33歳で開腹手術&子宮全摘出した話

みなさまはじめまして。
タイトル通り33歳で開腹手術と子宮全摘出した
おりんと申します。
生まれたとき以外入院も手術も
したことのない私が
子宮筋腫の診断を受けて
手術することになるまでのお話を
まとめたいなと思いnoteを書くことにしました。

これから入院や手術をする人の参考になれば
幸いです。
今回のnoteでは診断から手術するまでの流れや、
各診療や入院手術にかかった費用を
まとめたいと思います。

準備したものや、実際入院してみてのレポは
別にまとめたいと思いますので、
そちらも読んでくださるとうれしいです。
ではさっそく。


初診~子宮全摘出を決意するまでの流れ

▼2年ほど前

会社の健康診断で貧血と診断され
近所の婦人科クリニックを受診。
子宮筋腫があると診断される。
この時は筋腫はさほど大きくないため、
鉄剤を処方され経過観察。
よく調べなかった私が悪いのですが、
男性医師だったので続けて通う気になれず、、
次に検診を受けるには間があいてしまいました。反省。

▼1年ほど前

もともと重めだった生理が
さらに重くなり始める。
過多月経用夜用ナプキン(クリニクス)を
多い日の昼間も使うようになる。
多い日の夜はロリエのショーツ型ナプキンを
一晩で2~3回変えてました。

▼8か月前

再度会社の健康診断で貧血と診断される。
同居人に促され別の婦人科クリニックを受診。
女医さんだったので
安心して受診することができました。
そこで変わらず
3センチほどの子宮筋腫があるとの診断。
自分で飲んでいた市販の鉄剤を服用継続で
様子見となる。

▼3か月前①

区の子宮頸がん検診チケットを利用し、
子宮頸がん検診を前述の婦人科クリニックで
受けるために受診しましたが、
この時は生理中だったため延期。
あまりに生理不順だったためピル(フリウェル)を
処方してもらう。
余談ですが、ピル服用時の不正出血は
生理よりも量が多く
大きな塊が日に何回も出ました…
結果再度ひどい貧血に。
家から駅まで10分弱歩いただけで
かなり息切れしていました。

▼3か月前②

前回受けられなかった子宮頸がん検診を受ける。
この時子宮筋腫の検診も合わせて受診。
筋腫の大きさは3センチから変わらないものの、
子宮の大きさが4センチほど大きくなっていたため
MRI検査を勧められる。

▼2か月前①

MRI検査の結果、
6センチ大の筋腫が複数見つかり、
子宮自体の大きさも15センチあることが発覚。
超音波やエコーでは確認できなかった
粘膜下筋腫も見つかる。
過多月経を引き起こしていたこと、
多発であることを理由に手術を勧められ、
東京医科大学病院の紹介状をもらう。
ピルは粘膜下筋腫には効果が期待できないため、中止。

▼2か月前②

東京医科大学病院を受診。
この時はクリニックと同様に子宮筋腫の診断で
4ヶ月後に子宮を温存できる筋腫核手術が決まる。
手術に向け筋腫を小さくするため、
レルミナ(擬似閉経させて生理を止める薬)を
処方される。
また貧血が酷かったためリオナ(鉄剤)の
処方も受ける。
レルミナの副作用でピルと同じような
不正出血をする場合があるそうですが、
私は少量の出血で済みました。
かわりに疑似閉経しているので更年期状態になり、
ホットフラッシュがつらかった…。
常に暑くてだらだらと汗をかいていました。

▼半月前

経過観察のため再度東京医科大学病院を受診。
主治医から、放射線科と共にMRIを見た結果、
可能性は低いものの
悪性の可能性が捨てきれないと診断を受ける。
そのためこのまま東京医科大学病院で治療する場合、
開腹手術からの子宮全摘出になることを告げられる。
まだ未婚、子どもが望める年齢であるため、
がん研有明病院での
セカンドオピニオンを勧められ、紹介状をもらう。
血液検査の結果貧血は改善されたため
リオナは中止。
筋腫として筋腫核手術を受ける可能性が
残されているためレルミナは継続。

▼1週間前

がん研有明病院を受診。
セカンドオピニオンにて、
東京医科大学病院の診断とほぼ同様の診断を受ける。
筋腫核手術もできることはできるけど、
子宮筋腫が多発しているため
子宮をかなり削ることになり、
残してもまともに機能するか怪しい、
とのことでした。

