見出し画像

2021年ベガルタシーズン総括

やっぱりだめだったか。

シーズンはまだ続いているが、もういいだろ。J2降格という、残念な結果に終わってしまったが、仕方がない。チームが100%出し尽くせなかったなら監督の責任だが、120%出せなかったのは運もめぐり合わせも影響してくる。このチームはやれることをやった。が、降格した。湘南戦にしても、普通に力負けした。

降格した要因は、いろいろ挙げられるが、前線で時間を作れる選手が揃わなかったこと、それと5人交代制の2つだろうか。

フロントに関しては特に何もない。J1最低レベルの予算でありながら、11年も残留できたことは素晴らしい仕事。打つ手が少しでも間違えば降格という、難しい舵取りを、11年連続でよくやってくれたと思う。

前線の駒不足

「弱いチームは前線に時間を作ってくれる選手がいないとサッカーにならない」

そもそもベガルタにいる選手は、他のJ1中位から上位クラブに行って、主力として活躍できる選手は殆どいないという残酷な事実。去年のエースである長沢、唯一フルタイム出場している椎橋は、いずれも移籍先で残留争いに巻き込まれた。しかも長沢は移籍先で完全なエースとして活躍しているわけではない。

常田と浜崎拓磨は移籍先でJ2の残留争いに巻き込まれている。予算的にはJ1ボトムからJ2上位ぐらいの規模なので、それは仕方ない。優良な日本人選手は国内のビッグクラブに行ってしまう。なので外国籍選手の獲得が命運を分ける。 

フロントもわかっているので、実績ある外国人を補強して頑張った。結果今年のストーブリーグでは一部のベガルタファンが躍進を妄想できるスカッドにすることはできた。(もちろん危険な香りもめっちゃしたけど)

画像1

どうですか、この浪漫に溢れたスタメン!右サイドが前掛かりなのはわざとです。


しかし、今年は外国籍選手がことごとく裏目に出た。

クエンカ   序盤で契約解除 当然ノーゴール
マルティノス 中断期間に契約解除 4得点
オッティ         シーズン途中合流、最初の出場で全治8週間の怪我 ノーゴール
カルドーゾ  シーズン途中合流 FWでありながらノーゴール

番外編
シマオマテ  中断期間に契約解除
フォギーニョ シーズン途中合流だが、怪我で6週間ほど離脱


改めて書くと酷いな…。全員合わせてもフルシーズンの試合数に届かないんじゃ。稼働しているのクバぐらい。

まずクエンカ。去年は殆どを怪我で過ごし、やっと復活して来たと思ったら開幕前のキャンプで再び離脱。そのまま契約解除になってしまった。

この地点でかなり不安があった。彼がいるといないのとでは、前線でボールキープできる時間がぜんぜん違う。これは2020木山シーズンを見ていた人ならわかるだろう。しかし本人にプレーの意思がないのなら仕方ない。

そうすると今年目玉補強のマルティノスと気田になんとかしてもらうしかなかった。しかし、結果的には二人共期待はずれに終わってしまった。

まずマルティノスは単騎突破ができる魅力的な選手だが、安定感0。問題なのが、彼のいい日なのか悪い日なのかを見分けるすべがなく、しかも試合が終わるまでよくわからないのである。今日はひどいな…と思っていても突然脈絡のないスーパープレイをするので、起用はほぼギャンブルだった。

そしてもともと個々の質では負けがちなベガルタにあって、悪い日のマルティノスは、味方の守備負担を増やす、お荷物以外のなんでもなかった。せめて悪くても前線で時間を作ってくれればいいのだが、てきとうな単発シュート売ったり、ドリブル仕掛けてぶんどられたりするので、役に立たない。他の攻撃の術を持たないベガルタは、マルティノスが確変を起こしても引き分けがやっとなのである。

マルティノスが良かろうが悪かろうが期待できる勝ち点は0.5。しかもマルティノスのいい日はそこまで多くないので、それでも多いぐらいか。マルティノスをフルタイム起用するというギャンブルは、鹿島から戦力外通告を受けてその日に1000万円競馬場でスッたテグさんでも、積極的にやれなかったに違いない。

