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得意な分野を、うまく組み合わせる

今、あなたが勝負できる分野は? と聞かれたら、何と答えるだろうか。

知識量や技術において、そこらへんの人には負けないジャンル。
何かについて人に語ったり、初心者にある程度教えられるようなジャンル。

1つしか出ない、そしてそれが自身の本業ど真ん中のものだとしたら、その業界のトップレベルに位置していない限り、この先のキャリアでなかなか苦しむことになるかもしれない。

要するに、藤原和博さんの「100万人分の1人」の理論(知らない方は下記を参照)と同じことだが、「ひとつの分野(本業)だけ伸ばしても、それだけで生きていけるのはトップの一握りの人材なのだから、他の得意分野や強みと組み合わせていかないといけないよ」ということだ。

ここからが今日の話のメインになるのだが、自分の強みを発揮するにあたって、何と組み合わせるかという選択が非常に重要になる。

例えば、僕は広告業界にいて、Webのこともやっているので、このまま頑張れば「広告」と「Web」に関してはそこそこの実績とキャリアを積んでいくことができる。

この2つのジャンルの相性はというと、非常にいい。
組み合わせとして互いを活かしやすい分野だと言える。

しかし、相性が良すぎて、分野としては相当近いものだと言える。
つまり「広告×Web」ができる人はたくさんいて、これができるだけでは、大した強みにはならないということだ。

これを日々感じるのはまさにこのnoteで、もう少し自分の強みを活かせるネタを透過していこうかと思うのだが、「広告」や「Web」と「note」も相関性が高すぎるので、noteで広告やWebのネタをやっても珍しくもなんともない。

翻って、僕のキャリアをたどってみると

教育大学

金融機関職員

書籍編集者

広告代理店ディレクター

と、そこそこ特徴的な経歴をたどっている。

こういうところにチャンスがあって、「金融×Web」だったり「教育×広告」になると、「広告×Web」よりはグッと間口が狭まる感じがする。

つまり、いま広告業界に身をおく中で、同業者たちと比較して「Webができる」とか「文章が書ける」ということは大した特徴にはならないけれど、「お金の話ができる」とか「出版の流れを知っている」とか、そういうノウハウがあることで人材としての希少性が上がっていくのだ。

反対に、ジャンルとしてかけ離れすぎていても活かしづらいことはあるだろう。
「トルコ料理×法律」とか「鳥の生態×ボーリング」とか「アーミーファッション×落語」とかだと、確かに希少性は高くて活かせるのなら唯一無二の武器になるだろうけれど、あまりにも関連性が低すぎて、その活かし方がちょっと思いつかない。
(アーミーファッション落語とかはちょっとおもしろいかもしれないが)

という観点で、自分の立ち位置とキャリアを見直してみよう。
あなたの今いる場所、あるいはこれから踏み出そうとしている先で、周りの人と比較して活きる自分の強みはなんだろうか

もちろん、過去に仕事として経験したことである必要はなくて、趣味で長くやってきたことでもいいし、興味を持って学んできたことでも良い。
あるいは、あなた自身のノウハウでなくても、「こんなコミュニティに所属している」といった人とのつながりでもいい。

自分の色を出して抜きん出ようと思ったら、ひとつの強みだけに固執するのではなくて、複数の強みを持っておくことが大切だ。

そのうえで、どれとどれを組み合わせたところに周りとの差別化ポイントとか、あるいはビジネスチャンスを見いだせるかを検討してみるのだ。

組み合わせ方によっては、ちょっとかじったくらいのことが一気に輝きだしたりすることだってあるだろう。

キャリアやアイデアの壁にぶつかっている人は、自分が少しでも他の人よりも詳しい・できる分野を、一度すべて書き出してみると、何か次のステップに進むヒントが見つかるかもしれない。

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