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木山監督の後任は誰がふさわしいのか?


のっけから失礼なタイトルになってますが、
私は木山監督はこれ以上続けても厳しいと思ってます。予算の問題は重々承知ですが、もはやチームは笛ふけど踊らずの状態になってます。戦場では使えない上官は流れ弾に見せかけて後ろから撃たれます。スペインサッカーでも選手に見切られた監督は棺桶を用意されるといいます。選手が試合をわざと負けにいくことの比喩ですが、神戸戦の監督コメントを見ると、もう選手が監督の指示をボイコットしているフシがあり、ベガルタはチームとして崩壊した、と判断するタイミングだと思います。監督の指示を選手が聞かないなんて!と憤るあなたは前の記事を合わせて読んでください。

監督交代は無理だ!となった場合、もう一つの手は選手総入れ替えですが、こっちの方が遥かに難しいミッションです。コスパ的にも監督解任です。


2020/12/20追記 木山監督解任!


そこで後任問題を勝手に考えます。
大前提としてS級ライセンスを持った人ですが、
欲を言うと

①J1で戦った経験がある。
②チーム予算に対して期待された順位より上でフィニッシュした経験がある
③年俸が安い
④日本人、又は日本に永住している
⑤志向しているサッカーが欧州スタンダードに近い

の条件をいずれか満たす必要あります。
これなべさんやん!って突っ込みは受けません。

個人的にはナベさんに土下座して戻ってきてもらうのが最善だと思ってます。しかし、人もかなり入れ替わっているし、それでまた以前のようなサッカーができるのかはわかりません。何よりナベさんが戻る気があるのかわかりません。

そこで何人か候補を挙げてみます。
単なる連敗からの現実逃避なので、エンタメ的に楽しんで下さい。


曹貴裁監督
①〜④までを満たしているんじゃないでしょうか。低予算のチームの戦い方もわかってそうなので、仮に就任となっても大丈夫でしょう。ただ、最新のインタビューで、パワハラについて、根本的に自分の指導が悪かったと思っている訳ではなさそうなので、お目付役が必要ですが。匠とかめっちゃ殴られそうで心配です。

12/2追加

京都パープルサンガに決定した模様。


大岩剛監督
①②④は満たしてますね。
言わずと知れたアントラーズのACL優勝監督。
若手を使ってある程度コンスタントに結果を残してます。ターンオーバーもそれなりにうまかった気がします。4-4-2が基本の鹿島にあって、3バックを導入して併用してました。不安要素は交代枠の使い方の下手さ、あと低年俸チームを率いた経験がないことですね。年俸は高そう。


石井正忠監督
①②を満たしてます。鹿島で優勝を経験、その後低迷し解任。降格寸前の大宮と契約して、そのままJ2に埋もれて解任。今はタイで監督をしているようですが、記事を読むと Jへの未練はものすごくありそう。問題点としては鹿島時代金崎の造反劇に対してメンタルを崩して休むというメンタル面の弱さ。ただ、仙台では角田誠以降それほど気の強い選手はいないので、この点は問題ないかと。ただ、大宮でもこれと言った成績を出せてないので、契約できてもちょっと厳しいかも。


反町康二監督
⑤以外全部満たしてるんじゃないですかね。松本山雅を長期率いて J1昇格も成し遂げてます。選手総年俸に対して出す成績は日本人監督トップクラス。代表経験もあるので、申し分ない人材です。五輪代表の時はできる官僚みたいでめっちゃカッコ良かったですが、松本にいる時間が長かったためか徐々にラーメン屋の親父みたいになってました。問題があるとすれば年俸と、今更山雅以外のチームを率いる気があるのか、ってところですが。


中田一三監督
 Jリーグ監督経験は2019年の京都パープルサンガだけですが、前年までくすぶっていたチームをプレーオフ寸前まで持って行きました。オルンガに殺られた13-0の試合が印象深いかも知れませんが、しっかり戦い方を植え付けられる監督である印象。 下部リーグで監督経験はそれなりにあるようですが、Jの舞台での監督経験の少なさがちょっと引っかかります。

吉田謙監督

あとから追加。今 J3で首位の秋田を率いる監督。その前は沼津を率いていたようです。年棒は分かりませんが、そこまで高くはないのでは。J2すら経験してないので、うーん。

