見出し画像

スマートサイトについて、私なりに情報をまとめてみました。

以前Twitterでブログのリクエストを募集したところ、スマートサイトについてのことを書いてほしいとDMがありました。

スマートサイトの関わりがない私に書けるかなって思ったのですが、リクエストしていただいたので、自分なりに調べて書いてみたいと思います。


スマートサイトの歴史

スマートサイトという言葉は、アメリカ眼科学会が発祥のようです。アメリカ版スマートサイトには「患者用」と「眼科医用」があります。

患者用には、保有視機能の活用法など生活に役に立つヒントが記載され、ロービジョンケアを受けることができる施設の紹介を行っています。

眼科医用には、リハビリテーションを必要とする人が時期を逃すことなく必要なサービスを受けられるように、レベル1からレベル4までのいずれかの行動をとるよう記されています。

日本でのスマートサイトは、2007年に永井晴彦先生により「北米のロービジョンケア事情」として紹介されたことが始まりとされています。

その後、2010年に兵庫県で日本で最初のスマートサイト「つばさ」が誕生して、病院と視覚障害支援施設および教育機関、患者団体を紹介したハンドブックを兵庫県内の眼科施設に送付して活動が開始されました。

スマートサイトは年々広がりをみせ、2018年には28都道府県でスマートサイトの整備されました。

スマートサイトとは?

スマートサイトの理想的な形は

ロービジョンケアに必要な眼科医、視能訓練士、歩行訓練士、眼鏡士、教育職、視覚障害者支援、補装具業者、就職支援などが1つになってさまざまな角度からロービジョンケアを支援すること

新しいロービジョンケア

私自身、ロービジョンに関わる勉強会や視覚障害者就労支援に携わらせてもらっていますが、他職種の方との関わりってすご~く大切なんですよね。

以前書いた記事にもそのことを書いています。(目次の3番目)㊦

スマートサイトって改めて調べてみて、私なりに解釈すると

「見えにくくて困っている人達を、他職種で連携して支援していこう」

ってことなんじゃないかなって。

スマートサイトとして広がりを見せていますが、それ以前から視覚に不自由さを感じている人達を支援するには、眼科医・視能訓練士といった医療職だけじゃダメ。絶対に他職種の方の連携・手助けが必要だと感じていました。

多職種の方と連携をとって視覚障害の方を支援するのがスマートサイトならば、どんどん広がっていって欲しい。

スマートサイトの問題点?

スマートサイトが日本全国各地域で広がり、視覚障害者を支援するネットワークが広がれば理想的ですよね。ところが、今回リクエストしていただいた方も申していましたが、満足いく形で動いている地域の方が少ないのが現状かもしれません。

では、なぜスマートサイトが思ったほどの広がりをみせていないのか?

理由はさまざまかあるかと思いますが、知人とお話しして感じた問題点は

1.視覚障害に携わる機関がそもそも少ない地域がある(例:歩行訓練士が少ない県・多い県)
2.以前から連携していた機関とはスムーズに連携がいくが、新しく構築するのは時間がかかる
3.それぞれの機関で熱意が異なる

スマートサイトを運営している地域の中には、各機関がスムーズに連携し、視覚障害者を支援できるネットワークがある理想的な地域もあります。ですが、多くの地域ではまだまだ理想には遠く、たくさんの解決しなければならない課題がいっぱいのように思えます。

スマートサイトを広げていくには?

では、スマートサイトを広げていくにはどうしたらよいのか?

正直、わかりません。

それぞれの地域で問題点や課題も違うでしょうから。

ここからは、私の戯言として聞いて下さい。私個人の意見としては

医療側から各方面にアプローチをしていく」

ことが重要なんじゃないかなって。

就労支援センターに始めて行ったときの、施設長さんの言葉は今だに覚えています。

「医療(眼科)の方から、こちら側に来てもらうのは初めてだ。こちらは繋がりたいと思っていた

この言葉から

「医療側からのアプローチが少ない」

ことが読み取れますよね。

医療側からアプローチして繋がりを増やしていきましょう。

スマートサイトが広がっていくきっかけになるかはわかりませんが、少なくとも視覚障害者を支援する繋がりは広がっていきます。これなら1人からでも始められますよね。

少しずつの行動が、後で考えると大きな力になっていることって結構ありますよ。

以上、「スマートサイトについて、私なりに情報をまとめてみました。」

でした。

いつも最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?