平野佳寿の復帰による3つのメリット
2月6日オリックスファンとプロ野球ファンに衝撃的なニュースが走りました。”平野佳寿オリック復帰”
田中投手は事前にかなり情報がリークされていましたが、平野投手は突然の入団情報でした。衝撃度で言えば田中投手の楽天復帰を超えたのではないでしょうか?
今日は平野投手がオリクッスに復帰することで得られる3つのメリットについて話して行きたいと思います。
平野投手をあまり知らないという方もいると思うので、年度別成績を張り付けておきます。
まず結論からです。平野投手が復帰することによる3つのメリット、それは①ブルペンの強化によるチーム成績の向上②首脳陣の負担軽減③若手投手に対する影響力です。1つずつ紐解きましょう!
①ブルペンの強化によるチーム成績の向上
平野投手の加入により、ブルペン陣の層が一気に厚くなり直説勝ちに結び付きます。抑えで起用されることが濃厚でしょう。現状のオリックスは抑え投手が決まっていませんでした。一昨年の途中からディクソン投手が抑えを務めていました。今年はそのディクソン投手も先発に再転向するそうです。第一候補にはヒギンス投手の名前が挙がっていましたが、ヒギンス投手は昨年と同じく8回を任され、ヒギンスー平野のリレーが見られるでしょう。過去2年は8回9回が固定できていませんでした。思い出してください。昨年の開幕戦、一昨年の開幕戦、いずれも同点の終盤にオープン戦で状態の良かった神戸投手、岩本投手を起用し、逆転負けをしました。
2年とも、この開幕戦から躓き、その後も8回を固定できずに開幕ダッシュに失敗、ずるずると行ってしまったことは記憶に新しいと思います。
今年の抑えはヒギンスで行くのかな?となると、8回は山田?漆原?富山?となっていたところに平野投手復帰ということで、過去二年悩まされ続けてきた8回、9回問題は解決と言ってよいでしょう。
2020年シーズンのオリックスのイニング終了時のリード、ビハインド同点別の試合勝率です。
この中で特に目を引くのが同点時の勝率の低さです。このデータからもオリックスが接戦に弱いチームということがよくわかります。オリックスのチームの勝率を簡単に上げる方法…それは終盤の同点時の勝率を上げることです。平野投手の加入でブルペンが強化されたことにより、ここで拾える試合が増えることを期待したいです。とにかく接戦に強いチーム作り。平野投手の加入により、目に見える形でチームの成績が向上することを期待しています。
②首脳陣の負担軽減
平野投手の加入により、首脳陣の負担が軽減されます。去年までは「勝利の方程式」がなかなか決まりませんでした。ファンである僕は今日は誰が出てくるのか?という好奇心のような目で見ていました(笑)しかし、首脳陣からすれば誰が投げるのか、誰が状態がいいのか、どのタイミングで変えるのか、こういう点を終盤の接っている段階で考えるのは本当に難しいことです。もちろん信頼できるリリーフ投手はもう2枚、3枚欲しいのが本音ではありますが、とりあえずは勝っている試合では逆算して考えることができるようになりました。この点だけでも大きいのではないでしょうか?
③若手投手への影響力
平野投手が与える若手への影響力は大きなものがあります。特にオリックスには、若い中継ぎ投手が多く、まさに生きた教材が目の前にいるという状態です。
平野投手は日本で12年、アメリカで3年のキャリアがあります。怪我もあり、先発で結果を残せず、右ひじの怪我にも悩まされた苦しい時期も経験しました。その後、中継ぎに転向し、最優秀中継ぎ、最多セーブをそれぞれ1回受賞し、第4回WBC日本代表に選出され活躍の場をアメリカに移しました。苦しいことも、頂点も経験している選手です。若手投手は色々と話をして、見て吸収してもらいてですね。特に平野投手は抑えを失敗しても堂々としていて、次の日も全く気にしていないような立ち振る舞いで9回のマウンドに登場します。実際は毎試合かなり緊張しているそうです。打たれたときもかなり落ち込むそうですが、少なくともファンにはそのような素振りを見せません。このような立ち振る舞いだけでも勉強になることがあると思います。
最後になりますが平野佳寿という男の人となりを書いた本が昨年発売されました。平野投手のアマチュア時代からプロ注目選手になり、希望枠でオリックスに入団するまでの話、オリックス入団後の苦しかった先発時代。MLBでの経験等こと細かく書かれています。この記事を読んで平野投手に興味を持った方は是非読んでみてください!
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