです。需要は欲しい人、つまり消費者等で、供給は生産者、つまり物を売る会社やお店です。
 まずは、税もなく普通の市場の状態を見てみます。簡単のために、曲線ではなく直線で表現します。

 縦軸は価格、横軸は数量を表しています。
 需要曲線は消費者側の気持ちなので、安いほど欲しい人が多く、高いほど欲しい人が少ないことを表しています。
 供給曲線は会社側の気持なので、安く売りたい人は少なく高く売りたい人ほど多いことを表しています。
 そして、ある商品の価格は、安く買いたい人と高く売りたい人たちのバランスで価格が決まります。

 需要曲線と供給曲線は、高く売りたい人や安く売れる人、安く買いたい人や高くても買いたい人などいろんな人の気持ちを表しています。しかし、同じ物を売るならば価格は同じであることが原則です。ハンバーガーが人によって価格が違うことはないわけです。高く買える人も安く買いたい人も、ビックマックは500円です。
 その原則によって、いろんな人の気持ちのバランスをとって価格が決まります。そしてそれは、需要曲線と供給曲線の交わるところで価格が決まります。これは、自由市場の場合はいろんな人の気持ちを総合したちょうどいい価格が決まるということを表しています。


課税による悪影響

 先ほどの需給曲線は自由市場でしたが、今度はここに税金がある場合を加えて考えてみます。
 税金は、すべからず販売価格が高くなります。消費税はその典型で、販売価格が10%高くなります。しかし、実は所得税や燃料税や国際観光旅客税も、会社の経済活動や市場を通して価格が高くなります。この詳しい解説はまた後日にします。
 とにかく、税金があると安く買いた人も強制的に税率分の高い金額を払う必要があります。消費税10%で言えば、100円で売った商品は110円になるし、1000円で売った商品も1100円払うし、10000円で売った商品も11000円払うわけです。
 つまり、全消費者にとって商品が値上がりするのです。これを供給曲線で表すと、曲線が上にシフトさせて表現します。以下に図で表します。


 増税により、価格が500円→600円に高くなり、数量も50個→40個に変わりました。
 ここで、市場で動く金額を計算してみると
 自由市場:500円×50個=25000円
 増税市場:600円×40個=24000円

市場規模が1000円少なくなってしまっています。課税があるということは、市場規模を小さくし、もったいない部分ができるわけです。これを持って、課税はそもそも無駄です。逆を言うと、減税すればその無駄は少なくなるわけです。


有効な反論

 上の考えで議論すると、市場の失敗が存在し(課税しない場合にも市場には無駄が発生している状態)課税が適切であるから、例えば地球温暖化という悪影響に対する炭素税は適切な課税であると言う意見が有効的です。これはその通りと思います。ノーベル経済学賞の理論を間違いと言うつもりはありません。しかし、それは市場の失敗への対応であるため例外的であり、基本で考えれば課税というのは無駄を生み出す政府の失敗です。

 もう一つは、課税はビルトインスタビライザー(景気調整)としての機能があるため市場に悪影響があっても必要というものです。これは一つの意見としてわかりますが、今ほど高い税率はいらないでしょう。というか、歳出削減や金融政策で対応すれば良いかと……。税金は利権を発生させますので。


最後に

 課税はそもそもいらないということが基本です。私も議論好きで各論に迷うこともありますが、この考えがあればあまりぶれずに減税を叫んでいられるかなと思っております。
 さあ、税の種類を減らし、減税しましょう!!

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