▼最終決定

東京医科大学病院を再度受診。
子宮全摘出による治療を決定。
手術日と入院日を決める。
生理が来てしまうと貧血になるため、
レルミナは服用継続。

▼決定後の通院

手術の3週間ほど前に術前検査を受ける。
本当は1か月前とかに受けるようですが、
手術日が近かったので。
内容は血液検査、尿検査、レントゲン、心電図。
私は血液検査で1項目引っかかってその日のうちに脚のエコーを撮影。
その後麻酔科とで麻酔の、
婦人科で手術の説明を受けました。
婦人科ではもう一度意思を確認されました。
なんといってもまだ若いので…と
先生も気を使ってくださり。
もう一度造影剤ありでMRIを撮影するか否か
提案してくださりましたが、
造影剤を使っても診断は変わらない
可能性も高いことも同時に説明してくださり、
それならば変わらず摘出してしまおうと思いました。
入院前の通院はこれが最後。丸1日かかりました…。
レルミナは手術直前まで服用。

子宮全摘出を選択した理由

主にがん研有明病院の診断をもとに決めました。
私の場合、
筋腫の大きさは最大6センチだったものの、
多発性筋腫で子宮の中がほぼ筋腫の状態でした。
そのため下記2つの選択肢を示されました。

①筋腫核手術

▼メリット
子宮を残せるため、
将来妊娠出産できる可能性がある。
▼デメリット
多発した筋腫を全て取り除くことは難しいため、
1年など短期間で再発⇒手術の可能性が高い。
また筋腫の数が多いため
かなり子宮を削ることになり、
将来まともに機能するか怪しい。
悪性の子宮肉腫だった場合、
進行・転移の可能性がある。

②子宮全摘出手術

▼メリット
悪性だった場合、
腫瘍を全切除できるため根治できる。
重い生理が無くなる。
▼デメリット
当然ながら子どもは望めなくなる。
お腹に傷跡が残る。

以上2つの選択肢を示された時、
主に考えたのは将来の妊娠出産のことです。
私は現時点ではどうしても子どもが欲しいという
願望はありませんでした。
逆に仮に結婚したとして、子どもを望んだ時、
子宮が機能しない状態になるのが
一番悲惨なのではないか、と思いました。
加えて悪性であった時。
子宮肉腫が進行してしまった場合、
リンパや肺に転移する可能性がありました。
それを考えた時、
子宮を残すメリットは私には感じられませんでした。
ならば、潔く摘出し、将来もし結婚するなら、
無いものは無い、産めないものは産めないと
相手に言えた方がいい、と思いました。
子どもを強く望まないこと、
変に希望を持ちたくない性格、
これはこの状況で決断を下すには
よかった点だったと思います。

ちなみに、手術の方法ですが、
腹腔鏡でも子宮摘出はできるのですが、
私の場合悪性だった時を考えて
開腹手術しか選択肢がありませんでした。
腹腔鏡の場合子宮を細かくして取り出すそうですが、
悪性だった場合その細かくする際に
腫瘍が飛び散って全身に回ってしまい、
そうなると予後がとても悪いそうです。

各通院や入院手術にかかった費用

入院手術はもちろんですが、
それまでの通院にもそれなりに
お金がかかったので記録しておきます。
参考までに。

・クリニック受診
エコー、超音波、血液検査、紹介状など含めても
1回の受診で1000円~3500円ほど

・MRI
食物アレルギーがあるので造影剤無しで
7500円ほど
(造影剤ありだと10000円ほどだそう)

・大学病院の外来
初診はエコー検査含め4500円ほど
再診は血液検査含めても~2500円ほど
検査なしだと500円くらいでした
最後の入院前検査は6500円ほど

・セカンドオピニオン
健康保険適用外のため33000円

・薬
ピル→1シート1500円ほど(ものによると思います)
レルミナ→1か月分9000円弱
リオナ→1か月分4000円ほど
レルミナとリオナは
ジェネリックが無いため高かったです。

・入院、手術
退院日が休日でお会計できず、
まだ支払っていないので
詳細は書けないのですが、概算で10万円でした。
※限度額認定証適用の金額です

最終の外来がまだなので、
病理結果も出ておらず悪性かはわかりませんが
ひとまず流れはこんなかんじでした。

今生理がつらくて悩んでいる人は、
婦人科っていきたくないのはとても
よくわかるけど
本当に早めに行くことをおすすめします。

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