『地球のこと』猫さん/No.21
黒装束は地上にあった自転車を井戸に放り込みヒョイと井戸に入る…猫さんは野口さん入れとわずかな食料と木彫のカップと薄手の布とついでにお家のタンスに入っていたブローチもリュックに詰める…
「本当に行くんですか」野口さんが珍しくしぶる「黒装束を故郷に送り届けるだけです」猫さんは念入りに消えた焚き火に砂をかける「気が乗らないなぁ…」いつもならどこでも勇んで行く野口さんが今回はやたらごねる…
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