最終的にマルティノスもテグの起用方法に不満をためて中断期間に双方合意のもと、契約解除


次に気田。開幕戦では自信あふれるプレーで期待感を抱かせたが、徐々に輝きを失う。ボールタッチは光るものがあるが、強いコンタクトを受けるとすぐにボールを失ってしまうそのくせ彼が輝くのはゴール中央に近いDF密集地であるという矛盾から、全然活躍できなかった。J2でできたプレーがJ1で通用しなかったことで、目に見えて自信を失っていった。もう少しなにか起こしてくれるかと思ったが、初ゴールはシーズン終盤の広島戦。期待はずれなシーズンになってしまった。

結果、前線で時間が作れるのはベテランの関口のみとなってしまった。そのあおりを食らう形で、裏を取るのが得意なはずの赤崎がパサーとしての役割をすることになったが、本職でないポジションのため、有効だが、すごくいいというわけでもなく、代わりに前線の選手としての怖さがなくなってしまった。

元日本代表監督の岡田さんも言っているが、「ボールを受けてまずゴールを最優先に考えないFWは怖くない」のである。いや、DAZNで観戦してて、今の赤崎がボール持ってもDFは怖くないだろうなぁ…って思ってたよ。だってゴールを取る気がないんだもん。役割としてやっているのは理解できるけどね。

かといって他の選手も前線で時間を作れるような力はなく、この課題はシーズン終盤まで続いた。ケイマンがきて、やや解消されたが、時すでに遅かった。

結局のところ、ストーブリーグで課題としていた「一人で攻撃できる選手」が最後までいなかったのである。将棋でいうと飛車角落ちみたいなものだ。銀と桂馬と香車だけでどうやって崩せと?クエンカがフルタイムでプレーできていれば、マルティノスがチームプレイを理解してくれれば、もう少しなんとかなっていたと思う。

ただ、もともと資金に乏しい仙台では、力量はあるが何かしらのリスクが有る選手でないと獲得できない、という問題もあるので仕方ないかもしれない。

クエンカは膝に爆弾を抱えていた。
マルティノスはパーソナリティに難ありだった。

しかし、2人ともリスクが表面化してしまった。

画像2

夏草や つわものどもが 夢の跡

5人交代制という暴力


もう一つは5人交代制だ。

コロナのなか導入された制度だが、結果的には金持ちクラブ優遇策となってしまった感がある。これまでは戦える選手が11+3の14人いればよかったのに、16人必要になったわけだから。しかも毎試合。連戦を考慮すると18−20人ぐらい必要だっただろう。

ベガルタのベンチメンバーの質はスタメンと比べてはっきり落ちる。スタメンを争う枠に入っているのは13,4人程度ではないだろうか。つまり2人は実力的に厳しい選手を、連戦による体力消耗を考慮して出さなければいけないわけだ。当然試合終盤に選手交代をするとチーム力がわかりやすく落ちる。

我軍がそんな苦労をする中、例えば8月25日のFC東京戦では、
OUT→かつてベガルタの不動の主力の三田、元日本代表高萩、田川亨介
IN→元日本代表の森重、J2で猛威を奮ったアダイウトン、J1で2桁得点を奪うディエゴ・オリベイラ

という恐ろしい交代があった。全員ベガルタにいたら主力を張るレベルだろう。

もはやこんなの「暴力」と言っても差し支えない。

こんな状態で勝てという方が無茶である。命じた上司がパワハラで飛ばされてもおかしくない。5人交代制はコロナ収まったら早めに取り下げるべきだ…と負け犬が吠えておく。でもうちが来年J2で戦うなら1年だけ継続でもいいかな…。

まぁ、あれこれ言っても現実は変わらないわけで、来年一年での昇格を目指すところには変わりない。なぜならJ2にも関わらず、リーグからの分配金がJ1レベルで貰える年であり、このアドバンテージを活かさない手はない。それで失敗したら長期視野に立った強化をすればいい。

というわけで(強引)今シーズンの選手寸評を。

今回は試しに独断で活躍度評価をつけてみた。活躍度評価はS(Excellent)、A(Good)、B(Average)、C(Poor)の四段階。異論は受け付ける。


GK ヤクブ・スヴォビク A

高レベルのシュートストップ能力をもつ守護神。コロナで静寂になったスタジアムに響き渡る「シューチュー!」の発音は年々研ぎ澄まされているとかいないとか。今シーズンのベガルタの中で一人気を吐いていたが、終盤、正念場となる清水戦・徳島戦のミスは痛かった。シュートストップ力が高く味方を助けていたが、代わりにビルドアップの拙さからくる負担がDF陣に重くのしかかってしまった。もしかしたら彼のコーチングに誰も反応していないのはそこのところもあるのかも、と邪推してしまう。キックの課題は本人も意識して、試合で改善を試みているようだが、今年に入ってからはあまり向上しておらず、おそらくこれ以上の改善は難しい。CFにバチバチのエアバトラーがいればそこに放り込む選択肢もあるんだろうが…。

