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私が考える「介護の本質」について

現在、介護業界で働く、妻子持ちの32歳の男です。


介護業界といっても、介護職ではなく「生活相談員」という仕事をしています。

改めて「介護」やというお仕事を考えると、

「難しい仕事」だなぁ、と思います。。。
(もちろん、他のお仕事も大変だと思いますが)

本日は、私が学んだ「介護の本質」についてお話できればと思います。

結論、、、

介護とは、
本人の「パワーのベクトル」を、
外に向けること

であります。

介護を必要とする方々は
「病気をして身体が動かなくなった」
「障害があるためにツラい思いをする」
「高齢になりできることが減っていく」

このようなことから「希望が持てなくなる」など、

いろいろと、体も心も、元気がない、悲観的な状態に陥ります。

内に、内に、と閉じこもってしまうことが多くみられるのです。

そんな方々のために・・・

食べること・トイレに行くこと・コミュニケーションなどの
介護を通して、
本人の「パワーのベクトル」を外に向ける。

これが介護の本質であります。

誰にでも、どの世代の人でも、内に閉じこもることもありますが、

パワーのベクトルを外に向けながら、頑張っているかと思います。

赤ちゃんなんかはパワーのベクトルを外に向けるプロフェッショナルです(笑)
笑うときも泣くときも行動力も好奇心も並外れています。

しかし、高齢になったり、病気や障害のために、希望が持てない、元気が持てないという方々に対して、


介護を通して、少しでもパワーのベクトルを外に向けてあげることで、

自己肯定感を上げることが目的になる

と、思います。

介護を通して、ご本人が

「あぁ、なんかちょっと楽しいな」
「あぁ、もうちょっと頑張ってみようかな」
「自分もなかなか良いじゃん」

と、その瞬間を生きるサポートし、その方の「自己肯定感」を上げることがゴールと思います。

人の気持ちは、1日でも何度も変わるので、

一度ゴールをしても終わりではありません。

何度も何度も、一瞬一瞬を、大切にしていくことが重要になります。

⇒ 食事を口に運ぶ、トイレに連れていく、お風呂のお手伝いをする、コミュニケーションをとる、、、などの介護技術も大切です。

しかし、これらは介護の側面であって、本質ではありません。
※補足ですが、介護技術はとても重要です。本人の命にかかわることなので、側面であるからといって軽視しているわけではありません。

また、よく「医療と福祉」が比べられますが、

医療 は「病気を治すこと」が本質です。目的・結果が明確です。

介護 は、「外のパワーのベクトルを外に向けること」が本質です。

しかし、

人によって「パワー」も「ベクトル」もバラバラです。

100人いたら、100人違う・・・介護の難しさはここにあります。

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「介護」という業界で働いていて、ぶっちゃけ、嫌になる時もあります(笑)

ハイボールを飲みながら、暴言・愚痴を朝まで散々吐き散らしたこともありました、「介護なんて終わってるわ、クソヤロー」といった感じで(笑)

言葉が汚くて申し訳ありません。でも、正直にそう思ったのです。

しかし、やはりとても「尊い仕事」「今後も必要」だな。と強く思います。

なので、今後も介護の記事についても少しづつ書いていけたら、、、少しでも「介護」という仕事と繋がっていけたら、、、と思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
「自分のためにではなく、誰かのために行う」
大切な家族、友人、先生方、そして私を支えてくださる方々のために、少しでもお役に立てるよう行動していきます。

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