マナイズムレクイエム制作秘話~キャラクター制作の裏側 カゲフミ編~

どうも皆様こんばんは、織坂一です。
前回は主人公であるラインバレル君のキャラクター制作の裏側を語らせてもらったので、今回からはヒロイン達の制作秘話に移ろうかと思います。

では、記念すべき1人目は今作の復讐者&ツンデレヒロインのカゲフミ・キクキョウです。

前回のラインバレル君のキャラクター秘話はこちらから↓




カゲフミの人物像

カゲフミの人物像は復讐者でありながら、復讐者になりきれなかった男といった感じです。
これは悪い意味ではなく、良い意味でです。

ネタバレ回避のために詳しくは語りませんが、彼は元々自身の生家であるキクキョウ家への復讐のために生きてきました。
ですが、復讐におよそ10年費やして彼が最期になにを選んだのか、彼が一体どんな信念を掲げているかの詳細は、ぜひ本編を読んでいただければと思います。

ネタバレなしの範囲で語るならば、彼もまた損をする人物ですね。
一見ツンケンしていて人を寄せ付けないのですが、1度心を開くとその人の面倒を思わずやいてしまう男なので、大体そんな立ち回りになってしまいます。

おかげで本編ではラインバレル君と揉めたり、彼に振り回されて苦労するなど、意外と再誕の“法”を扱う人間の中ではピュアな人間の部類ですね。(ちなみに再誕の“法”を扱う人間にまともな人間はいません)

ちなみに、彼は作中で色々ラインバレル君を助けるためのお助けマンとして、織坂の過去作から持ってきたキャラクターでもあります。


カゲフミの元ネタ

先述の通り、カゲフミには元となったキャラクターがいます。
それが、過去私が小説家になろうで連載していたオリジナル伝奇『Will I change the Fate?』に登場する高杉影踏という少年です。

実は私はこの『Will I change the Fate?』シリーズ(以下、WIFシリーズと表記)を数年単位で進めていたのですが、ある事情から続編である『Will I change the Fate? ~Requiem~』の発表や外伝やスピンオフ、さらには第3作目もおじゃんとなってしまいました。最悪だ。

結果、このWIFシリーズのキャラ達はこの話だけで完結されたのですが、その中でも一層織坂が可愛がっていた高杉影踏というキャラクターがなにかと使えそうだったので、「よし! なら転生させるか! いってこーい!」とマナレクシリーズに飛ばしました。

過去と復讐者風味があるところ、容姿などかなり類似点もあります。
ただ、カゲフミと性格が類似しているのは1作目、見た目が類似してる(人外的な見た目な)のは第2作目からの引用です。

でも違いはありまして、影踏は最初から最後まで復讐者です。
ただ、カゲフミ同様最期まで愛を貫き通したという類似点もありますね。


憎悪の源泉

ラインバレル君には憎悪はありませんが、基本再誕の“法”を扱う人間は憎悪が深く関与しているので、他のキャラクターの回でもこれは語っていこうかと思います。

カゲフミの憎悪の源泉は、やはり自身の生家であるキクキョウ家の復讐のためです。

作中ではチートかつ頼れる彼ですが、かつてはキクキョウ家の中で劣等生といわれていました。
しかし、ある事件をきっかけに彼はキクキョウ家への復讐を誓います。

そして復讐を誓った結果、右腕は義手となり左腕も3分の1しかありません。
右目も義眼と正に殺戮兵器のような出で立ちですが、まぁ化け物です

全ては自分の人生を狂わせたキクキョウ家への復讐のため、彼は生身を捨てて、さらには『ラジアータ』へあるものを目的に向かっていたのでした。

ただ、本当に彼の憎悪というものは愛憎の一言に限ります。詳しくは本編にてどうぞ。


不器用かつ性根は優しい子

カゲフミは最初、困っているラインバレル君達をスルーしていたのですが、『原初の災厄』がある発言をしたことで、呆気なくラインバレル君達を助けます。なんで?