あと、カミンスキーと同じように低いミドルシュートは弱点なのか??清水戦も神戸戦も…それとも他のセービングが素晴らしすぎるのか…。

J2降格した今、来年必要か?と言われると五分五分…。
J2では屈指の能力を見せてくれるだろうが、J1復帰したところでおんなじことが繰り返されるだけにも思える。チームを作り直すなら多少シュートストップが怪しくてもビルドアップ能力があったGKのほうがいいかも知らん。


GK ストイシッチ B
出番あんまりなかった。シュートストップよし、ハイボールはまぁまぁ、キック力超強い、スローイングと足元は微妙という感じで、出番なかったのでそれ以上の印象はなし。小畑を押しのけて第2GKに座った。

GK 小畑祐馬
 C
出番なかった。U-22で頑張れ。

GK 井岡海都
 C
仙台大学から加入のルーキーは、こちらも出番なかった。レンタルに出そうか。

DF 蜂須賀孝治
 B
結局サブ暮らしが板についてしまった、左右両足で良質のクロスを配給するSBを主戦場とする選手。個人的にはベガルタの中でも高い評価をしているのだが、真瀬がテグ好みであることを考えると仕方なしか。サブぐらしが続く中、ケイマンが来たのでもう少し活躍しそうかなと思っていたらシーズンが終わってしまった。ナベさんがいなくなってから不遇の日々が続いている。

DF アピタウィア久 S
今年成長した選手ぶっちぎりの一位。

でかい割にボディコンタクト弱いし、パスの精度はいいけど判断が遅いな−と思っていたのは過去の話。8月のC大阪戦以降はベガルタDFの中心選手となった。どこが変わったかというと、体の使い方とJ1のゲームスピードに慣れたところか。

ひさびさ出場のC大阪戦では、相手の動きを予想して、相手の嫌がるところに体を入れてからボールキープができるようになってて、本当にびっくりした。そんなことできる子だったの???そこ、これまではいつもぶっ飛ばされてたところじゃん!!パスのテンポもあがって、もともと強かった空中戦とパス能力に噛み合い、現代型の素晴らしいCBに進化した。

若いと成長がすごい。もともとのポテンシャルがあったのもあるんだろうが。この子いつかどっかのJ1クラブに引き抜かれるんじゃない?と本気で心配している。来年いてくれれば間違いなく中心選手として活躍するだろう。神戸戦の退場など、まだまだ危なっかしい場面も多いが、あとは経験を積むんだ。日本代表も海外移籍も夢じゃない。多分。

DF 平岡康裕
 B
後半出場機会を失ってしまったベテランDF。吉野と比べたら平岡のほうがいいと思うが、年齢が…。今年でお別れか。

DF 吉野恭平 A

結局なんだかんだでCBでは最多出場かな?でも去年も言っているが、CBとして物足りない。できれば彼を脅かす選手がほしい。でもいないんだよな…

DF シマオマテ C
2019年に持っていた無敵スターの効果は2022年シーズン完全に切れていた。怪我と年齢には勝てなかったか。FWのスピードについていけておらず、明らかに身体能力が落ちていた。

シーズン中盤以降、出場機会がなくなりシーズン途中で双方合意のもと契約解除。マテさんが使えないことにより、劣勢の中、ボールを取ることができず、ずーっと相手のターン!によりどんどんラインが下がって失点する負のスパイラルから抜け出す算段がつかなかった。まぁ2020年からずっとなんですが。

DF 長倉颯
 C

J3鳥取から急遽加入した左利きのSB。大学時代はボランチだった模様。
ルヴァンでしか見ていないが、今の所2022年シーズンに期待と行ったところか。

…と書いたのは中間寸評。残念ながら見事にあたってしまった。ベンチ入りすらしていない。一つ修正するとしたら期待するのは2023年シーズンかもしれないというところか。