2020/12/2追加

大槻毅監督

浦和との契約更新をしないことが発表されました。浦和ではインテリヤクザの見た目に反して、親会社から来るフロントに振り回されている印象のある、ちょっとかわいそうなイメージ。選手からの信頼は厚く、組織のマネージャーとしては優秀な人だと思います。コメントを見るとレッズへの忠誠心が高そうですね。

監督としての力量は正直分かりませんが、仙台の求めている残留力はちょっとなさそうかな…と。チームの戦い方が不安定で、やたら大敗するイメージがあります。仙台二高出身と、仙台との縁の意味ではこれ以上ない監督ですが、まぁ本人が来る気ないしょうね。

ロティーナ監督

セレッソとの契約が終わることになったので追加。個人的には一押しなので文字も大きくしました。理想的な選択ではないでしょうか。日本では決して年俸の高くないヴェルディを率いて入れ替え戦までいって、いまいち安定しなかったセレッソをそれなりの成績でまとめました。日本での指導経験(J1 J2両方で)も長く、2つのチームを率いた経験があるので、ある程度計算ができます。

不安なのは本国スペインで連続して残留失敗してしまったことぐらい。結構前の話ですが。それと同じぐらい成功体験もあるので問題ないと思いますが。連れてきたらフロントマジGJです。ロティーナ基金があったら募金します。絶対。

2020/12/20追加

手倉森誠監督

V長崎昇格失敗により、フリーに。

ベガルタJ1再昇格を成し遂げ、ACL出場も果たした名将です。リオオリンピックの代表監督でもあります。リオオリンピックでは評価の非常に低い世代を率いて本大会に出場しました。

ベガルタでの過去の闘い方は4−4−2で強いブロックで粘り強い守備とある程度選手に任せた攻撃という印象です。人間力が強いのか、選手の心を捉えてまとめるのが非常に上手い印象。テグさんのチームはどんな気の強いエゴイストがいてもなんだかんだ言って最終的にチームのために働くようになってくれます。角田誠や中島翔哉はそんな感じですね。

ただ、この戦い方の印象のためか、ボールを支配して崩すサッカー全盛の今、戦術的には若干過去の人感があります。今はJ2ですら4−4ブロックの崩し方は周知されており、テグさんが仙台に戻っても、はたして以前のような躍進ができるのかは分かりません。まぁ長崎の戦い方見てないんでなんとも言えないし、もちろんテグさんは代表コーチも経験しており、戦術のアップデートはされていると思うんですが、長崎での昇格失敗をみると、アップデートした分がうまく働いていない可能性もあります。

ネックになるのは高い年俸(噂では1億5000万、ちなみに木山監督は推定3000万でJ1最低レベル)。ただ、長崎の2年間はJ2にしては強力な戦力と高い資金量があったにもかかわらず結果的に昇格できなかったことで失敗と周りから考えられているでしょうし、流石にこの年俸を出すクラブは現在ないでしょう。テグさんがまた巻き返したい気持ちが強ければ年俸低くてもなんとかきてくれるかもしれません。どうなるんでしょう。

霜田正浩監督

今年J2最下位のレノファの監督です。まぁ、今年の成績があれなので微妙ですが、日本代表の技術委員を長らく勤めていた人です。レノファが初めての監督でしたが、就任一年目でJ2 20位のチームを8位まで引き上げました。規模が小さいチームにありがちな、順位が上がると主力を引っこ抜かれる現象のため、翌年は15位、今年が最下位と年々順位を下げていきましたが、これまでの経歴、レノファでの一年目を考えるとポテンシャルに期待してもいい監督だと思います。


と、Wikipediaの Jリーグ監督経験のある人物を見ながら適当にピックアップしてみましたが、中田一三は意外とアリなんじゃないかと思いました。選手時代にベガルタとの繋がりあるし、年俸知りませんが。ただ、 J1監督経験の有無は意外と重要なファクターなんだなぁと木山ベガルタを見て感じたので、難しいかもですね。

金銭的なものがクリアできるならロティーナ1択ですね。ロティーナベガルタを見てみたいです。コロナの影響で年俸安くならんかな。

いろいろみましたが、やはり後任はなかなかハードル高いですね。フロントには逆風の中、本当に大変だと思いますが、ここは正念場なので頑張っていただきたい。では。

*木山監督と心中する場合、オフに選手が大量流出し、入ってくるのはJ2中位から下位レベルの選手だけでしょう。その選手を率いた木山監督では J1残留は99%不可能です。なぜならこれまで木山さんは監督をそこそこ長くやっていて、そこまでの実績を出したことが無いからです。



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