キモいものに直接「キモい」と言う必要あるのか?
こんにちは。
10110000110110001010000000001010001001110001110001です。
呼び方はみなさんにお任せします。
有料記事ですがすべて読めます。
良かったら投げ銭お願いします。
「キモい」と言うのは何が悪いのか?
とあるツイートからです。
Twitterを見ていると、あらゆる表現に対して「キモい」「きしょい」「気持ち悪い」「クソオス」などの暴言は見られます。
明らかな暴言であり、相手が傷つく可能性はあるものの、こういった発言については「批判」のつもりでツイートしている人は、よく見られるものです。だから上の松村正樹さんのように「キモい人にキモいと言って何が悪い」と考える人はいるでしょう。
「キモい」と言う必要性はあるのか?
今年に入ってからの案件で言うと「アーティスト夫妻のチョコのエピソード」「マイメロママの『女の敵は女なのよ』」「コメダ珈琲でデートする漫画」「サイゼリヤで喜ぶ女性」、そして直近では「日本経済新聞の『月曜日のたわわ』広告」などに、多くの「キモい」「きしょい」「気持ち悪い」と、引用ツイートでぶつける姿が見られます。
こういった「キモい」という言葉をぶつけている人達にとっては、自分は「作品についての感想だ」「感想を言うのは何が悪いのか?」「批判も表現の自由の一つではないか」と発言しているところは見られます。
しかし、「必要性」の観点から考えると、自分の目に気に入らない表現が入ってきたからと言って、必ず「キモい」と言わなければならないことはないかと思われます。
虫嫌いが昆虫食を叩きに行くのか?
そこで一つ例をあげることにします。国連食糧農業機関が2013年に食糧問題の解決策として、昆虫を食用とすることを推奨する報告書を発表してから、世界各国では昆虫食の注目度があがってきています。
日本では無印良品が「コオロギせんべい」を発売し、東京の馬喰町には「ANTCICADA」という昆虫食を専門とした創作料理店が現れたり、この他には昆虫食の自販機が登場するようになり、着実に注目度があがっている状況と言えます。少なくともメディアなどで、昆虫食を目にする機会は10年ほど前に比べたら、多くなってきてるでしょう。
しかし、節足動物を口の中に入れるのは勇気がいること。やはりグロテスクな印象は拭えず、いくら国連が報告書を発表したからと言って、ゲテモノ食いのイメージは変わらないでしょう。虫が嫌いな人にとっては、いくら国連が提言したと言っても、昆虫を口の中に入れて食べるのは「キモい」と思うのは確かでしょう。
昆虫食が苦手な人にとっては、自分の視界に入らないように徹底すると考えられるでしょう。もし仮に目の前に入ってきた場合は、そっと何も言わずに、画面を切り替えたり、Twitterアカウントならばミュートやブロックをして、自衛を図ると考えられます。
反応すればするほど拡散される
昆虫食を例にあげてみましたが、本当に「キモい」と思うものであれば、ストレートに感情をぶつけることよりも、まずは見ないことを考えられるでしょう。昆虫食で活動をされている方々に対して、ネチネチと絡んで、昆虫食を否定するような行動を取ることは、ほとんどやらないのではないかと考えられます。
なぜなら、ネチネチと絡むたびに、必ず自分の目に昆虫食の画像が目に入ってくるからです。批判するためにわざわざ嫌なものを見に行く行動を取るのは、さすがに「本当は好きでは?」と疑われても仕方ありません。
先月に1ヶ月も間、様々なメディアで取り上げられる事態になった、日本経済新聞の「月曜日のたわわ」広告が特にそうですが、わざわざコミックナタリーのアカウントに対して「キモい」「きしょい」「気持ち悪い」と言葉をぶつけたために、逆に多くの人の目に入るようになったと考えられるでしょう。
不特定多数に拡散されるということは、必ずしも「月曜日のたわわ」広告に対して批判的な人のみではなく、むしろ好意的に受け止める人の目にも入ることが考えられます、逆にコミックスを買ったことをアピールするアカウントも登場して、更に拡散されるでしょう。
4月4日のたった1日、広告に掲載されただけで終わっているため、本来は「キモい」「きしょい」「気持ち悪い」などの反応もすることなく、見ないことにしておけば、更に拡散されることはなかったと考えられるものですが、これが何日も何日も画像が流れてくる状況になったとは、本当に皮肉な事態になったものです。
こういう状況になっては、本当に「キモい」「きしょい」「気持ち悪い」などを、ぶつける必要性があったかと感じさせられます。
完全に逆効果ですね。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?