DF 真瀬拓海
 S
完全にRSBのポジションを確保した背番号25。その脚力と突破力はお金払って見る価値がある。全盛期の長友並のアップダウンが可能。最近はかなり落ち着いてプレーできるようになり、神戸戦のゴールもしっかりふかさず打てるようになった証だ。ただクロスの精度は相変わらずひどい。大学時代からサイドでプレーしていたはずなのに何なんだ、あの精度は。キックの種類が少ないというか…。昔の日本代表の波戸を思い出した。あのスピードで良いクロスが配給できるようになったら、日本代表も夢じゃない。個人J1残留しそう。

DF 照山颯人
 C
3バックの右が主戦場だが、このチームのオプションに現在3バックがないので清水線以外出番なし。しかしオプションに入らなかったのは、そもそも清水戦で相手FWに平岡と二人がかりで止めに行ったくせに、PAの外からあっさりシュートを決められるというプレーもあったからであり、言い訳のしようがない。あれをなんとかしてくれないと、スタメンでは怖くて使えないだろう。

まずDFの役割である、「ボールをとる」「相手を止める」この能力をもう少しあげてほしい。「ボールを取ることができる上に」配球力も素晴らしいDFがいいのであり、配球力だけよくってもそれは単なるMFで、最終ラインを預かるDFとして意味ないのである。しかしこれだけオプションに入らないのであれば来季はレンタルしてもいいのでは…来季も今季と同じく、出場機会をつかめる未来予想図が描けない。

DF 福森直也 B
中断期間での移籍補強。左利きのCBでビルドアップに定評あり、もともと大分片野坂監督のもとで鍛えられた選手。大分から移籍したエスパルスでは活躍できず、ベガルタへ。

エスパルスでは実績のある選手、監督が何故か活躍できない、というジンクスもあり、おそらく福森も合わなかったのだろうと思って見ていた。加入後すぐにスタメンを掴んだが、出場できなかったのは別にエスパルスのせいではないことがバレる。左足から繰り出される長短のパスは精度も高く、ベガルタの攻撃を活性化させたが、反面、守備の弱さが目立ってしまった。

わかりやすく簡単に言うと福森が入ると、攻撃力5%UPするが、同時に守備力が10%Downするのである(いずれも体感値)。これは別に福森だけが悪いわけではないのだが。重要なのはトータルでマイナスになることだ。結局苦手な守備で後手に回り、審判のめぐり合わせも悪かったが、チームの敗北に直結する反則を犯してしまった。

信頼を失い、終盤スタメン出場のチャンスは少なくなった。少し運もないシーズンだった。能力のある選手なのは分かったが、ちょっと尖ったパラメーターなので、彼を活かすなら3バック導入しかないのでは。

MF 秋山陽介 C

Youはなにしに仙台へ?観光?
グランパスから来た攻撃的な左SBは手薄になった左SBを埋めるのかと思いきや、開幕から4試合終わったところでベンチ外へ。確かに守備はひどかったけれども、売りにしている攻撃もいいところ見たことがなかったぞ。中盤以降は怪我の情報ばっかりで、ベンチにすら入らず。

来年?多分いると思うけどどうでもいい。

MF 上原力也 A

高い運動量、よいポジショニング、高いパス能力など才能あふれるMFだが、不幸なことに仙台の求めるものと噛み合わなかった。松下とのコンビは夢があったが、いかんせん結果が出なかった。レンタルだし、来年は移籍だろうな…。

MF 関口訓充 A

まさか35歳を越えた関口に攻撃の中心を任せるシーズンになるとは。ドリブルで仕掛けるシーンは以前より減ったが、シュートの精度、時間の作り方などさすがと言えるプレーだった。ベガルタの前線で唯一信頼できる預けどころとして大奮闘。しかし、全盛期ならともかく、現在の関口だけでは難しかったのも事実だった。

現役続けるんだろうか…。

MF 松下佳貴 B
上原力也との夢コンビではその左足で次々チャンスを生み出すも、反面守備の脆さが浮き彫りに。せっかくいいパスを供給しても、それをなんとかしてくれる前線の選手がいない。最後は膝の内側側副靭帯損傷で離脱、成功とは言えないシーズンになってしまった。


