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ニンテンドースイッチ「マッサージフリークス」に関する雑感 〜任天堂を非難しても開発元には何も言わない人達〜

こんにちは。
10110000110110001010000000001010001001110001110001です。
呼び方はみなさんにお任せします。

有料記事ですがすべて読めます。

「マッサージフリークス」

8月4日にニンテンドースイッチから「マッサージフリークス」という音楽ゲームがリリースされます。

主人公の指原圧志(ゆびはらあつし)が、亡くなった祖父から受け継いだマッサージ店を営み、様々な悩みをもった女性を施術するというゲームです。

内容は典型的な「音ゲー」で、楽曲に合わせて表示されるボタンを押していくゲームで、一定スコアを出すとNTRモード(なんだか とっても りらっくす もぉど)が発動し、どこをマッサージしても気持ちよくなるという仕様になっているようです。

任天堂ハードで出せるのですね

私はゲーム関連のアカウントも一定数フォローしているので、騒がれる前から「マッサージフリークス」の存在は知っていました。ただ、これが「Switch」というニンテンドーのハードからリリースされるのは、少々驚きました。

私はオールドゲームが好きですが、20年以上前は「マッサージフリークス」のようは性的要素が強いゲームは、あまり珍しいものではありませんでした。3D表現が発達していない状況でも、ゲームセンターへ行けば脱衣麻雀はおいてあり、20年前ほどのゲームハードでも「セガサターン」「PC-FX」などは、性的要素や暴力表現が強い18禁ソフトは発売していたので、特に珍しいものではありません。

しかし、ニンテンドーに関しては、「64」以降は子供向けのハードを意識していたこともあり、性的要素に関してはかなり厳しかったです。

ただ、近年ゲームから離れている自分としては「マッサージフリークス」のような性的なゲームが、ニンテンドーのハードからリリースすることができるのは、少々驚いたのが正直なところです。

かつては猿のように遊びまくったテレビゲームも、あまり追いかけなくなってくると、本当に状況が変わってくるのを実感するものです。

任天堂にクレームが殺到

このゲームがファミ通のアカウントからツイートされると、このツイートを引用して、任天堂への非難が殺到していました。

性的要素が強いゲームなので、ファミ通のツイートを見た瞬間、反射的にツイートしたのかと考えられます。このツイートをしていた方々は、私同様に「ニンテンドーハードから性的要素が強い作品が出ない」と思っていたのだろうと考えられます。

しかし、このゲームソフトの開発元はあくまでも「株式会社qureate」であり、ニンテンドーではありません。任天堂を非難している人達は、任天堂のハードからリリースされたゲームは、全て任天堂が開発しているものかと思い込んでいるかもしれませんが、ハートメーカーとソフトメーカーは必ずしも一致しないのは、ゲーム業界では当たり前のことです。

「マッサージフリークス」のゲーム内容に意見を言うのであれば、任天堂でもファミ通でもなく、開発元である「株式会社qureate」に送るべきでしょう。

対象年齢が17歳以上である

ファミ通の記事によると「マッサージフリークス」は対象年齢の設定があります。第三者機関が定めるレーティングによると「CERO:D」と設定されており、こちらのゲームは17歳以上対象となっています。

更に「オンライン専売」のゲームソフトです。現実のゲームショップの店頭に並ぶことなく、店頭で買うことはもちろん、動画を見ることさえできません。

そして、ニンテンドースイッチには「みまもりSwitch」という機能が備わっています。お子さんが遊びやすいように、対象年齢に合わないゲームソフトは表示することさえもできない仕様になっています。

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みまもり設定をしなければ、子供でも遊べるようにはなっていますが、これはあくまでも利用者の自己判断によって決めるものでしょう。第三者機関によって、対象年齢が設定されてしまえば、うっかり購入してしまうようなことはなくなると考えられます。

ゲームにおける「CERO」は、アレルギーを持った人に配慮して、食品添加物に「小麦」「卵」「大豆」などが記載されるようなものと同じように考えれば良いかと思います。

食品は、アレルギーを持った人が食べないようにするとは言っても、さすがに販売しないことにするのは極端なので、含まれる食品を表示することによって、買い手が判断しやすいように表示しています。ゲームも同じく、幼い子供が買わないようにするといっても、販売しないことにするのは極端なので、「CERO」を表示することによって、買い手が判断しやすくしていると考えればいいでしょう。

クリエーターの表現の幅を狭めず、買い手が間違えて買わないようにするには、「CERO」がいかに合理的なシステムなのか分かるものです。

過去の任天堂のハードでは、性的要素や暴力表現が多い対象年齢が高いゲームは販売されないことはありましたが。オンライン専売で「みまもりSwitch」の機能が備わっているからこそ、対象年齢が高いゲームも販売できるようになったと考えられるでしょう。「みまもりSwitch」さえつけておけば、ゲームそのものも表示されなくなりますからね。

開発元には意見がない状態か?

この騒ぎに気づいた「qureate」は、このようなツイートをしています。

このツイートを見る限り、開発元からは「任天堂が非難されている」というように見えたのでしょう。非難しているアカウントを見る限り、任天堂を名指ししていても、qureateを名指ししていなかったので、Twitterで騒がれている割には開発元は何もクレームを受けていない状態だったと考えられます。

似たような体験をしました

少し話は脱線しますが、私も似たような経験をしたことがあります。

以前、私が書いた「巨乳差別」に関するnoteを、相互フォロワーである神崎ゆきさんが紹介したところ、神崎さんに非難が殺到して、私には何も言われない状態になりました。

noteに関する文責は私にあり、これを修正することができるのは私しかいませんが、なぜか神崎さんばかり責められているのは、私は不思議に思えました。

「私にはクレームが来てません」とTwitterで表明すると、ある人は「noteの文責はあなただけど、引用した責任は神崎さんにある」など言ってきた人はいましたが、私からすると「紹介した人にあれこれ言っても何もならないのでは?」としか思えませんでした。noteの内容を批判することよりも「神崎さんを叩きたい」のが目的ではないかと私には見えたものです。

直接モノを申せない人達

話を「マッサージフリークス」に戻しましょう。

開発元の「qureate」からすると、ハードを提供したに過ぎない任天堂にクレームが入ること自体、意味不明だっただろうと思います。ゲームそのものの設定を変えることができるのは、あくまでも「qureate」であり、意見があるなら自分たちに向けられてほしかったでしょう。

ただ、先程の「qureate」のツイートを見る限り、ファミ通に殺到したクレームは、ほとんど見られませんでした。

寄せられた意見も「キャラクターの名前が実在人物と酷似しているので直してほしい」というものでした。ゲーム自体を否定するのは「表現の自由」に反しますが、これはゲームに対する意見としては通じるものかと思います。キャラクターの名前云々については、私は実在人物が直接意見を言うべきであり、他者が介入するものではないと思いますが、訴えられるリスクなどを考慮するならば、変えたほうがいいと私も思うものです。

しかし、直接言うほど頭が回る人とは、さほど多くないものかと感じられます。私の体験と同様に、今回の出来事も「肝心の開発者(執筆者)は非難されない」のは変わりないものかと思いました。

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