まぁ、それはともかくその後早速戦闘に巻き込まれるのですが、その際にも戦力になりそうにない(1番死にそうだと危険視した)ラインバレル君を遠ざけてカナタとの共闘で『ゴースト』の群れを斃しました。

この一件を機に、彼は「知ってる顔の死体が転がってたら気分が悪い」とラインバレル君達と一緒に行動することになります。

他にも、ラインバレル君が戦闘術の指導をして欲しいと頼み込んだ際も、しっかり指導してラインバレル君の師匠でもあります。

またミシャが仲間に加わったことで荒れるラインバレル君達ですが、その際もラインバレル君と対立しながらも、ときにはラインバレル君の力となって、ときには彼を叱ったりなどなど……結構オカンみたいなところもあるんですね彼は。

普段はツンツンしてますが、懐に入ればこっちのモンです。
性根は優しい子なので、色々と仲間を助けたり鼓舞したりなど、ラインバレル君の頼れる相棒でしたね。


ラインバレルとの関係性

これは師匠であり、友人といった感じです。後はヒロイン。
まぁ、彼には大事な役目がございまして、その理由とそこに至るまで(ラインバレル君へ心を開く過程)でヒロイン化してしまったので、あえてヒロインと呼んでいます。男だけど。

なので、ラインバレル君の手綱を握りつつ、尻を叩いて、ときには鉄拳制裁をしてラインバレル君の暴走を止めたり、割と拳で語り合う中でもあります。

後、ラインバレル君の気性をある人物と重ねているので、その理由もあってかラインバレル君に親身でもあります。これはぜひ本編を読んで確認していただけると嬉しいですね。


詠唱について

彼の詠唱ですが、カゲフミだけ自分の人生を語っているという制約からは外されています。

実は、元ネタの高杉影踏の影響も多く、それにカゲフミの気性を混ぜた感じです。

「過去神と共にあった槌は、今ここに顕現する」という部分は、高杉影踏の能力であり、遠隔攻撃が可能だったのをカゲフミにも付与しています。
北欧神話で有名なミョルニルを元にしているため、このような一節があります。

なんにせよカゲフミも影踏とよく似た能力なので、詠唱はカゲフミより親元の影踏に近いといいましょうか。

ただ、「我が曇りなき目は絶対にお前を逃がさない」の部分だけはカゲフミの能力である弾道錬成+操作を連想させるようにしています。


能力について

カゲフミは銃を錬成し、弾を放つ能力がありますが、弾道は追尾付きで何度も撃ち抜くことが可能な代物です。
しかも、連射も可能なので割とチートと呼べる代物ですね。

さらに、彼の呪力の特性は根絶です。
根絶という特性は、そのままであらゆる異能を無効化します。
そのため、当たれば異能を無効化&当たれば致命傷といった本当にチートすぎる反則野郎ですね。

実はこれらの能力から、唯一作中でラインバレル君以外にリアム君殺しが可能な人物です。

他にも、カゲフミはキクキョウ家という呪術師の家系の出身のため、再誕の“法”以外の呪術の使用も可能です。
なので、再誕の“法”以外にも戦う術もあり、呪力による身体強化による戦闘術も一流といった本当に……(以下略)

まぁ、この戦闘術云々は彼の努力によるものなので、彼の強さは彼の努力の賜物です。


キャラクターデザインについて

これも親元である影踏とそっくりなので、右腕・左腕・右目が欠損しています。
ただ、カゲフミの場合は義手、義眼で補っています。

先述にもありますが、どちらかにいうとWIF第2作目の影踏と似ているので、pixivで上がっている影踏と比較していただけると面白いと思います。

身長はカゲフミの方が盛ってますが、身長や体重もあまり変わりません。

イメージとしてはカゲフミの場合は殺戮兵器といった感じを匂わせています。
けれどゴツゴツしないように工夫しました。

カゲフミ、影踏のキャラクターデザインはこちらから↓


・影踏のキャラクターデザインはこちら↓



・カゲフミのキャラクターデザインはこちら↓



最後に

と、カゲフミのキャラクター制作秘話はこんな感じです。
カゲフミはラインバレル君の支えとなるために、織坂が影踏をリサイクリングした結果ですが、これはこれでいいキャラクターになったと自負しております。

彼の優しさや凄惨な過去、そして復讐者である自身の離別などそういった面はぜひ本編にて読んでいただけると嬉しいです。

では、今回はこの辺りで失礼します。

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