MF 石原崇兆
 S
加入して数年経つのにいつもチームに合流したてのようなパスミス、トラップミスをするタカヨシ。そんなタカヨシがついにベガルタに馴染んだよ!と言えるようになったのは今年の7月ぐらいか。遅えよ。
他に選択肢がないのでコンバートされた左SBだが、秋山と入れ替わって以降、高い運動量でクロスと守備以外は無難にこなしていた。それが守備は7月以降劇的に改善、クロスは11月神戸戦で見事なクロスを配球。仙台の左SBの穴を完全に埋めた。こんな展開誰が予想しただろうか。認めるよ、君はベガルタの左SBだ!J1リーグ通算100試合出場も達成。そんなに出てたのね。

MF 富田晋伍
 A
結局ボランチの軸は富田だったか。
松下、上原、中原いずれも不安視された守備力を買われたのか、結構スタメン起用が多かった。出しどころに困るとすぐGKへのバックパスに逃げるのは困りものだったが、テグさんはそれよりボール奪取能力を評価していたのか、富田への信頼は揺るがなかかった。神戸戦での自陣ドリブル引っ掛けて失点など、全盛期ではやらなかっただろうミスも目立った。来年もチームの心臓として出続けるには年齢が心配。

MF 中原彰吾
 B
米食いすぎたらこんな体型になりました、という典型の体型をしているMF。ルヴァンカップ、リーグ戦後半ではフロンターレと引き分けを演じる立役者に。その後もスタメン奪取はならなかったが、定期的にベンチには入っている。短−中距離の低弾道のパスは光るものがあってとても良いが、良いパス出した後止まってしまうし、判断が遅くて自陣でボール取られることもしばしばだし、いまいち武器不足な感は否めない。

もう少しボールを自分で運ぶことができればいいのだが、スピードがなくて、ボールを受けると誰かに渡す選択肢しかないので、周りがランニングしていないとボールが止まってそこからの展開はない…どころかぶんどられてカウンターを受ける。うーん。

こんなんでもおそらく加入後最も活躍したシーズンではある。
年齢的に中堅で、今後伸びるかと言われると…微妙。獲得できる選手によっては見切りをつけてもいいのでは。

MF 加藤千尋
 A
今シーズン加入したルーキー。
序盤は良かったが、シーズン中盤はポジションを失う。終盤にきてまた起用されているが、対策されてしまったのか、序盤に感じた大爆発の予感は空振りに終わった。良いポジショニング、強いフィジガル、ちょっと微妙な足元と三拍子揃っている。(揃っているか?)あとシーズン中頃から肩幅が縮んだような気もする。シーズン通してのコンディション作りと、チームの戦い方が整備できればもう少し活躍しそうだが。来年頑張れ。

MF 佐々木匠
 C
貴重なホームグロウン枠。以上。

MF 田中渉 C

スタメン奪取できず、やっとチャンスが来そうと思ったら怪我をして、出場機会を求めてレノファ山口に期限付き移籍したらナベさん辞任という、相変わらず「持ってない」感が否めないが、結構継続して出場しているようだ。

MF 気田亮真
 B
上に書いたとおり。中間寸評でも書き尽くした。それ以上はない。来年爆発してくれ。それにしてもJ1とJ2のレベル差が広がっているのだろうか。J2ではもう少し無双感があったが。

MF フォギーニョ B

怪我の影響なのか、シーズン終盤はほとんど絡まずに終わった。中間寸評執筆時と印象は殆ど変わらない。中間寸評を読んでくれ。2年契約らしいので来年いるだろう。

MF エマニュエル・オッティ B
ドリブルが武器の左利きアタッカー。なんかいつも眠そうな顔をしている。横浜FC戦では初出場で2点ビハインドから追いつくきっかけとなる活躍をするが、同時に肉離れで離脱。まさかそれが今シーズンのベストパフォーマンスと誰が思ったか。その後の活躍が期待されたが、怪我から復帰後はほとんど活躍できず、終盤はベンチにも入らなかった。

FW 赤崎秀平
 A
「赤崎が2桁取れないようだと残留は難しい。」
シーズン前に書いたことが現実になってしまった。
契約年数的にリリースになりそうだが、どうなんだろう。個人的には彼本来の能力を活かせるようなチームに行ったほうがいいと思う。チームのために本来のポジションと違うところで奮闘いただいたことに感謝。

