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木山監督の求めるサッカーに選手が同意していないっぽいので、とりあえず後任は見つけておいたほうがいいのでは問題


監督と選手の齟齬が大きい

いやもうなんというか、結論はすでに出しましたが、
サッカージャーナリストの河治さんのTweetの通りなんですよ。


(前略)ただ、渡邉晋監督の時は結果が出てない時も、選手がハイスペックなサッカーを吸収しようと言う向上心が表れていたし、木山監督も愛媛や山形の時はそう言うのを感じたけど、仙台では監督と選手の目線が揃ってるのか疑わしいプレーが目立つのは確か。


で、「監督がもとめているサッカーを選手やらないなんて怠慢でしょ」って言う声もあると思うので、ここはラグビー日本代表監督のエディージョーンズさんの言葉を引用させてもらいます。

必要になってくるのが「セールスマンの素質」だとエディーさんはいう。   「まず、戦略を立てますよね。そして、それを選手に売り込むのもコーチの役割なんです。長年、一緒にチームを作ってきた優秀な選手であれば、少し説明しただけで戦略の意図を理解してくれます。でも、理解力が乏しい選手も中にはいるんです。そんな時は、コーチは優秀なセールスマンでなければいけない。選手に信じてもらうために、私は自分の戦略を必死で売るのです。」    

-ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話  より


選手は個人事業主なので、まず自分が試合に出れなくてはいけない。ただ、監督のプランによっては当然自分が合わないこともある。そんなとき、チームとしてこの監督についていくという合意がないとバラバラになってしまう。

チームをまとめるために、選手に自分の戦略を売って、選手にやる気になってもらうというのは重要な監督としての資質な訳です。

あのグアルディオラですら、まずは自分の戦略によってチームがどのようなサッカーを展開できるのか、選手にしっかり説明して、それで選手はついてくるわけです。

試合から見える、これじゃダメでしょ、感

ここ数試合、ベガルタの選手から、正直勝とうとするよりも、
「木山さん、いい加減自分の戦術の限界に気づいてよ」ってメッセージしか受け取れないんです。

自分たちのボールタッチの限界を超えた早いパスをダイレクトでなんとかしようとする。そしてミスして地獄カウンター。流石に選手も納得行くゲームモデルがあればもう少ししっかりできると思うんですよ。でもここ数試合枠内シュートすら殆どうてていない現状があるわけで。これもいいTweetあったので引用しますが。

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最近の試合は前半ひたすら攻め込まれて、両チームの体力がなくなってきた後半になってやっとボールを握れる、という展開ばっかりです。お互い体力のあるときに攻撃を構築することができないんです。

解任のタイミング

そこで、監督の解任のタイミングなんですけど、
これも引用で申し訳ないんですが、鹿島の名物GM?の鈴木満さん著書から。

「成績だけを見て監督を変えるのではない。(中略)監督を交代させるのは、原則的に監督と選手の関係がおかしくなったときだけにしている。多少勝てなくても、信頼関係さえ崩れていなければ立て直しは利く。」
-血を繋げる 勝利の本質を知るアントラーズの真髄

あのハリルホジッチ監督が最終的に解任されたのも、
キープレイヤーである長谷部が「もう無理です」とこぼしたのが大きかったようです。-NHK 西野監督と岡田監督の対談から

長谷部はどんなに他のプレイヤーから不平不満が出ても監督と選手の間を取り持とうとしていたようですが、最終的に「戦略に疑問があるなら、いつでも対話する」といっておきながら議論という名の論争で選手を叩き潰してきたハリルホジッチへの不満が爆発し、解任になりました。

ベガルタ監督と選手の信頼関係がどうなっているかは正直さっぱりわかりません。そこらへんは試合というより普段の練習から見ている、と思われるフロントの方がよくわかっていると思うんですが。ただ推理することはできます。そして個人的にはそろそろ厳しいなという印象です。


変えようとしない木山監督、納得してない選手

ベガルタの長谷部に当たる選手が誰かはわかりませんが、(多分関口?)
今のところ戦術に対する不満のコメントはないようです。そういう意味で評価難しいんですが…

ただ、気になっているのは現在の戦術を突き詰めればなんとかなるといったコメントがどの選手からも殆ど見られないことやり続けるしかない、と言っているのは木山さんだけ。そしてやり続けて全く選手の動きに変化が見られません。

木山さんが選手の納得できて機能するゲームモデルを提示できればいいでしょうが、やり続けるしかない、という木山さんのコメントから目指す地点を変えたりするつもりはないようです。

そして、現在ピッチ上で一番声が出ているのがGKのクバという笑えない状況があります。個人で頑張っている選手はちらほら見ますが、チームとしてやるべき基本のプレーが徹底されていない。シーズンの75%近くが消化されて未だに木山監督の目指すサッカーに近づいていないわけです。

まとめ -木山監督は仙台に合っていない、解任を検討すべき-

別に木山監督の力量の評価をするつもりはありません。
監督したことないし。ただ、木山さんはちょっと今のベガルタに合っていない。そしてなんらかの拍子でかみ合っても来年の残留は厳しそう。

サッカーでも何でも、異なる人間が集まってなにか行う上で、正解なんてものはなく、皆の納得できる最大公約数を見つけて、全員で前進していくしかないと思うんですが、監督と選手が違う数を見つめていて、監督がそこを説得できてないように見えます。道渕の不祥事は逆に木山さんのクビを繋げた印象ですが、爆発までの導火線は短いでしょう。

木山監督がこの問題を解決できない場合、このまま最下位で終了、オフに大量の選手入れ替えが起こるであろうことは容易に予想されます。問題なのがマスコミに悪い意味で目をつけられたチームに有力選手が来てくれるのか、という問題です。

それは監督も同じなんですが、今まではJ1控えか、J2上位レギュラークラスが来てくれていたのが、今年はJ2下位からJ3レベルの選手しか来てくれないでしょう。しかも大量の選手入れ替えが起こった場合、今年の積み上げなんかないも同然ーとなべさんも自書で2019年の経験を書いています。

移籍金かからない選手数人頑張って見つけて来るか、監督解任か。どっちを見ても地獄ですが、今は後者の方がまだ希望が見えます。人選にもよりますが。

とりあえずいつ崩壊してもおかしくないので、フロントは解任に向けた準備をすすめるべきで、サガン鳥栖に負けたら文句なしに解任でしょう。

ただ、もちろん急にピースがハマって木山ベガルタ快進撃!というのをベガルタの監督である限りは最後まで期待はしてます。

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