FW 西村拓真 A
最終的にFWでは一番点を取ってくれたのか?よく頑張ってくれたと思う。サイドハーフにも謎の適性を示したが…報われず。ベガルタはだいたい2年契約っぽいので、来年もいるんじゃないかな。

FW 皆川佑介
 C
Youは何しに仙台へ?パート2。
アウェー横浜FC戦の試合終了間際のヘディングが決まっていれば…。出場機会も少なく、目立った活躍なし。残念ながらJ1で通用するレベルには見えなかった。

FW マルティノス C

とくに語ることはない。シーズン途中で契約解除。

FW フェリペカルドーゾ B

名門サントスからのレンタル。
高身長と当たり負けしないフィジカル、柔らかいボールタッチ、長い足から放たれる強烈なシュートなど素材はとてもいい。じゃあその素材を組み合わせてゴールを奪え!ってなると、まだまだまとまっていない印象だった。加入当初はコンディションのせいだと思っていたが、いつまで経っても何も変わらなかったので、そういうわけではなかったみたいだ。

高身長だが、そこまでヘディングが強いわけではないし、足元に渡してもそこまで突破できるわけでもないし。彼の胸から足元あたりの半径1m程度の狭いゾーンにボールが入るとかなりいいプレーを出してくれるのだが…そういうボールが来ないと空気と化すうえ、守備のタスクも残念な印象。助っ人というより、有望若手枠だった。

とか言っている間に、買い取りの噂。億の価値はないが、有望な若手枠で2-3000万で手に入るならいいと思う。保有権は半分自分で持ってるみたいだし、サントスも財政難だから少し買い叩けるのでは?本人が日本に馴染んでいるなら、値段次第で交渉してもいいと思う。

FW 富樫敬真 A

シーズン途中での加入。来てくれてよかった。前線でチェイスもできるし、体も強くてボールを収めてくれるし、ヘディングのターゲットにもなる。仕掛ける姿勢があるから相手も一手遅れる。彼が出た試合は得点の匂いがする。集計していないが、実際に得点も多い気が…。

最初から来てくれていればなぁ…。

あと怪我がなければなぁ…。


監督 手倉森誠 B

スキャンダルと債務超過問題が出てぼろぼろになったベガルタを残留させろ!という無茶なミッションを引き受けてくれた元U-23日本代表の監督は人脈を駆使して選手をかき集め、迷走はしたものの、できることは殆どやったように思う。

それでもこの結果なのでそもそもミッションが難しすぎたのであり、無茶だったのである。来年も続投のようだが、この指揮官の評価は今シーズンで下すのは難しい気もする。そもそもほぼ同予算でチームとしての積み上げがある大分ですら降格なのだ。

細かいこと言えば、開幕前のキャンプでもう少し戦い方を詰めてよ、とか、マルティノスのケアをもう少しできたんではないか、とか、最終ラインに守備力より繋ぐことを重視してそうな人選なのに、GKにはそれをほとんど求めないチグハグさとが、いろいろあるが、まぁこのスカッドではねぇ…。

あと、開幕前新しい手倉森が見れる、という話を聞いたが、
*442のブロック守備、
*サイドを起点にしたカウンター、
*ベテラン偏重の選手起用、
*攻撃はある程度選手任せで型がないので、たまに本当に何もできない試合がある


など、

どう見てもテグさんのチームでした。特に前回就任時と大きく変わってはいないと思います。違ったのは土壇場でのチームの粘り、一体感が全然見られなかったことか。最後まで見えなかった。ナベさんが攻撃マインドを植え付けたあと、再び守備にベクトルを向かせるのは難しいと思うんだが、そのへん来年は攻撃の形を明確にしつつ、守備の改善もしてくれるんだろうか。

まあ現状でもう一年任せるのはもう仕方ない。他にいないし。ただ、今シーズン清水、徳島、横浜FC、大分そして湘南と重要な試合は悉く後手に回った。清水はまあ補強のレベルから仕方ないと思うが、ほかのチーム相手にも戦略負けのような状態が続いたのは気になった。

積み重ねがないとか関係ない。サッカー監督は遅くて一年で結果を出さないといけないのだ。来年なんとかできるのかな…?すげえ心配なんだけど。

来年は頑張れ!ベガルタ仙台!以上!

画像3

残りそうなメンツを見ると3バック導入が一番良さそうだが…

でもやっぱり442か?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?